サンシャインコースト2泊3日の旅から帰ってきました。
予定では動物園に行くはずでしたが、本日、朝の9時の時点で32度だったかな。日陰は涼しいのだけれど、日向は恐ろしく暑く、これじゃ動物園に行ってもすぐにへたばるだけだと思い、中止してゴールドコーストに帰ってきました。
Glass on Glasshouseはまぁまぁ良い感じでした。山のロッジなのにモダンというかわけのわからん奇をてらった作りというか、初めての体験。それなりに面白かったです。
一番の印象はやっぱり星が綺麗だったこと。
今はもう春ですが、まだ空気は澄んでいて山に行くと星が綺麗。
SonyのNex7で星空を撮ってきましたがやっぱり難しいです。
クリックして見てみてください。星だらけです。
方角としては北だと思うのですが、星座などは全くわかりません。
これは南の方かな?オリオン座はすぐ見つかりますので、その方向を撮ってみました。
ピントが合っていませんが、このピントを合わすのも一苦労なんですね。まずレンズに距離のメモリがついていませんし、ぐるぐる回り続けるタイプですし、もちろんオートフォーカスは利きませんから目で確認しつつピントを合わすわけです。
でも星の光は弱く、小さく、背面の液晶にもほとんど写らないんです。ですから試し撮りを何度もしないとピントも合わせられません。もしレンズに昔のレンズの様にメモリが付いていても∞に合わせば良いってもんじゃないのね。でもその手のレンズのほうが間違いなくやりやすい。
ピントが合って、ではISOは?シャッタースピードは?絞りは?ってことになりますが、これも試行錯誤を繰り返すしかないんですね。ただ、慣れてくるとどの辺というのはわかりますが、より良い写りを得るためにはどの辺に注意して追い込んで行くべきかがわからない。こればかりは経験がものを言うのでしょうが、私にはまだまだ理解の外。
星の写真は本当に難しいと思います。実は、私が狙っているのはこういうたった一枚の静止画を撮ることではなくて、何百枚のショットを並べてタイムラプスを作ることです。でもまだまだ私にはできそうもなくてあと10年は掛かるかもです。(笑)
これって冗談じゃなくてたった一枚の綺麗な写真も撮れない状態じゃ先に進まないんですね。何百枚クズばかりあってもどうしようもない。そして星を撮るとなるとやっぱりカメラもそれなりじゃないと難しい。
やっぱりタイムラプスに適したカメラってのがあるんですね。レンズもそう。ましてや何百枚~何千枚も撮りますから普通のカメラじゃ電池が持たない(シャッター周りがすぐに壊れる覚悟も必要)。だから一眼レフにバッテリーパックを付けるのは普通だし、中には大型の外部バッテリーまで用意する人もいるくらい。
またタイムラプスをやっていて私が非常に大事だと思うことは、シャッタースピードなんです。映像の世界をまるで知らない私がそれに気がつくまで結構時間が掛かったのですが、映像の世界って写真じゃ考えられないような遅いシャッタースピードを使うんですね。だからカクカクしないで流れるような映像になる。これはタイムラプスも同じで、昼間に1000分の1秒みたいなシャッタースピードで1秒おきに撮ってそれを繋げても映像はカクカクしてしまう。
これって1秒間のコマ数が少ないからだと最初は思うんですね。巷では普通のビデオでも30fpsじゃだめだ60fpsじゃないとスムーズに見えないとか言う人はたくさんいますから。でも不思議なのは昔から映画の世界って1秒間に24フレームしかないじゃないですか。でもカクカクした動きには見えない。
その理由がわかるまでに私は2年ぐらい掛かりました。答えはシャッタースピードだったんですね。映像の世界ではシャッター角度と言うらしいですが、映像の世界では常識。でも素人にはそんなことはわからないわけで、ずーっと悩んでいました。でもシャッタースピードが問題だというのがわかれば後は簡単。
そう、簡単なはずなんですが、では日中にシャッタースピード2分の1秒とかって出来ないんですね。明るすぎます。あるいは日が落ちてからシャッタースピードを1秒とか2秒にしたくてもやっぱり明るすぎる。ましてや絞りは開いて浅い被写界深度が欲しいなんてことになるとアウト。
となると光を遮るフィルターが必要になる。いわゆる減光(ND)フィルター。真っ黒と言っても良い位のフィルターをつけて、なおかつ絞りもかなり絞り込まないと遅いシャッタースピードなんて無理なわけです。だからNDフィルターは必需品。
ところがですねぇ、レンズによって口径が違うんですね。レンズごとに口径の違うフィルターを買い揃えるなんてバカなことは出来ませんから、またそこで悩んで、大き目のフィルターを買って、あとはステップアップフィルターを買って使い回しをしたり。
これでどうにか体裁が揃ったと思っても、例えば星景だとして5秒のシャッタースピードで5秒ごとに撮るなんてことは出来ないんですね。カメラのバッファがいっぱいなると書き込みが終わるまで撮影は出来ない。日中のシャッタースピード2分の1秒で、1秒毎の撮影も簡単そうで簡単じゃない。カメラが愚図だとどうにもならず。
タイムラプス撮影が出来るというカメラでもこんな程度のこともできないカメラはいくらでもあって、実際にきっちりしたタイムラプスを撮ろうと思ってもかなり難しいなんてことが普通に起きてしまう。でもカクカクしようが、チカチカしようが(フリッカー)、早送りみたいな、パラパラ漫画みたいなタイムラプスは撮れない事はない。でももっと良い物をと思っても、そもそもカメラが追いつかないのね。これがわかったときの落胆たるやかなり大きいものがあります。評判の良い車を買ったら高速道路で時速100キロしか出なかった、でも100キロは出るんだから問題ないでしょ?みたいなもんです。
でもま、ごまかす手もありますし、またオールラウンダーじゃないけれど、こういうシチュエーションだったら大丈夫みたいな感じで使うことも出来るので、それで妥協したり。
そして素材としての何百、何千枚の映像から綺麗なタイムラプスを作ろうとなるとそれなりの動画編集ソフトが必要になるのね。これもその辺で売っているようなやつじゃこころもとなくて、アドビのプレミアとかアフターエフェクツとか、そして特殊なやっぱり同じ様な価格のプラグインが欲しくなったり。
ああ、ここまでやらないと駄目なのかとわかった頃には遅くて、すでにかなりのお金をつぎ込んでいるのが普通で途中で止めることが難しいのね。ヤクザに捕まったようなもの。
あるいはそれなりのPCの知識と映像の知識があると、無料ソフトでほぼ同じことが出来たりする。でも素人にはかなり敷居が高い。
うまい人の作品を見るとこんなのがある。私が本格的にタイムラプスをやろうと思ったのはこの人のを見てから。
この人が凄いのは、BGMも自分で作って自分で演奏しているところ。
やっぱり天才っているんだなぁ、ってのがわかって、そして自分はなんてバカな夢を追っているのかというのものわかってきて、でもその時にはもう止めるに止められないほどつぎ込んじゃってるのね。(笑)
自己嫌悪に陥ることばかりなり。
私のタイムラプス作品はこの1年間何もなくて、というか今まできっちり作った作品は何もなくて全てがテスト、部品のままで放置状態。
日中のタイムラプスのコツはかなりわかってきているのだけれど、夜景、星景となると難しさが格段違う。諦めるなら今の内か・・・・・。