新たな局面入りか?なんて大げさですが、少なくとも日経平均の今までの大きな流れが変わってきました。ここは注目するべきポイントだと思います。
日経平均日足
11月8日もチャート上では重要な日で、その時点の下げ波動が続いて下げると非常にチャート的にはうまくない形になると書きました。
ところが、その次の日には反転して上昇。良かったですね。
で、その上昇波動は続いて、昨日が見所でしたね。チャートを見るとわかるように5月の高値と安値を限度としてその後は高値も安値も更新せずにどんどん縮まる、つまり収斂の方向で半年動き続けてきた。だから形はペナント型。それがすぼまってくるといつか大きく動くのが普通のパターンですが、昨日はとうとう過去の3つの高値を追い越した。
このような動きはこの6ヶ月の間で初めてなわけで、新局面に入ったと見るのが妥当。
この上昇の原因として円安があるわけですが、ドル円の日足チャート。
形としては似ていますが、日経225の様な新局面という形では無い。でもこの上昇波の強さは半端じゃないですね。
では今後をどう読むかですが、それがわかれば私はビルゲイツより資産家になれるわけですが、今の時点としては目先は「買い玉を清算」、撤退する時期だと思います。私が買い玉を持っていれば今の時点で躊躇無く撤退します。でも新たに売り出撃するという意味では無い。また今後も引き続きあげるかもしれませんが、ここらで一服するだろうと読むのがオシレータ使いとしては当たり前で、まだまだ上がるだろうと読むとしたらオシレータは無くても良い、持つ意味を成さないことになります。つまりここから先に上昇波動が続くかどうかそれをオシレータから見るのは極端に難しくなるということ。だから決して新規売りでもないわけです。(この辺りを正確に伝えるのは難しいので適当に書きますが)
では出撃するとしたらどの時点かと言うと、今後はこの上昇波動がいつか陰転するわけで、その下げ具合を見ながら次の陽転で買い出動という考え方を私はします。これもオシレータでポイントを探しますが、決して新規の売り場を探す場所では無い。
売り場を探す場所じゃないと書くと、では下がらないと読むのかと勘違いする人が多いのですが、そうじゃなくて、ここは下げたとしても積極的に売るのではなくて見逃す場所(何もしない)であるという考え方。
ちなみにNYダウ日足。凄いですねぇ。
全くアメリカってとんでもない国で、デフォルトだの国の機関は停止だの、そんな冗談でも出こないような話が現実としてでてくるわけですから私の様なアホには何がなんだかわからず。
でもこの何がなんだかわからずってのが良いと思っていまして、毎日毎日世界中の新聞やニュース、評論を読んで情報を収集し、勉強しても無駄だと思っています。これでどうにかなるなら大企業は苦労しないはずで、自分よりはるかに頭の良い人が多くいるし、正確な情報を素早く手に入れることができる人がいくらでもいるんですから勝負にならないと思うわけです。では彼らと同じ事をすれば良いのか?彼らと同じ思考方法を取れるようになれば勝てるのか?
そこに可能性を見出すから多くの人は頑張るわけですが(耳だけダンボ投資家も増える)、テクニカル分析派としては「それは無駄だ」という答えが出ていると断言して良いと思います。ま、これはどれだけ説明しても理解できることじゃないでしょう。経験するしかない。そして多くの超有名な人たちの評論や読みをしっかり観察していればわかること。
理由はどうあれ、相場は動く。その動きだけ見て乗れば良い。これがテクニカル分析の原点。余計なファンダメンタルズが頭にあるとそれは邪魔になるだけでしょう。つまり、ファンダメンタルズ分析では将来はわからないというのではなくて、それは不要であって邪魔にしかならないと考えるべきだと思います。
つまりどんなに切れる包丁でも二本持って料理は出来ないってこと。またケースバイケースで持ち替えるのも駄目でしょう。いつ持ち替えるのかの基準を作るのは不可能だから。
ですからどっちが良いか、じゃなくて、どちらかを選ぶ必要があると思います。そういう意味で、私はテクニカル分析を選んだというだけのこと。その理由はファンダメンタル分析よりテクニカル分析の方がはるか~~~~に簡単であるから。(笑)
ましてや一日の中で何が起こるわけでもないのに、たった1時間の中で上に行ったり下に行ったり、トレンドが出来たりという動きをファンダメンタルズでは説明が付かないでしょ。
私はここに真理があると思うんですよ。
日足とか長い足で見るとファンダメンタルズがおおいに影響しますよね。要人の発言や、大きな出来事で動きは変わってしまいますから。
これをどう考えるかと言うと、「ファンダメンタルズで相場は動くのではなくて」、「ファンダメンタルズが相場の自然な動きを邪魔する」と考えたら面白いと思います。これも逆転の発想ですが、私はこちらの方が正しいと仮定して行動するほうが良い結果がでると思います。
そんな見方一つで勝ち負けの差が出るから面白いんですね。余計な迷いをいかに排除するかが非常に重要で、分析力なんてのは一つの要因でしかない。