在マレーシア日本国大使館からのメールマガジンに次のような事件が載っていました。
転載します。
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平成25年6月20日
在マレーシア日本国大使館
セランゴール州ペタリンジャヤ近郊において、銀行から現金を引き出したばかりの邦人女性が車上狙いに遭う事件が発生しました。犯人グループの数名は、警察による捜査により既に逮捕されたとのことですが、複数で計画的に犯行に及んでいたものと思われ、残党や模倣犯により同種犯行が繰り返される恐れもあります。また、1リンギ札を撒き散らして被害者の注意を逸らす等、特異な手口でもあり引き続き注意が必要です。
【概要】
6月10日(月)午後2時45分頃、20代の邦人女性が車を購入するための現金を銀行窓口で下ろした後、知人男性の車両に乗車し、銀行近くの知人宅コンドミニアムに忘れ物を取りに行った知人男性が戻るまでの間、近傍路上に駐車した車両で待っていたところ、見知らぬ男が車のドアをノックし、「1リンギ札が車の周りに落ちている。」と声を掛けられ、無視していたものの、「あなたが落とした。」等、繰り返し話しかけられたため、仕方なく車を降りて、お札を拾い集めた後に車内を確認したところ、座席の上に置いていた下ろしたばかりの現金を入れていたバックが無くなっていることに気付いたもの。
目撃者によると、声を掛けてきた男が、その直前に紙幣を撒き散らしていたとのことで、被害女性が紙幣を拾い集めている間に、後方から車両が近づき、降りてきた2人組の男がバックを奪い、更に車のタイヤをパンクさせて逃走したとのことです。
犯人グループは、銀行から後をつけて犯行の機会を伺っていたと思われます。
【対策】
※ 同様の被害を防止し、身の安全を確保するためには、以下の点に留意することが有効です。
○ 多額の支払いが必要な場合は、小切手等を用い、現金は避ける。
○ 銀行で現金を下ろす前は、周囲に注意を払い、不審な人物がいないか確認する。
○ 銀行で現金を下ろした後は、常に複数で行動し、寄り道をしない。
○ 車外から見える助手席等にバック等を置かない(運転中・乗車中でも同様)。
○ 乗車中に話しかけられても相手にせず(ドア・窓を開けない。)、直ぐに移動する。
○ 短時間であっても車外に出るときでもエンジンキーを抜き、ドアロックを掛ける。
○ 貴重品は分散し、自宅の住所が分かるもの(免許証等)と自宅の鍵を一緒に所持しない。
このような配意を行ったにもかかわらず、同様の事態に巻き込まれてしまった場合には、身の安全の確保を最優先とし、
○ 暴力を振るわれた場合は、無理に抵抗せず相手の指示に従い金品等は引き渡す。
○ 犯人が逃走した場合は、無理に犯人を追いかけたりしない。
○ 犯人の特徴等を覚え警察に通報する(今回は、目撃者が車両ナンバーを覚えていたことから逮捕に繋がったとのことです。)
等を徹底してください。
なお、被害に遭ってしまった場合は、今後の被害防止のためにも警察への届出と共に大使館にもご連絡をお願い致します。
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