以前から不思議に思っていたことがあるんです。ソニーのノートPCの電池が突然燃えたとか、携帯が爆発したとか、そういうニュースを聞くと「嘘だろ?」って思っていました。またロシアかどこかで飛行機墜落事故があったのは積み荷の電池が原因だったとか、そもそも、郵便物の中に電池を入れられないのも不思議でした。日本からEMSで送ってもらうにしても、電池そのものは駄目にしても、電池を含むPCとかカメラから「電池だけ取り出して本体だけ送る」なんて時期もありましたよね。電池が無ければ動かないのに、それじゃ困ります。(今は条件付きでOK)
新しい趣味の関係で色々調べていましたところ、使うバッテリーが非常に危険なのがわかりました。まぁ、バッテリーにもいろいろ種類があるわけですが、パワーのあるリチュームポリーマー(LIPO)の電池がかなり危ない。まぁ、電池ってエネルギーの塊ですからそれが一気に放出されるとどうなるか想像できなくはありません。
燃える、爆発する理由はいろいろあるようですが、高温になったり衝撃を加えられただけ、あるいは「オーバーチャージ」で燃える、爆発するようですね。こんな実験ビデオがあります。
これはわざとオーバーチャージした実験。
金槌に釘を括りつけ、それでLIPO電池に穴を開ける実験です。
これは煙が出たとか燃えたとかのレベルじゃなくて爆発そのもの。
調べてみるとこういう火災、爆発は結構あるようで、中には落として衝撃を加えたら燃えたなんてのもあって本当にびっくり。
これで「普通」の飛行機の積み荷としてバッテリーは送れないなんても良くわかりました。大量にあれば次から次へと引火して大変なことになりますから。(でも送れるようにもなっているわけで、その場合は危険物として特別の措置がなされているんでしょう)
バッテリーもいろいろですが、特に高性能のLIPOバッテリーの場合は非常に変わっていて、「電圧が3.3ボルト以下になると火災、爆発の危険がある」とのこと。
えええ~~~~?ですよね。普通一般的な常識で言うと、電池って使うとどんどん電圧が下がって時計でも何でも最後は動かなくなり、最終的には電圧ってゼロになるんだろうと思っていました。車のガソリンがなくなってエンストするのと同じ。
ところがですね、LIPOバッテリーというのは3.3ボルト以下になると電池そのものが死んだり、燃える危険がある。これもそういうこともあるというより、そういうものだそうです。だから3.3ボルト以下には下げてはいけない電池だそうです。
つまり、動かなくなるまで使いきってはいけない電池。
他の種類の電池がどうなっているかはわかりませんが、単に我々が良く使う「リチュウム電池」にしても、リチュームポリマーとかリチュームイオンとかあるわけで(本当はこれらはリチュウム電池ではない)、どんな電池なのか知らないで使うと大変なことになると思いました。
最近のは以前に比べると危険度は下がっているそうですが、古い電池、安い電池は注意が必要とのこと。また充電器もそうで充電器なんて何でも同じだろうと思ったら大間違いだそうです。
電化製品を買うと「専用の電池を使え」とか「他社製の電池では動かない」なんてことがありますが、これも理解できるようになりました。
私は今までは電池というと中国産の安物ばかり使ってきました。カメラもスマホも同じです。いわゆる「代替品」「コンパチブル」とか言われるもの。値段が安くて、純正品の3分の1、5分の1なんて当たり前ですが、安い代わりにリスクを背負っていると考えるべきなんでしょうね。
電池を捨てるときに、普通のゴミ箱に捨ててはいけないのも良く理解できますし、保存するときにはリチュームポリマー電池のような場合は専用のケースや袋があるようです。また充電時に燃える、爆発することが多いので、充電時にはその袋に入れて充電する。ただ、一つが燃えれば他の電池も燃えますので、ひとつの袋に全部入れるとこれもうまくない。
そういう袋に入れておいて燃えた場合どうなるのかの動画もありました。
ところがこれも安物を買うとこうなる。
このセーフティーバッグは(私の大好きな)eBayで買った中国の安物だそうです。(笑)
ま、電池には注意をしないとうまくなさそうです。特に高性能電池には要注意。