カメラ選びの道具

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すいませんねぇ、書くネタがないもんでカメラのことを書きます。

カメラ選びをするとき、あるいはレンズでもそうですが、一体何を基準にして考えるか、何を利用して調べ比べるか。主にレビューを見るわけですが、これもなかなか難しいですよね。私は雑誌を手に入れることが出来ませんからネット専門ですが、本当に困るのは提灯記事が多いこと。まず各社のサイトを見て、性能とか仕様を調べるのは良いにしても、まぁ、自社製品だから悪いことは書いていない。どの製品を見ても「これが一番」みたいに思えてくるから困る。

ではレビューですが、提灯記事が多い。レビューを仕事にしている人たち、あるいはサイトはメーカーとつながりがありますから下手なことは書けない。では素人と言っても、好き嫌いがあるからかなりバイアスが掛かってる。良し悪しはそれぞれの見方考え方一つで変わるのだという言い訳が根底にあるように感じます。口コミで言えば価格コムが一番ですが、ここも酷いもんで、良いことを書いているうちはいいけれど、下手に欠点でも指摘すると「ネガキャン」だと大騒ぎになる。だから長所はわかってもなかなか欠点がわからない。読んでいると仲間同士でお手々繋いで楽しみましょう的な雰囲気が強く段々腹が立ってくることもあります。

まぁ、そういったことで公平で冷静な目で見たレビューってのは見ることができないと私は諦めています。でもま、検索してみるとこの人のは信用できそうだというのもたまにあるので、こればかりは多くのサイトを見て、全体的な雰囲気を見るしかなさそうです。

でも間違いがないのは、海外サイトのレビューは日本に比べればかなり公平であるということ。また数値や比較も多く出ているので信憑性がある。私が主に見ているところですが、

dpreview.com ← クリック

imaging resource ← クリック

DxOMark ← クリック

まぁ、こういうのを見ながら製品を絞り込んでいく、あるいはその商品の特徴をなんとなく掴んでいくわけですが、意外にわからないのは、大きさとか重さとか、そういう決まっている内容なのに一目でわかるサイトってなかなか無いんですね。

これをまず一つ、紹介します。

ああ、今更ですが、私はただのカメラ好きで、カメラ、写真に関しては決して詳しくはないし、いわゆる初心者の部類です。だからそれなりのことしか書けませんが、初心者としてどう考えるか、あるいは何か役に立つものがないか、そういう話でしかないのはご承知ください。

CameraSize.com ← クリック

これをクリックしますとカメラが並んでいるはずです。それらは自由に変えることができます。例えば、コンデジ比較だとします。

Fuji X10、Fuji XF1、Sony RX100、Canon S110



このように、前、後ろ、上、そして横から見て大きさが比べられます。ただ新しい機種だと一番右の写真のようにまだ写真がなく、表示されないこともあります。で、写真をクリックしますと

このようにサイズと重量が表示されます。自分が持っている機種を一つ入れておけばそれとの比較で簡単に検討がつきますね。

また、レンズ交換式のカメラの場合、レンズを装着した場合どうなるかという比べ方も出来ます。様々なレンズを選べるのが嬉しい。

例えば、キャノンのミラーレスのEOS-Mと一眼レフの650D、5Dマーク3、そしてニコンのD3200を並べてみます。

それぞれに標準的なズームレンズ18-55mm(5Dマーク3には24-70mm)を装着するとどうなるか。

またそれぞれのカメラをクリックするとサイズと重量(カメラとレンズ)が出ます。

キャノンのミラーレスEOS-Mに標準的なズームを装着すると、298g+210gで508g。

一眼レフのEOS650D(Rebel T4i)は575g+200gで775g。

フルフレームの5Dマーク3は950g+805gで1755g。

こんな感じで大きさを目で確認し、実際の寸法、重さもわかるのは非常に便利だと思います。

また、自分が持っているカメラにどんなレンズを着けたらどうなるのかもチェックできるのは非常に助かります。

このサイトがあるだけで、実物を見なくても大体想像できるのは良いと思います。また並べて比較できるところが味噌で、単体の写真で見ているとカメラって似たような形だからどのくらい大きさに差があるのかわからないんですね。

まぁ、こんな感じでそれぞれのカメラやレンズの大きさ、重さを把握しています。

さて次ですが、レンズ。

これは種類が多いし、それぞれ特徴がありますから選ぶのは本当に難しいと思います。まず絞込みをどうするかですが、私の場合はボケが重要なので、どういうレンズだとどの程度ボケるのかを知る必要があります。これも、自分が持っているカメラがAPS-Cだけなら簡単。ところがマイクロフォーサーズも持っているとか、最近のコンデジはボケが出るらしいとか、やっぱりフルフレームが欲しいとなった場合、わけがわからなくなってきます。

あるいは、APS-C機の50ミリF1.4はどの程度ボケるのか。それも被写体との距離、背景との距離によってボケ方が違うわけですが、どのくらい離れたらどうなるのか、またそれと同じくらいの性能をマイクロフォーサーズ機で(あるいはフルフレーム機で)得るとしたらどういうレンズが必要なのか等、それを知るのは大変なことです。

これは計算式がありまして、計算すればわかる(本当?)かもしれませんが、私は数値で見てもピンと来ませんので、それが目で見て簡単にわかるプログラムを使っています。

被写界深度計算機  ← クリック

例えばですね。APS-C機で換算80ミリF1.4で、被写体までの距離は2m。背景その1までは3.5m、背景その2までは5mだとします。それを入力しますとそのボケ方が絵でわかります。

ではF値を2.8に変えたら?

では一般的なズームレンズのF5.6だったら?

ではこれがマイクロフォーサーズだったらどうなるのか。換算80ミリのF5.6。

APS-C機でも一般的なキットで着いてくるようなズームレンズではボケが少ないのがわかりますし、ましてやマイクロフォーサーズだったらまるで期待できません。

でも写し方でボケは変わるんですね。例えばマイクロフォーサーズでこのレンズ(換算80ミリF5.6)だとしても被写体との距離を縮めて、背景との距離を大きくするとボケが大きくなる。

コンデジでもボケるってのはこういうことなわけですが、でも自由な構図、距離でボカすなんてことは不可能。だからやっぱり明るいレンズが必要だし、センサーは大きいほうが良いということになる。

この被写界深度計算機は便利で、私が結構好きなマイクロフォーサーズ機(小型軽量)でどうやったらAPS-C機と同じように撮れるかのシミュレーションが出来るから面白いと思います。マイクロフォーサーズでボケを期待するほうが無理と言う人は多くいますが、マイクロフォーサーズ陣営では小型で明るいレンズが揃っていて、また写し方一つでAPS-C機にせまる事が出来ます。

たとえば、APS-Cの50ミリ(換算75ミリ)F1.8で撮ったとします。

これと同じような写真を撮ることも可能。オリンパスの45ミリ(換算90ミリ)F1.8を使えばOK。

ちなみにこの写真を撮るためのカメラとレンズはどんな感じかと言うとこれだけの違いがあります。左側のマイクロフォーサーズ機は発表されたばかりのオリンパスのE-PL5でレンズはオリンパスの45ミリ(換算90ミリ)F1.8。右はソニーNEX-7でレンズはソニーの50mm(換算75ミリ(F1.8。重さの違いはレンズを含めて、440g対602g。

ソニーのミラーレスNEXのカメラはいいけれどレンズに問題があると言われるのはこのことで、小型軽量の良いレンズが無いんですね。でもソニーはセンサーが大きい分、どうしたってレンズも大きくなるわけで、小型化と言っても無理がある。

ま、こんな感じでこの被写界深度計算機をいじっているだけでいろいろなことが見えてきますし、理解できると思います。実際に売られているレンズだとどういう感じでボケるのかチェックしてみたら良いと思うし、マイクロフォーサーズのセンサーが小さいから駄目だと馬鹿にせずに、明るくて小型の良いレンズがいろいろ出ていますので、調べてみたら良いと思います。

また、最初に写真ありきで、自分が撮りたい写真はこういうのだというのがあれば、それから逆算してどういうカメラ、どういうレンズが必要なのかもわかるわけです。

ただねぇ、ボケりゃいいってもんじゃなくて、これはレンズで言えば画角と明るさで決まっちゃいますが、それからが大変なんですね。写りそのものはどうなのか。ボケにしてもボケの量だけじゃなくて、ボケ方にもいろいろあるし、ボケの形状もいろいろ。ましてやその他、大事なチェック項目は山のようにあるわけです。

まぁ、自分が気になるポイント、重要視したいのは何か、それで選んでいくしかないですよね。100点満点のカメラ、レンズなんか無いんですから。

ということで、ちょっと書き疲れたので本日はここまで。≦(._.)≧

番外のおまけ。

コンデジで一番ボケるのは今のところソニーのRX100だと思います。こんな感じ。ソニーのサイトから。

このボケ方って凄いというより異常だと私は思っていて、カメラの世界に革命が起きたといっても良いくらいに思ってます。これがポケットサイズなんですから驚きです。

他のコンデジですが、下の表を参考にしてください。上で紹介したDPreviewから転載ですが、表の右から二番目のF値を比べてください。これはフルフレーム換算でのF値ということらしく、数値が小さければ小さいほどボケが大きいということ。

意外なのは一眼レフのニコンD3200に着いているキットレンズより、ソニーのコンデジRX100の方がワイド端の開放値ではボケが大きいということ。これはニコンのD3200に問題があるということじゃなくて、一般的なAPS-Cサイズの一眼レフはどれも同じで、キットに着いてくるズームレンズの性能はこんなもんであるということ。というか、それ以上のボケ(広角端において)をコンデジのRX-100が出せるってところが驚きですね。

また、ボケるといわれるX10よりRX100の方が数値が小さく、RX100の方がボケるというのは間違いなし。ただ、テレ端ではX10の方がボケるというのもこの数値に表されています。また、センサーがマイクロフォーサーズより大きく話題になったキャノンのG1Xですが、レンズが暗いのでボケはさほどでもないのがわかります。でもマイクロフォーサーズのキットレンズよりは良い(マイクロフォーサーズキラーとしてキャノンが投入したんでしょうね)。

ここは大事なところで、マイクロフォーサーズの一般的なズームレンズよりボケるコンデジが増えてきたのは注目すべき点だと思います。マイクロフォーサーズの使い方ですが、センサーの小ささを補うためには明るい単焦点レンズを使う必要があると思います。高感度特性もさほど良くありませんから。ですからキットレンズのズームだけしか使わないというのは非常にもったいなく、コンデジでも良いんじゃない?なんてことになっちゃいますね。マイクロフォーサーズの場合、持っていたほうが良いといわれるレンズがありまして、それはオリンパスの12ミリF2.0、45ミリF1.8、75ミリF1.8。パナソニックの20ミリF1.7あるいはライカ銘の25ミリF1.4。

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