マレーシアでの介護

NO IMAGE
古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

うーむ、どこから書こう・・・

このブログでも日本人対象の老人ホームを作るべく尽力している人、またグループがあって実現はもう目と鼻の先みたいな書き方をしたことがあります。

私としては介護する側としてそれに期待しているわけでもなく、また自分が介護される側になるのはまだまだ(?)先なので、切羽詰ってどうしてもそういう施設、サービスが欲しいとは思っていません。

ただ、そういう施設サービスは「絶対」に必要不可欠で、いつかそれが形になるのを望んでいますし、私としても手伝えることがあれば積極的に手伝いたいと考えています。ただそういう方々と、というかそもそも私はマレーシアにおいて人的交流を盛んにおこなっているわけでもなく、それどころか行くの行かないのとギャーギャー言い出してMM2Hも取って4年になるのに知り合いはほんとうに数えるほどだし、会ったことさえない方々がほとんど。

ということで情報もこういうブログや掲示板、SNSに書かれている以上のことがわかるわけでもなく、このブログの読者に何か伝えることができるかというとそれは不可能。

ただ現時点でわかっていることは、あの現地のデベロッパーと組んで日本人向けの施設(通常の宿泊施設も併設、日本スーパーマーケット、その他日本人向けサービスプロバイダとも連携)を作ろうというかなり壮大な計画は今のところストップしていると聞いています。

残念。

あれだけの事業を形にするには半端じゃない努力、才能、指導力、交渉力が必要で、それが出来る人は限られている。というかそんな人はいやしないと考えるのが妥当なわけですが、でもどうしてもやりたいと頑張っている人は存在した。でもその方も高齢で、今は積極的に動ける状態ではないとのこと。

後に続く方がいれば・・とは思うものの、その方は自分の人生を賭けて頑張っておられて、あれだけの積極性を持って、また気持ちはあっても実力が無ければ絵に描いた餅でしかなく、後継者を望むのには無理があるでしょう。

でもそれとは違う形で地道に頑張っている方もいらっしゃって、日本人専用とはいかないものの日本人が気持ちよく過ごせる施設を作ろうとしているという話を聞きました。また在宅介護にも力を入れていて、それが出来るシステムつくりをなさっている様子。また本当に日本人ってだらしがなくて海外に出ても英語が苦手という人が多い。そういう意味では同じアジアでも韓国人中国人は下手は下手なりでも英語を使うし、現地に溶け込んでいる。こういう方々を対象とするならば介護もスムーズに行くのかもしれないと思っています。でも実際はそうじゃないので介護士、看護師も日本語が話せる人を探してこなくてはならないというとんでもないおまけが必要で、そこが一番の障害じゃないかと思うくらい。医者も同じ。

でも日本人ってそうなんだからそれにあわすしか仕方が無く、日本で研修を受けたことがあるような介護士、看護師をわざわざインドネシア(日本に研修に来た経験を持つものが多い)で探しているとのこと。

それも段々と形になっているようで、事業としてスタートするらしいです。

私が見聞きしている中でも、介護が必要な親御さんを連れてきているというケースはそれなりにあるようですが絶対数としてはまだ少なくて、介護事業をビジネスにするにはまだまだ大きな壁があるようです。

ところが先の日本人向け施設の構想があったときに、その時点でお金を先行投資しても良いと言う人が100人単位でいたのが忘れられません。もちろん数十万円という単位じゃなくてその上の単位にも関わらずです。ですから予備軍はかなり存在する。また、老後、あるいは同行する家族の介護、看護が心配で一歩踏み出せない人の数たるや半端じゃないと思います。

また、自分達はロングステイで来ていて、高齢の親を日本に残したままで、できることなら連れてきたいという人も多いんじゃなかろうか。

それもこれも、受け入れ体制があるのかないのか、その内容と料金はどうなっているのか、まだまだ未知数が多すぎる。

でもやってみようじゃないかという人がポチポチ出てきているのは凄いことだし、私もなんらかの形で介護の体制を作るという運動に参加したいと思っています。

自分の親がとか自分がじゃなくて、なんていうか日本人としての意地みたいなのがあります。

日本人ってかつては満州だのブラジルだハワイだと世界に出て、そこに根を張って生きてきたのに、昨今の日本人は非常に内向きで、海外に出て行こうとはしない。ジジババが出てるじゃないかというかもしれないけれど、そんなのは遊びに出ているだけでしょ。周りを見るといくらでもいる韓国人や中国人みたいに、その土地に根付いて生きていこうとしている日本人なんて本当にわずかでしかない。

どうもこれが私は気に入らないわけです。(笑)

どんなに観光で外に出ようが、観光に毛の生えたようなロングステイをしようが、それって遊びの範疇を出ないと思うんです。遊びを否定しているんじゃなくて、どうせならもっと前に進もうよと思うわけです。韓国人や中国人がそうでしょ?海外に出てその地に根を下ろして生きている。

経済的なこと、民族的なもの、考え方の違いがあるわけだけれど、私としてはもっと日本人が海外に目を向けてその地に根を下ろして欲しいと思っています。

で、昨今、内向きな若者達に代わって、ジジババが海外に注目しだした。これはこれで良い事だとは思うのですが、単なる観光の延長線上で終ってしまってはもったいないと思うわけ。

私は子供を安易に海外で育てるのを良いとは思わないけれど、チャレンジという意味においてはどんどんやるべきで(要はやり方の問題)、子供もジジババも含めて海外に出てそこに根を張ってみるというのがあっても良いと思うんです。

普通若者達はどんどん動けるけれど、ジジババは動かない。一般的にはジジババが足かせになる。ところが今の時代は逆で、ジジババが身軽に動くのだから、それを切っ掛けにして息子や娘、孫も外に出ようぜなんて話しになっても面白いとおもうんです。

そこで問題になるのは介護。

介護って人生の終わりに必要なことだけれど、家単位で考えると介護の問題が解決しない限り皆で動くことは出来ないはずで、もしかしたら介護の問題を解消するというのが始めの一歩かもしれない。若者はどうにもでもなるんですから。

ただこれもボランティアベースってのは駄目だと思ってます。やっぱりビジネスとして成り立たないと誰も一生懸命やらないからあてにはできない。

これって悪いことでもなんでもなく、先の日本人老後施設の話も、その施設に併設した部屋を自分がまだ入居しないのであるならば賃貸に出す。また施設自体が多くの企業の集合体でコンドミニアムとしての利用も可能で、これまた長期、短期の賃貸に回せる。そういう日本人コミュニティの中心地として投資にもなるような構想だったと覚えています。

やっぱり利益が出るから業者も一生懸命になるし、また参加者も投資家の一面があって、生活の足しになるようなビジネスモデルの構築って非常に大事だと思います。

でもま、そんな簡単に行くとは思えませんが、でもその夢に乗ろう、金は出すぞという人たちが100人単位でいたということは忘れるべきじゃないでしょう。ニーズは間違いなくある。

よーし、それなら一儲けしてやろうなんてどこかの企業が積極的になってくれたら、私としては大歓迎で、是非どんどん儲けてください。その代わり良いものを作ってくださいとお願いしたいくらい。

居酒屋の和民ってあるじゃないですか。あそこがマレーシアに進出している。で、和民はグループの中で介護事業もやっている。こういうところと組んで何かできないもんでしょうかねぇ。

ジジババが数百人集まって投資組合を作ってそことワタミと組んで事業体を作るとか。

介護施設がまだ少ないマレーシア。というか介護の概念が違うわけですが、先進国がそうであるように、そして日本も段々と介護施設が増えているわけで、世界はそちらの方向へ動いているのは間違いがなく、経済的に裕福になってくればマレーシアもそうなる日は遠くないはず。

和民にしてもメリットは間違いなくあるはずで、またスタッフの海外研修、留学もセットにしたスタッフの交流もできるはず。人材確保が難しい分野で一つの目玉にもなりそう。

あるいはマレーシアを利用して相続税贈与税対策をしましょうなんてスキームがあっても良いと思うくらい。

ま、こんなのは単なる思い付きでしかないけれど、ビジネスになるようなシステムが無い限り伸びないと私は思うわけで、ボランティアだけで前に進んでいくのは限度があるんじゃなかろうか。

どちらにしても、私としてはそういう動き、それがビジネスだろうとボランティアだろうと大歓迎で、どんどんチャレンジして欲しいし、それに協力したいと思っています。

今、一生懸命動いている方ですが、その方はご自身のお母様をマレーシアに連れてきて介護し、そして去年だったでしょうか、お母様は家族に見守られ幸せそうな顔をして他界なさいました。

つまりその方はもう介護は終ったのに、今、そういう施設サービス作りに邁進していらっしゃる。

マレーシアで人生を全うしたお母様も、そして彼自身もそうしたことが絶対に間違えていないし、それどころかやってよかった、皆が幸せだったという確固たる思いがあるはずで、それをどうしても広めたいという思いがあるのだろうし、それがこちらにも伝わってきます。

そしてそういう動きを受けて、我もとばかりに、90過ぎのお父様(介護認定3)、80代半ばのお母様(要支援1)を連れてマレーシアに渡ろうとしている人も知り合いの中にいます。

私としてはこういう動きを黙って見ているわけにはいかず、ましてこういう動きを止めてはならず、なんらかの形で応援、協力したいと思っています。

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へにほんブログ村 海外生活ブログへにほんブログ村 海外生活ブログ ゴールドコースト情報へ