BB MACDという結構面白いインジケータがありますが、これの派生種がいろいろあります。その中で私が良いと思うのはBB_MACD_CCT 3rd generationというインジケータ。
これはいつも表示させていまして、これが面白いと前に書きましたが、その入手方法やちょっと面倒なインストール方法を書きませんでした。理由は、どうせ多くの人は読み飛ばすだけだろうし、興味のある人は自分でどうにかするだろうし、わからなければ聞いてくるだろうと。というか、実は聞いてくるのを待っていたと言っても良いかも。そういうのでその人のやる気を計るというやらしさが私にはあります。 (笑)
で、聞いてきた方が現れたんですよ~。ビックリするやら嬉しいやら。
まず入手先ですが
beathespread ← ここ クリック
このページにBB_MACD_CCT 3rd generationが紹介されていてダウンロードも出来ます。
このページに説明がありますが、このインジケータを動かすにはdllが必要です。と言いますのはこのインジケータの名前にあります 3rd generation という平均の計算方法を使うのですが、それを開発した会社がdllの形で配布しているから。
その会社はScientific-Trading.Comで
Scientific-Trading.Com ← クリック
そして彼らが開発した移動平均線(Moving average)ですがこれが3rd Generation Moving Averagesで、BB_MACD_CCT 3rd generationを動かすのに必要です。
3rd Generation Moving Averages ← クリック
このページでダウンロードできます。このファイルは実行ファイル形式(exe)になっており、インストール先のMT4を指定すると自動でインストールされます。
インストールの説明があるページ ← クリック
これがインストールしてあって、初めてBB_MACD_CCT 3rd generationが使えるようになります。ただ注意が必要なのはかな~り重くなります。
なぜこのインジケータが良いのかということですが、その原点は移動平均線の出来によるんですね。で、この移動平均はどう凄いかという説明はこの図です。
何のために移動平均線を使うのか。それは細かな動きを平らにして大雑把な動きを把握するためですよね。ところが細かい波動を平らにすると、大きな動きに遅延が生じてくるという相反する性質があるわけです。わかりますよね?上の図でそれがわかると思います。
ですから、良い移動平均線とは、細かい動きは平らにして、しかし大きな流れには敏感であるということになります。昔から多くの人がいろいろ開発していまして、MAには多くの種類がありますね。MA、EMA、WMA、HMA、T3、Jurikなどが有名どころでしょうか。
ただし、どれが一番かと順位をつけるのは難しく、用途によって使い分ける必要があると思います。例えば移動平均線をサポート/レジスタンスに使うなら、私はEMAが良いと思いますし、細かな動きを平らにし、大きな流れには敏感という性能のよさではJurikが一番だと思います。
また私の好きなHMAですと、細かい動きを平らにし、大きな流れに追いつくのも早く、そしてこの値の追いつき方に加速度が付くんです。そして最後はオーバーシュートします。オーバーシュートするということは値とずれることになりますが、それが逆にトレンド変換が見やすい、そしてダイバージェンスもこれからわかる(想像が簡単)という利点となります。
本来の移動平均のあるべき姿は下の図のようであるべきだと思います。小さな波動は平らにし、大きな動きには敏感。
緑色のラインが見えない場合は図をクリックして見てください。アニメーションGIFです。
でもそれは不可能で、それぞれの移動平均は下の図の様な動きになります。JMAというのはJurikの移動平均ですが、いかに優秀かわかると思います。
様々な色のラインが見えない場合は図をクリックして見てください。
で、話は元に戻りますが、3rd Generation Moving Averageもこれらと同じ様に新しく開発された移動平均で、MACDというのはそもそも二本のEMAを使うわけですが、その計算方法に3rd Generation Moving Averageを使ってBB_MACDを表示させるわけです。ただこのインジケータにはCCTという文字が入っていますが、実際のところどんな計算をさせているのか私は調べていません。
とりあえず3つのBB MACDを並べてみます。かつてこれに関して書いた時の図と同じものですが、上から BB MACD 3rd generation、普通のBB MACD、そしてJurikのjmaを使ったBB MACD JJMAです。パラメータは全て(30,120,20)ですがこれだけの違いがあります。
この3のパラメータは同じですが、パラメータは小さいほどノイズが増えますし、大きいほどなだらかになる。ところが遅延が大きくなるんですね。これはMACDに限らず全てのインジケータに共通して言えることですが、さてこれらのBB MACDですが、どれがよいのか。赤と緑の色変わりのポイントを見ると、計算に使っている移動平均の癖が出ているのがわかると思います。
大きなうねりが見やすいものは反転場所が遅すぎます。ではパラメータを短くしたらどうでしょうか。かなり敏感になって見え方が変わってきます。この辺は自分でいじくりまわして比較して、自分が欲しい理想に近いものを選ぶのが良いと思います。私の場合はBB MACD 3rd generation(30,120,20)を選びました。また暇を見てBB MACD JJMAを研究してみる予定。JMAって優秀なんですが使い道によってはまるで逆効果になることもあって難しいと感じます。一つ確かなことは一般的なEMAを使ったBB MACDを使おうとは思いません。反転があまりにも遅すぎます。これはMACDもそうですが、MACD好きな方はEMAではなくて違うMAを使って計算されたものを試したら面白いかも。
ただ、どれにするか選ぶ場合ですが、単に色変わりが早いとか見やすいというだけではなくて、ボリンジャーバンドの様なバンドがありますが、それとの位置関係も非常に大事なんですね。また色変わりの位置も大事で、大きな流れとしての方向を見て、そちらの方向へ変わるところが出撃ポイントとして最高なわけですが、それの見易さが一番大事だと私は考えています。
注意するべき点ですが、基本はMACDの親戚ですから、同じ様にこのインジケータが示す方向と値の方向が逆行するケースが多いという点。値は下がっているのにインジケータは上を示したりするってことです。この辺の扱いはMACDと同じ。
基本的なBB MACDの使い方ですが、この動画が非常に参考になると思います。英語ですが、英語に弱い方でも見ているだけで説明している内容は理解できるはずです。
この動画ですが、MAの計算方法はT3を使っているのがわかります。これもその内、試してみたいと思います。
BB MACDの使い方ビデオ ← クリック
正直なところ、このBB_MACD_CCT 3rd generationを常にチャートに表示させていますが、重視はしていません。でもこれがあるとなんとなく安心。これで出撃場所を見るというより、出撃した後にその方向をこのBB MACDが示していれば問題無しという確認に使えます。そういう意味で非常に頼もしい存在です。このように、実際には使わないにしろあると安心というメンタルの部分も裁量トレードには非常に重要だと思います。
ちなみに大事なインジケータをNinjatraderに移植していますが、このBB_MACD_CCT 3rd generationはやっていません。そもそも元になる3rd generation Moving Average がNinjatraderに対応していませんから無理。