昨日のエビグラタンは美味しく食べたけれど失敗。だって当初の目的がホワイトソースを使わないことだったから。でも小麦粉で付けたトロミってまさに糊のようで、ミルク味なら大丈夫だけれど、そうでない場合は「かなり」の違和感があります。
そういえば「舌切り雀」の童話に出てくるお婆さんが作った「糊」がこれだったのかもですね。
ということで昨日は、急遽予定は変更でThick Creamを入れてホワイトソース味にしてしまったわけです。
昨日は私とヨメさんしかそれを食べておらず、長男は出かけていてそれを食べておりません。
エビは余っておりますので、息子のために再度チャレンジ。今回は小麦の代わりに、まさにビスクを作るのと同じようにご飯を使うことにしました。
私は味見ぐらいで十分だと思っていたのですが、昨日との違いは小麦粉とご飯っていうんじゃあまりにも脳がなさそうで、また味見をしなくてもどうなるかぐらいはわかるので、ちょっと変化球を投げようと思いました。しかし「ビスクを使う」という点はブレないようにして、ちょっと違うものを作る。
さて、何にする?
実はですねぇ、私はマカロニグラタンよりドリアが好きなんですよ。ご飯にホワイトソースを掛けて焼いたものね。
ということでそれに決定。ビスクにはご飯が入っているし、ご飯+ご飯じゃおかしいような気がしましたが、ま、いいかと。(笑)
とりあえずビスクを普通にちゃんと作ります。エビの頭や殻を焼いて、それでスープを取り、ミレポアを炒めてトマトペースト、白ワインを入れて煮詰め、スープと合わせます。そこにご飯を入れてちょっと煮てから、ハンドタイプのフードプロセッサで出来る限り細かく粉砕します。
さてドリアの元となるご飯ですが、これはニンニクを利かせ、調味料は塩コショウだけで濃い味にし、そして「ココナッツオイル」で炒めました。ココナッツオイルってココナッツミルクほどしつこくなくて、ほんのり香るあの程度が良いと思います。
このフライドライスには野菜類は一切入れず、わざと見た目はシンプルで味は深いものを狙いました。ビスクもミレポアをスムーズになるまで粉砕したのはそれが理由。
そのフライドライスを下に敷き、生エビを並べます。
その上に海老のビスク(塩味はちょっと薄め)を掛け、強すぎないテイストのモッツァレラチーズを乗せました。これならエビ味は負けないはず。
焼きあがったのはこれ。
長男は美味しい美味しいと大変喜んでおりました。\(^o^)/
さて私も味見をしようと思って小さな器に作ってみました。
ちょっと焼きすぎじゃね?うん、ワシもそう思う。 (笑)
ココナッツ&ガーリック風味のフライドライスが良い感じでした。モッツァレラもでしゃばり過ぎないし、これってかなりイケると思います。でも味としてはエスニックというほどでもないし、もちろん和風の西洋料理でもなく、なんだか国籍不明みたいな味。でも間違いなく美味しかった。
さて、ここで終わるはずだったのですが、ビスクはちょっと残っていますし、私のお腹も中途半端なので、この余り物でまた違う料理をつくろうと思いました。
そこでハタと閃いたのが「フレンチオニオンスープ」です。これって大好きなんですが、作るのはかなり面倒なんですよね。でもどうにかならないかと、昨日ユーチューブでレシピを探していた所。
要は余ったビスクに焼いたパンを乗せ、そしてチーズたっぷりで焼いたらどうだろうかと。面白そうでしょ?面白くない?
パンはガーリックバターを塗りしっかり焼いて、それをビスクの上に乗せます。
この上にチーズを乗せるわけですが、先程はモッツァレラでしたので、今回は大好きなパルメザンにしました。でもこれは失敗だったかも。やっぱりこれには合わない様に思います。
焼き上がりも全く美しくない。 (笑)
食べてみたところ、かなり苦味を感じました。パンも焦げていますが、焦げていないように見えるパルメザンも苦味がありました。
でもガーリックとバターが効いているパンは美味しかった。まだカリっとしているところとふやけている所があり、食べる場所によって楽しみが違うんですね。
でも海老のビスクと合うか?というと、結構微妙。 (笑)
ヨメさんはこれの味見さえ拒否しました。
「あんたたちはゲテモノ好きだから良いんだろうけれど、エビばっかりで生臭くて気持ちが悪くならない?」
これってドキっとしました。ヨメさんは生臭いと感じていたのか?
もしかするとそうかもしれなくて、この前作った牛骨のスープも(獣臭が)臭うと文句を言っていましたから、下品で強烈な味は駄目なのかもしれません。
でもカニのミソやエビのミソをチューチュー吸ってニヤニヤするタイプにはこれって美味しいと思います。(笑)
でもオーストラリアみたいにエビでもカニでもミソを綺麗に掃除してしまうような料理が好きなタイプだと駄目なんでしょうね。海老の味が強すぎる。生臭いと感じるのかも。
そういえばヨメさんって納豆を食べるくせに、納豆は臭いと文句をいう人(笑)。あああ、ヨメさんは「刺し身」を食べない人で、そもそもこの手の味は嫌いなんでしょう。
万人向けの料理ってないのでしょうし、それを狙うと「誰も喜ばない」料理になりそうで、やっぱり自分で作るときには「こんなのを食べてみたかった」ってのを作りたいと思います。
美味しかった~~~~~。ご馳走様~~~~~~~~~~~。