豪ドルの下げが止まりません。参ったなぁ。
昨日、GBP/AUDをスクエアにした(GBPの買いを清算)と書きました。チャート的にはGBPが伸びきっているし、でもそこから一段高があるようにも見えるものの、豪ドルの下げは精神的に受け入れがたいものがあるし、それがバイアスになって冷静な判断ができないからとの理由。
そうしたら、案の定、今日、一段高。参ったよなぁ。
GBP/AUD 日足
豪ドルの弱さって日本円から見るとわからないのね。
AUD/JPY 日足
どんどん円安になっているのに豪ドルはヨコヨコ状態ってことは豪ドルも安いってことなんだけれど、まぁ、最近の動きは円が安くなっているんじゃなくて米ドルが上がっている結果なんですよね。で、対米ドルで見てみると恐ろしいことになってる。
AUD/JPY 日足
とうとう1ドルを割ってしまった。
まぁ、米ドルはもともと持っていなかったのですが、3月にちょっとだけ債権(損保ジャパンの劣後債 利回り5.3%)を買ったのは書いたとおりで、米ドルが上がってくれるのはまぁ良いかなと思ったり。でも豪ドルが下がっていると考えると結構気になります。
まぁ、アベノミクスで円が売られ、アメリカの好調でドルが買われ、一体世の中の通過の強弱はどうなっているのか見てみるとこんな感じ。円が動き出した去年の11月を基準にして、各国の通貨が上がったのか下がったのか、相関関係を見てみます。
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上の図じゃ見ずらいかもしれませんね。これはどうでしょう。どちらにしてもクリックして拡大しないとまるでわからないはず。
黄色の矢印のところにどの通貨はどのラインか表示してあります。
赤ラインが日本円ですが、全ての通貨に対してとんでもなく下がっているがわかる。では他の主要通貨は?と見ると、去年の11月との比較ですが
米ドル 去年の11月より上で、上昇基調にあった中で4月から大きく伸びている。
豪ドル 3月から下がっているけれど、去年の11月と同レベル。
ユーロドル 順調に上がっている。
NZドル どうもNZは好調なようで一番高い。でも直近は下がり気味。
カナダドル 今年に入って下げていたものの値を戻している。
英ポンド 主要通貨の中では一番弱かったのが最近、持ち直して好調。
こんな感じですか。チャートってペアで見ていると全体的な強弱がわかりませんが、こうやって多くの通貨の強弱を見てみると、なるほどぉと思いますね。世界が見えてくるような感じ。(笑)
このグラフで見ると決して豪ドルは悪くはないし、実際に対円で100円を維持しているものの、ここのところの下げ基調が気になります。日本は別にして、主要通貨の中では一人負けみたいなもんですから。まぁ、政策金利が下がっていますから世界のお金が離れていくのはわかりますが、それってつまり経済の現状、見通しがよろしくないからそうなるわけで、前回日記に書きましたが「豪ドルのクラッシュ」なんてことが言われるのもわかるような気がします。世界に不安が広まる。あるいはオーストラリアの経済が悪くなると、海外からの投資が多いオーストラリアの為替は大きく動きますから、怖いことは怖い。