マレーシアの経済は絶好調という感じがしています。
でもそれってマレーシア大好き人間がマレーシアを賛美しているのばかり見ているからそう思うだけかもしれないと思うことがあります。
今日、韓国のニュースを見ていてアレレと思ったのですが、これ。
韓国証券市場の収益率、日本より低くアジア最下位圏に ← クリック
内容は
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2012年11月21日11時47分
[ⓒ 中央日報日本語版] comment22hatena0
今年の韓国証券市場はアジア諸国で最下位圏の成績を収めたことが明らかになったと21日に韓国メディアが報道した。
金融投資業界によると、今年に入り今月19日までのモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)基準の韓国証券市場の収益率は3.5%で、49カ国のうち31位を記録した。
9位を記録した香港の19.7%をはじめ、23位の中国が9.3%、30位の日本が5.0%などアジア主要国に比べ振るわなかった。アジア諸国で韓国より収益率が低いのは32位のマレーシア(3.4%)と37位の台湾(0.8%)しかなかった。
市場専門家らは輸出の4分の1ほどを占める中国の成長率鈍化への懸念が化学、鉄鋼、機械など中国関連業種の不振につながりこのような結果が出たと診断した。
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韓国が31位でアジア諸国で最下位圏の成績ということですが、なんとマレーシアはその韓国よりも負けて32位。
マレーシアの株式市況をまるで見ていませんが、結構良いのかと思っていました。でも日本より悪いとはどういうことなんでしょう。
あらためてマレーシア市場への投資に関してちょっと調べてみましたが、ロングステイではマレーシアは注目の的ですが、投資対象としては非常にマイナーなのがわかります。
まず、マレーシア株ですが、日本ではアイザワ証券が扱っている。またマレーシア国内の証券会社に口座を開けば国外からでも売買できるのは以前にも紹介したとおり。
ただ日本の投資信託を調べてみると、マレーシア単独のものって無いんですね。ASEAN諸国としてのファンドはいくつかあるという程度。
では海外では?と見てみるとETFが一つあるだけ。iShares MSCI MalaysiaがNYSEに上場されているもの。これは日本でも買える。楽天、SBI、マネックスなど。またマレーシアなりシンガポール市場ではいろいろあるのかもしれませんが、ローカルなのは間違いなし。
FXでの売買は不可能ですし、マレーシアへの投資は世界的に見ると非常にマイナーなんですねぇ。もっといろいろあるかと思ってました。
だから悪いなんてことはないのだけれど、あの手この手と選べるほどの投資方法がないわけですから私としてはちょっと気後れしてしまいます。
やっぱり私としてはやるとなればREITかな。またMSCIのETFは米ドル建てですが、当然MRY/USDの為替が動けばそれにあわせて動くわけで、リンギットの為替変動リスクは回避できる。ましてやマレーシア国内に存在しているんじゃありませんから、もしマレーシアに何か事が起きても個人としてアタフタする必要はないかもですね。面倒が起こればMSCIがそれを解決するはずだし、直接マレーシア市場に投資するより良いかもしれない。
あれれ~~。ブルサマレーシア(株式指数)ですが悪くないじゃないですか。
日足チャート。1年分。
iShares MSCI Malaysia 日足。1年分。
iShares MSCI Malaysia 5年分。
iShares MSCI Malaysia 約15年分。
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このファンドの概要(Overview)のページにある2012年10月31日付けの12ヶ月のパフォーマンスは3.56%なっています。赤で囲んだところ。画像をクリックすると大きくなります。
この数字を見ると、韓国のニュースで言うマレーシアは3.4%で32位だったという意味がわかってきました。
ついでですが、このファンドのパフォーマンスは
結局こういうファンドも株と全く変わらず、タイミングが全てですね。また手放すタイミングもあるわけで、BRICSしかりマレーシアが良いと言っても買って放って置いて利益が出るほど簡単じゃないのがよくわかります。