読者の方からメッセージを頂戴しました。
日経225は買いだと思うかどうか、と。
まずチャートを見てみましょう。
短中期的には下げトレンドに入りましたが、長期的なトレンドの壁にぶつかり反転。そして短中期のトレンドでも上昇に転じた。そして前の高値を抜いてきた。
ここで「買いか?」と考えるのは当然で、前の高値を抜いてきていますから「新たな展開」に入ったと見るのが妥当だからですよね?
「新値追い」というのも1つの戦略で良いとは思いますが、私はそれをやりません。ただチャートの形としては「買い準備」「買い待機」の形だと思ってます。
私の出身と言ったらおかしいですが、そもそも短期勝負ばかりしますし(自称)オシレータ使いですし、かつてはトレンドが上だろうが下だろうが、買いでも売りでも勝てると豪語していた(バカな)時代があります。(笑)
今は随分変わりましたが、オシレータを重視するのは同じで、オシレータが天井に来た時には基本的には買わない。底の時には売らないと「決めて」います。
今の時点ではチャートで赤丸を付けたところのように、オシレータは目一杯の所まで来ています。ですから、ここから下げ波動が来ると想像するわけで、出撃ポイントは「(トレンド方向は変わらない場所で)その下げ波動が陽転する瞬間」です。
ですから、買うつもりでいても今は様子見。出撃準備という感じで飛びつくことはしません。これは「買いたい理由」がファンダメンタルズだとしてもオシレータを見ながらタイミングを計るのは重要だと思います。
ただ、流れが強い場合はそのまま押し目も作らずどんどん上がりますが、その場合は(指をくわえて)「見ているだけ」になります。
どうも多くの読者とメールなどのやりとりをしていてわかることは、そういう場合は「見ているだけ」というのが理解できないようです。
多分長期的な見方をしていて、投資対象が日経225(あるいは株)だけだとすれば、「チャンスを逃してはまずい」と考えるはずで、「見逃す」とか「見ているだけ」というのが受け入れがたいのだろうと想像しています。
でも私としてはそうやって「ダボハゼの如く」食いつくからおかしなことが起きると考えていまして、「自分の好きなパターン」にハマらない限りは「絶対に出撃しない」と決めています。
チャンスを逃すことは負けではないわけですし、チャンスはいつでも来ますし、また投資対象は山ほどありますし、また時間帯を変えて短期勝負も考えれば、いくらでも出撃チャンスはあるんですね。ですから慌てて飛びつく必要なんか一切ないわけです。
そもそも「勝つ為」には「負けない方法」を考えるべきですし、「絶対に負けない方法」ってあるんですね。それは「何もしないこと」。(笑)
バカみたいな話ですが、そこにこそ「勝つ秘訣」があるんだろうと考えています。
相場を長い間やっていますと、過去には「天才か?」みたいな人と出会うこともあります。20代であっという間に数千万稼いだり、自社ビルを建てた人もいた。でもねぇ、みんな居なくなるんですね。どうしてなんでしょうか。
それとですね、例えば、500万なら500万、別に100万でも1000万でも数億でも構いませんわ(笑)、それを使って株式投資を始めよう、なんて人はいくらでもいますが、見ていてると不思議なことが「必ず」と言ってよいほど起こります。
それは何かというと、「初めて一ヶ月以内、早い人は一週間以内に」全部投資しちゃうってこと。
面白いですよね?
株を始めることにしました、という人で、その資金を大事に持ってチャンスを狙いながら、数ヶ月、数年待てる人っていない。
ギャンブルと同じだと思ってるんだろうと思いますが、それでどうにかなるなら誰も苦労しないのね。
「何もしなければ損もしない」。これが原点だと思います。