このブログそのものにはアクセスログを取る機能がないのですが、場所を借りている会社がそれを提供しています。でも内容が貧弱。ですからGoogleのサービスを使っているのですが、これも私には合いません。Googleそのものが検索で飛んできた読み手の「検索語句」を全てオープンにするのは「個人情報」云々に関係していると考えているようで、以前みたいに全てがわからないようにしてあるのね。でもわかるケースもある。
何が何だかわからないってことなんですが、読み手がどんな検索語句で飛んでくるのかって非常に大事なんですね。このブログの読者のほとんどは常連さんで、ブログ村のランキングから飛んでくる人、検索で飛んでくる人って決して多くはないのだけれど、検索でこのブログを見つけて常連になった人が多いですから、私としては検索語句が非常に気になるんです。でも全部が全部わかるようにはなっていない。
そんな中で、気になる検索語句があるんですよ。毎日必ず数人はそれで飛んできます。それは・・・・
「冷凍肉の調理方法」
解凍方法じゃなくて冷凍肉をそのまま調理するってことです。面白いでしょ。(笑)
こんなことを気にして調べる人がなんでこんなに多いのかと思うくらい。冷凍肉の調理方法ってそんなに多くの人が悩むことなんですかね。私がそれに関して書いたのはほんのちょっとだけで、その日記のために毎日毎日飛んでくる人がいるのは申し訳ないぐらいに思います。(その検索語句でどうしてこのブログがヒットするのかそれも不思議)
でもためしてガッテンでもそれが紹介され、「冷凍肉をそのままフライパンで焼いても美味しく焼ける」なんて放送がありましたから、多くの人が気にしているんでしょう。
でも、その方々は私のブログを見てがっかりしているはず。あんなためしてガッテン流は駄目だという結論を出していますから。(笑)
科学的な理論は別にして、それを確かめるのは簡単なんですね。シャブシャブでも冷凍肉を出してくるお店がありますが、それをそのままシャブシャブして食べるのと、それが解凍してから食べるのと、比べてみればすぐ分かるはずなんですよ。冷凍のままだとパサパサになるはず。誰でも経験があるんじゃないでしょうか。焼肉屋でもそうで、冷凍の肉が出てきたらそれをすぐに焼いてみてください。固くなるか、火が足りないと似たような感じで蒸れ臭くなる。タンなんか凍ったままを焼くとカチンカチンになるんじゃないでしょうか。
あと炒めるのも同じですが、そもそも一気にさっと火を通したいのに、火力はないわ、冷凍のままだわの肉を炒めたらどうなるか。間違いなく固くなるはず。そして炒めた状態じゃなくて煮たようになるのね。おまけになんとなく蒸れ臭さが出てくる。
ステーキの場合、中が焼き過ぎにならないように冷凍のまま強火で焼くと、外はこんがり、中はミディアムレアになるなんていう方法があるらしいですが、こんなのは料理人じゃない私でも馬鹿な発想だというのがわかります。火の通し方を全く理解していない人の発想ですよね、これって。自分でコントロールできずに偶然に任せるしかない人のやり方。
だから私の結論としては、解凍してから料理すべし、そして温度は室温に、っていう常識はそのままで間違いがないと思っています。でもま、ガッテン流で美味しいとNHKが言うんですから、美味しいのかもしれないし、美味しいと思う人はそれでやれば良いですが、私は肉が可哀想にすら思えてきます。
解凍の方法を考えるとすれば、0度以上で解凍はしないことってのが科学的根拠があるのは中学生レベルならわかるはずで、美味しさの元であるドリップがでちゃうじゃないですか。でもドリップは臭みの原因だと考える人は勝手にしてください。(笑)
私はマイナス2度を維持できる冷蔵庫が欲しいと思っていまして、この中で自然解凍させるのが魚でも肉でもベストだと思っています。
そしてミディアムなり、ミディアムレアなり、肉が薄かろうが厚かろうが、自分が狙う火の通り具合を完璧にやるのであるのなら、そして「たまたまうまく行った」じゃなくて、常に必ずそうなるようにしたいのなら「低温調理」しか素人には道はないと思います。フライパンでもオーブンでも同じで、量が違う、大きさ厚さも違う肉を常に同じように火を通すのは難しいですよね。芯温をいちいち計るのも良いですが、形によっては芯温が調度良い頃には外側は焼き過ぎになったりしますよね。でも低温調理ではそういうことがない。起こりえない。
そして低温調理ならそれの派生とでも言いましょうか、「肉の熟成」も可能だということ。熟成っていうとドライエイジングじゃウェットエイジングじゃとありますが、それとはまた違う方法で一定の温度で「ホールディング」することによって、安い肉でもがちょっとは良い肉なるはず。(笑)
ということで、冷凍肉の調理法で飛んでくる方々には、冷凍肉をそのまま調理云々は問題外として「低温調理」に興味を持っていただきたいし、また「肉の熟成」に興味がある方も同じ。
そして熟成に関して、自宅でのドライエージングに興味がある方は、脱水シートや脱水シートと同じ特徴を持つフィルムで真空パックし、冷蔵庫に数週間~1,2ヶ月放置すれば自宅でもエージングが出来る。そしてまたその延長線で、パンチェッタやプロシュートさえ自宅で作れるようになる。またその関連で手作りソーセージなんてのも非常に面白いし、是非そちらへと興味を広げて欲しいと願っております。本当におもしろい世界だと思います。
その辺に関してはかなりしつこく掘り下げて書いているつもりですので、興味がある方は是非このブログの右上にある検索窓で検索してみてください。
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