唐辛子は魔物

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この1ヶ月で使った唐辛子って平年の一年分はあるかもしれません。いや、5年分ぐらいはあるかも。韓国料理を自分で作るようになったのが一つの原因ですが、韓国の唐辛子って日本の一味と違ってマイルドで味がある(出汁が出るような感じ)から本当に美味しいと思うんです。

普通、一味を使う時って、まさにちょっと辛さが欲しいからなわけですが、韓国唐辛子は辛さだけじゃなくて「味に物足りなさ」を感じた時に使っても良いという、摩訶不思議な唐辛子だと思います。

そんな調子で韓国唐辛子を結構使うようになったところ、やっぱり辛さに鈍くなるのか慣れるのか、かなり辛くしないと満足感がないんです。これって辛さに慣れたというより禁断症状に似てる。

私の人生経験の中で、一番辛い料理、国はどこかと言われればスリランカです。インドは行ったことがありませんし、海外のインド料理屋で出てくるのは多分本国とは違うものでしょうからインドの辛さはわかりません。でもスリランカのそれは、本当にお尻から火が出るような、ベロが完全に麻痺するような、病気になりそうなくらい辛い。

でも考えてみると唐辛子を使う国ってある意味似たり寄ったりで、日本的感覚で言うとどの国も大量に使う国ばかりに思うんです。つまり、日本より多めに使うとか、さほど辛くしないという中間がポッカリ抜けているような感じ。ま、そういう意味では韓国料理で飛び上がるほど辛いのは経験がないのですが、でも半端じゃない量を使う。キチガイじみていると思うくらい使う。

でも、唐辛子って使い出すと知らない内にそうなるようなものなんだろうと思うようになりました。辛さに抵抗が出来るとかそういうことじゃなくて、「これなくしては生きていけない」みたいな。(笑)

今日はヨメサンが作ってくれたチキンカレーを食べたのですが、普通、辛さが欲しい時にはペースト状の辛いものを入れるのですが、今日は何故か「唐辛子がほしい」と思いました。これって不思議な感覚で、カレーうどんには一味をたっぷり入れるのが好きですが、カレーに唐辛子が欲しいと感じたのは初めてかもしれません。

そして結局、一味をパッパッと振るのではなくて、韓国唐辛子をドバーーーっと平気で入れてしまう自分。そしてそれを食べて、うめ~~~~~~~~~~~と思う自分。今までとはまるで別人です。

唐辛子って、なにか不思議な、大量に使わないといられなくなる「何か」が入っているんじゃないかと思う私。そうじゃなければ私の変化もおかしいし、世界中にキチガイみたいにたっぷり使う食文化があちこちにあるという説明もできないと思うんですよ。熱帯では唐辛子を食べることによってすっきりするのはわかりますが、それ以外になにかありそ。

その内、外食時には唐辛子がいっぱい入った袋を持参、なんてことになるかも。 (笑)

しかし、本当に美味しい。不思議だ・・・・・・・・

ん?唐辛子って辛味だけを考えるから理解できないだけ?唐辛子はそもそも美味しいものなのだ!と考えればそれで全ては完結。 (笑)

もしかして、人間の感じる五味(日本の旨味を含む)ではない、また辛味とは違う、解明されていない味があるのかな?

 

 
    

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