先日のスイスフランの暴騰ですが、私は一度もスイスフランをトレードしたこともないし、トレードしようかと考えたこともないし、チャートさえほとんど見たことがありません。
そんな状態ですから、あの暴騰は対岸の火事という感じで見ていたのですが、やっぱりあれによって破綻したトレーダーを多く抱えている証券会社があるわけで(トレーダーが払えなければブローカーが肩代わりする)、回りまわって自分にも関係してくる可能性がありますよね。
とりあえず、煽りを食らって破綻した証券会社というか為替交換ブローカーとでもいいますか、それは二社。
○ Alpari(イギリス) ← クリック
○ Excel Markets (ニュージーランド) ← クリック
ニュージーランドのブローカーはまだしもアルパリは結構有名ですし、使っているトレーダーも多そうですね。どうなるんでしょうか。資金はちゃんと保全されているはずですがすんなり戻ってくるんでしょうか。
また大手のIB、Interactive Brokersですが120ミリオンドルの損失があった様子。約140億円。他の大手のFXCMは225ミリオンドル、約250億円。
FX業界はややこしくて私にはよくわかりませんが、規制のゆるい国(や地域)で開業しているブローカーもあって、大きく報道されることはないにしてもおかしくなった弱小ブローカーは多くありそうな気がします。
我々日本人から見るとスイスフランは遠い国の通貨ですが、ヨーロッパではまさにユーロ、スイスフラン、英ポンドぐらいしかないわけで、ましてスイスフランは世界的に安全な通貨ということで常に注目しているトレーダーってかなりの数じゃないですかね。ユーロはずーっと下降トレンドに入っていますし、そこから逃れるためにヨーロを他の通貨に変える人は多いだろうし、今回スイスフランに資産を移していた人達は「棚から牡丹餅」で\(^o^)/状態。
ところがユーロに対して上限を定めていたスイスフランは上限一杯一杯まで来ていて、あとは下げるしか無いと「スケベ根性」を出してスイスフランを売っていたトレーダーは大やけど。破綻。中には首をつった人もいるのでしょう。
明日は我が身か・・・・・・ (笑)
ちなみにユーロ/米ドルの今までの動き。
日足。
週足。
前にギリシャ問題で大揺れに揺れましたが、また同じことが起きるんでしょうね。
世の中のニュースを見ていると、そもそもユーロってなんなのかが見えてくるようになりましたが、こういうことになるのは「構造的」なものですね。自国通貨を発行して通貨安に誘導することも出来ないし、おかしな国があれば他の国も足を引っ張られるし。もし日本が「円」を持たずに「米ドル」だとしたらかなりややこしいことになるのはすぐにわかるわけで、ギリシャのユーロ離脱も起こるような気がします。ドイツも匙を投げたみたいですし。