日本の状況が気になっているんですが、ニュースでは消費税の影響のニュースがほとんどないですね。
どこかのスーパーが増税に対応したレジを導入するお金もなくて倒産したなんてのを見ましたが、全体的にどうなのかが全くわからず。
ちょっとした買い物をしたくて数カ所のお店と連絡をとっているのですが、どこもてんやわんやで忙しい雰囲気。連絡も滞っている。でもそれって先月中に受けた注文の発送に追われている様でもあるし、それが終わったらどうなんでしょうね。月末に注文が殺到した反動が出るんでしょうが、暗い日本にならないと良いなぁ。
日本在住だと増税の影響って見えるんでしょうか。
本当に日本には頑張ってほしいなぁ。日本は金もあるし生産余剰能力なんて半端じゃ無いんだろうし、みんながちょっと財布の紐を緩めれば内需の伸びで復活できるはず。
でも安倍さんって一体何を考えているのかわからないと思うことが多いです。間違いがないのは彼もグローバリストで、新自由主義にかなり侵されている。彼が打ち出す政策の多くは勝ち組をもっと強くしようというものばかりに見えます。勝ち組を増やせばそこからお金が広く降りてくるなんていうのは幻想で、全体の数字の辻褄は合っても負け組も増え、格差が広がったらアウトだし、そういう意味での新自由主義反省が世界に広まっていると私は思うんですけどねぇ。
特区なんて意味が無いと思う私。どうせ特区を作るなら規制緩和を大幅に進める特区じゃなくて、大店法の規制を強くして大型スーパーが出られない地域を作ってみるとか、そんな発想があっても良さそう。海外から投資を呼びこむなんて発想も馬鹿げていると思うんですよ。日本の海外債権は世界一で、国内投資に妙味があるのなら海外に投資はしない。でもその投資はそれで奨励して、海外からの投資家には日本へ来て欲しいって論理破綻していない?そもそもその発想って新興国の発想じゃない?
法人税の減税もそりゃ海外に比べたらってのはわかるけれど、そういう一部だけを取り出して比べるのが果たしていいのかどうか。減税によって出た利益はまた海外に出るとか、内部留保に回るとか、あるいは勝ち組の大手企業なんて外資比率が高いわけだから彼らに配当として出て行ってしまったら何の意味もない。でも当事者は減税しろというのは当たり前で、その要望をすんなり受け入れて良いとは思えず。どうせやるなら投資減税とかじゃないの?
ローマ法王が去年の11月だったか「グローバル資本主義と戦え」と世界に号令を掛けたのは注目すべき点だと私は思っていて、宗教観がまるで違う日本人はピンと来ないかもしれないけれど、世界の一つの巨大勢力がそういう方向へ動き出したのは私としては非常にまともであると思うし、その動きが大きくなることを期待しています。
日本は戦後アメリカべったりで、アメリカのいうことは何でも聞くし、それが正しいことだと信じる勢力が大きいけれど、プラザ合意、日米構造協議、年次改革要望書、そしてTPPとずーーっと彼らの望むことをなぜか「グローバルスタンダード」だと言葉を変え、それに沿うのが良いのだという宗教にさえ感じる私。
でも世の中は変わりつつあるのも見えていて、「グローバル化」に疑問を持つ人達、アメリカもおかしいんじゃないかと考える人が増えてきて、それをメディアで口に出しても叩かれない環境になってきているように感じます。「グローバル化」とか「グローバルスタンダード」はアメリカ化であり、アメリカンスタンダードでしかないのがバレて来た。
と同時に、アメリカって決して保守的ではなくて、世界の革新勢力であって、最近のウクライナ情勢を見ても感じることは、ロシアが保守系であって、いつのまにかアメリカは左翼、ロシアが右翼のような逆転現象が起きているようにも思えてきました。で、革新勢力としてはアメリカと中国は全く同じで、共産主義だの自由主義だの看板が違うだけで中身は一緒。仲が良いのも良くわかります。でもそれで世界は動いていくのでしょうし、邪魔者はプーチンであり安倍。ナショナリストだと糾弾しますが、ナショナリストであるのは当たり前のことだと思うんですよ。アメリカも中国も自国の利益を中心に動いているわけで、それはナショナリズムじゃないんですかね。
ウクライナ問題も茶番ですよね。旧政権がEUに近づこうとしたらそれを突っぱねて、だからロシアとくっついていたのに、反体制側をEUとアメリカが援助して革命を起こした。ところがその新政権はろくでもない連中の集団で、ネオナチみたいな連中。ロシアにしてみれば歴史的なこともあってロシア民族を助けなくてはならないのが道理で、クリミアを独立させて編入。これってどっちが良くてどっちが悪いのかなんて白黒を簡単に付けられる話じゃないし、ロシアの天然ガスに依存しているEUにしてもアメリカにしても許さないだの制裁だの言っているけれど、内容は子供だまし。これが世界政治なんですかね。私には茶番にしか見えません。私から見るとプーチンの方がまともに見えるし、EUもアメリカもプーチンを潰したいだけにしか見えません。
そして安倍も潰したいんでしょうねぇ。
ここで陰謀論を出したくはないけれど、国境をなくし、世界をまとめたい大きな大きな勢力が動いているのは間違いがないとしか言いようがないと思っています。国境に関係なく動くグローバル企業群もそうでしょうし、それに肩入れするグローバル財閥は存在するのは間違いないですし、世界はグローバル化、つまりそれぞれのナショナル(国家)が独自性を保ちつつ存在するインターナショナルではなくて、均一的な境界のないグローバルを目指しているんでしょう。そしてその覇権争いが行われているのだろうと思っています。
ではどちらにつくのか、ではなくて、グローバル化そのものを止める必要があると私は思うし、そういう意味でもローマ法王が世界中の配下にグローバル資本と戦えと号令を出したのは素晴らしいし、その動きが大きくなり、それぞれの国が独自性を保ちつつ、違いを認める世界になって欲しいなぁ。
でも日本は独自性を捨て、地方経済も市場原理に任せると切り捨て、海外崇拝主義者達によって国力は削がれ、勝ち組だけがどんどん伸びる世界に向かっている。
これって私としてはとんでもないと思うのだけれど、安倍政権はそちらの方向へ向いている。でも私はそれも安倍政権の妥協でしか無く、安倍政権が見ている未来は違うと思っています。その動きが国土強靭化政策の中に見えるし、決して小泉さんみたいに海外製力にべったりではないのが救い。でも安倍政権の頼みの綱は支持率だけで周りは敵だらけ。
景気が良くならないと何も出来ないわけだけれど、景気が良くなればそれで良いってことじゃなくて、日本が日本として生き残れるかどうかの瀬戸際。そして世界は冷戦構造も終わり、新しい勢力図、新しいレジームに向けて動いていて、ここで気を抜いたら日本は消滅すると思うのです。
かつて三島由紀夫が言っていた「日本はなくなり、無機質な、からっぽな、ニュートラルな、抜目がない経済的大国が残るであろう。」という方向へ今、間違いなく向かっている。
消費税増税ぐらいでモタモタしている暇はないですね。頑張れ日本。