私が保守系で、アジアの近現代史に興味があったり、あの戦争は一体何だったのか自分なりに理解したいし、戦後レジームとは何でそこからの脱却ができるのか、日本の自虐史観とは何でそのまま放置していいのか、そんなことに興味があるのはこのブログでも何度か書いている通り。
でも多くの人の話や討論、セミナーを聞いて自分で考えているだけで、私自身が誰かと討論したことってありません。なかなか難しいものがあるのはわかりきってますし、そういう話題は出てこないし、出しません。
ただ左翼思想で戦後の日本人が教育されてきたのは明らかで、これを真ん中に戻すとかあるべき姿にという前に、まず私としては判断は後にするとしてまず事実を知りたいと思うわけです。
でもそれも難しいんですね。物事って多様性がありますし、歴史って視点をどこに置くかでまるで見え方が違ってきますから、そして全体像を見た人なんかいないわけで、事実を知るのは不可能だとさえ思っています。
ただ尖閣や竹島の問題がきっかけで、愛国心とか安全保障とかの話がネットの中で活発になってきて、保守系が力を盛り返して来ている。私は安倍内閣が出来たのもそういう草の根の力がパワーの源泉になっていると思うくらいで、これはこれで良いと思っています。
ところがですね、振り子が左にずーっと寄っていたのが、右に揺れだしたんですね。すると丁度良いところで止まるかと思うとそうじゃなくて、勢いがついて今度は右の方へ行き過ぎるのも感じています。
これは歴史観においてもそうで、事実を知りたいと考え出した人たちに、かなり右傾した考え方、見方を「これが事実だ」という保守派も多く出てきた。南京大虐殺なんて全くそんなことは無いと断言する人も増えたし、尖閣も竹島も悪いのはあいつらだと意気揚々に言う人も多い。あの戦争に関しては、日本は侵略なんかしていない、アジアを開放する聖戦だったのだ、日本に文句を言うのは韓国と中国だけで他のアジアの国々は日本に感謝しているという人まで出てきた。
もし今、あの当時に戻ったとしたらまた同じことをやるべきだと言っているようにさえ聞こえてきます。
私がこのブログで、保守系の団体が運営している衛星放送番組、これはニコ動とかユーチューブで見れますのでそれをここに何度も紹介していますが、この団体も私に言わせると右に寄りすぎている。日本を美化しすぎる傾向があると思っています。でも彼らの言うことの70%以上に私は賛同できるし、好きな番組でもあるのですが、ユーチューブにそれぞれのコメントが付きますよね。それを読んでいると、あああ、こういうのをネトウヨと呼ぶのかという過激な発言が多いのね。あのヘイストスピーチで有名な在特会みたいな戦闘意欲満々の人たちがいる。
私としては左翼思想を持つぐらいなら、強すぎるほどの愛国心でも持つほうが良いと思っているわけで、ま、熱も冷めてくれば冷静に考えるようになるんじゃないかと見ていたわけです。でもたまに異常だと思う意見には頭を冷やせみたいなコメントを私も書いていました。
でもユーチューブのコメント欄なんて議論ができるような場所じゃないんですね。
ところがですね、ユーチューブって見えないところで常に変更に変更が重ねられて常に変化しているのですが、コメント欄もずいぶん変わってきたんですよ。まず文字制限が無くなった。
となると長文しか書けない私としては、もうちょっと書いてみたいと思うようになるわけで、最近いろいろ書き出したんですよ。
すると、来るわ来るわ、反発が。(笑)
お前なんか保守じゃないとか、馬鹿だとか。
ま、保守じゃないと言われれば、何でもかんでも日本を美化するべきなら保守なんかやめてしまいたいくらいだし、馬鹿と言われても自覚があるのでそれに関しては反論できないし、まぁ、やられっぱなしなんですが、最近チマチマ書いています。
ユーチューブが私の思想を書く場所になったということです。
ここにも書いているじゃないかと言われそうですが、ここは決してそういう場所じゃないですからこれでも控えめに書いています。でも保守系が多いところでは、結構過激なことを書いたり。(笑)
なんだかそれが最近の楽しみになりました。俺は正しい、頭が良いと考えるのは若者の特権みたいですが、そういう連中ばかりがいるところで違う意見を書くのは勇気がいるのですが、結構面白いです。
でもねぇ、悲しいと思う面もあるんです。保守が増えてくるのは嬉しいのだけれど、多くの人は感情的になって憂さ晴らしをしたいだけに見えるんですよ。言いたいこと言われたら腹が立つから言い返してやれみたいな。結局、感情と感情がぶつかりあっているだけで、冷静にどうあるべきかどうするべきかを考えている人って意外に少ないのかもしれない。あるいは全く関係ないと知らん顔するか。身のある議論ってなかなかできない。議論すれば枝論で論争になるし。仲間内で喧嘩してどうすんのさ?