タイムラプスの必需品

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ヒジョーにマイナーな話題で申し訳ないのですが、たまにこの件でこのブログに来る方がいらっしゃいますので書かせてください。

タイムラプス(Time Lapse)撮影が出来るカメラも増えてきましたし、趣味人じゃなくても簡単にタイプラムスが撮れる様になりました。でも正直なところ、なーーんちゃってタイムラプスは簡単ですが、それなりのものを作るのはかなり大変。

特に初心者がぶつかるのはフリッカーだと思います。映像の明るさがチラチラ変わること。また、長い時間のタイムラプス撮影を行うときに、ISO感度を変えたり絞りを変えて明るいときから暗いとき、あるいはその逆の長い時間撮影するのですが、その切り替えはどうしても目に見えてしまいます。

これを除去するために、高価な動画編集ソフトを使ったり、あるいは無料ソフトのVirtualdubを使ったりするわけですが、夕暮れや日の出など大きな露出の変化には対応できません。

そんな時に威力を発揮するのがadobeのLight RoomのプラグインであるLRTimelapse(有料)。タイムラプスは数千枚の画像を扱いますし、その管理にもAdobeのLight Roomはかなり強力ですし、Photoshopほどではありませんがかなりのことができる。写真をいじるにはPhotoshopより良い部分もあるくらい。

つまりLight Room + LRTimelapseはタイムラプスの必需品であると思っています。

良い例がアップロードされていました。魚眼レンズで天空を撮ったタイムラプスですが、時間の進み具合で露出がかなり変化します。それがフリッカーとなって出てくるわけですが、それがかなり軽減されているのがこれで良くわかるはずです。また途中でISOや絞り(あるいはシャッタースピード)を変えてもその場所がわからないように自動で処理されます。

下の映像の左側がLRTimelapseプラグイン上の映像ですが、黄色のラインがジグザグ、あるいは波打っているのがわかります。つまりこれが露出の変化なのですが、それがこのプラグインによってフラットにできます。あるいは自分の好みに合わせて変化を加えることも出来る。かなり優秀だと思います。右側が処理された映像。

After Sunset into Dawn to Moon to Milky Way to Dawn Transition from Christoph Malin on Vimeo.

ちなみに私が作ったタイムラプスはこんな感じ。いつか夜空に挑戦したいのですが、夜空はやっぱり機材も選ぶんですね。私のミラーレスじゃちょっと・・・・・。^^

うまい人のはこんな感じ。私はこの作者(mockmoonさん)を尊敬しています。BGMも自分で弾いている。タイムラプスをやろうと思ったのはこの人の作品を見てから。映像でこれだけ感動を与えられるなんて想像もしていませんでした。

是非画面いっぱいにして見てみてください。HD1080にするのをお忘れなく。

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ついでに書いておきますが、タイムラプスを始めた頃に悩むのが映像がチカチカするフリッカーともう一つ、カクカクすること。これも大きな問題の一つ。タイムラプスって子供の頃に遊んだパラパラ漫画と同じなんですね。って映像はみんなそうですが、カクカクするのは1秒辺りの駒数が少ないとカクカクするのは当然。でも25~30にしてもカクカク感がなくならずに悩むこともあるはず。

これの一番の原因はシャッタースピードなんですね。映像の世界ではシャッター角というらしいですが、簡単に言えば25FPSだとすればシャッタースピードは50分の1。30FPSだとsれば60分の1程度にします。え?そんなに遅くするの?って思いますよね。でも映画ってそういうスピードらしいです。普通、我々がタイムラプスを撮ろうとしたときに、日中なら普通に125分の1とか250分の1のシャッタースピードになりますよね?つまり一枚一枚の画像で被写体は止まって写る訳です。で、それを連続表示させても滑らかには見えないんですね。

逆にテレビや映画の映像を止めて見てみますと必ずボケていますよね?これが滑らかに見える理由だというのに気がつくまで私は半年以上掛かりました。カクカクするのは駒数だと信じて込んでいたから。よくカメラの動画機能で60pじゃないと駄目だとか言う人がいるじゃないですか。30pじゃカクカクすると。あれって違うんですね。シャッタースピードが早いとカクカクする。映画なんて24pしかないのにカクカク見えないじゃないですか。それはシャッタースピードが遅くてBlurが出てくるからなんですね。

だからカクカク見える映像にはBlurを掛けたりする。あるいはいくつかのフレームを合成してわざとボケを作る(専門用語でなんていうのか知りませんが)。

こういう映像の知識がまるで無い人間がタイムラプスをやるのですからかなり遠回りしないとなりませんが、ポイントさえわかればどうにかなっちゃう。例えば人間が歩いているところ、車の動きを滑らかに見せるにはシャッタースピードは1秒とか2秒を使ったり。普通でも2分の1秒とか。私は映像の世界は良くわからないのですが、このシャッタースピードはタイムラプスの場合遅ければ遅いほど良い結果が出るように感じています。そもそもシャッタースピードを遅くするのは難しいですから、遅すぎで悩むことはないと思います。例えば1秒に1枚撮るのが私は基本ですが、シャッタースピードが2分の1秒だとカメラの処理が追いつかないことがあるんですね。でももう少し早ければ大丈夫とか。だからカメラにタイムラプスの機能があってもそれを使わずに、シャッターを押しっぱなしで撮ったり。

それじゃ絞りは?ということになりますが、映像の世界と同じ様にNDフィルターを使うわけです。昼間はほとんど真っ黒のNDフィルターじゃないと駄目。(笑)

このシャッタースピードによるカクカクと、露光が変わってしまって起きるフリッカーさえ克服できればかなりタイムラプスは見れるようになると思います。

で、その辺のことをしっかり書いたE-bookもありまして、これは必読書かも。タイムラプスにはまると欲しくなるインターバロメータとかその他の機材の紹介も出ています。

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フルHDでも1920X1080ですよね。つまり動画って200万画素程度しかないわけです。でもカメラで撮った画像は6百万画素どころじゃないわけで、4Kはもちろん理屈的にはもっと凄い解像度の動画が作れるわけです。ドキッとするような鮮明な写真が動くんですからタイムラプスって凄いと思います。

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