安倍さんの談話を聞いてみた

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8月14日、午後6時からニコニコ動画でライブ放送をしていたのを見てみました。

大筋はメディアが報道している通りで、一語一句はその内、文字起こしされたものがネットに出て来るでしょうが、「侵略」「植民地支配」に言及していたし、「わが国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明してきた」「こうした歴代内閣の立場は今後も揺るぎない」ということで「謝罪」も間接的にしたと思います。

ただですね、「侵略」や「植民地支配」を日本がしたとはっきり言ったわけじゃないんですね。「そういうことがあった」という歴史的一般論に私には聞こえました。つまり、韓国や中国からみれば「逃げた」と聞こえるでしょうが、欧米諸国にしてみれば「痛いところを突かれた」と言えるかもしれない。

また質疑応答の中で「侵略」に関して、(日本がやったことの)何が侵略で、何がそうではないかということに関しては「歴史家に任せる」と言ってますので、ここは突っ込まれる場所でしょう。前に発表された安倍晋三首相の私的諮問機関「21世紀構想懇談会」の「70年談話報告書」には「併合」のことが記述されていないと韓国は反発していましたが、まさに談話では併合の話は出てきませんし、朝鮮半島に日本が侵略したという言い方もしていない。

ま、この辺に関しては安倍さんが前から言ってきたことそのままで、整合性は取れている代わりに、隣国からの反発は間違いなく起きるんじゃないでしょうかね。「謝罪も反省もしていない」「ごまかした」となるんでしょう。

「相手の気持を尊重して謝れ」「いつまでも許してくれるまで謝れ」という論者が結構いるのが私には不思議でしょうがないのですが、それって「文句を言ったもん勝ちを認める」というであって、そんなことは我々一般でさえもあり得ない。幼稚園レベルの友達付き合いを国家の外交でできるわけがなく、史実に、そして法律に照らし合わせ、「事実はなんだったのか」が大事であって、相手がどう思うかは別問題。かつての首相経験者でさえも「許してもらえるまで謝るべき」というのは私には信じられません。本当にああいう人達がたとえ一時期でも国の舵取りを「相手任せ」にしていたかと思うとゾッとします。

全体的には「世界に向けて発信した」と感じる内容で、日本国民に対してだけということもなく、ましてや隣国を中心においた話でもないのは「アメリカでの議会演説」と全く同じだと思います。また右派左派ともに目くじらを立てるような部分があったとは私には思えませんし、いわゆる「及第点」だと思っています。

でも、「自分に対して何を言ってくれるか」を待っていた人たちに取っては「嘘つき野郎」でしかないのだろうと思います。

「私達の子どもたちがいつまでも謝罪を続けなければならないようにはしない」みたいな発言は「イヤミ」に聞こえましたが、よくぞ言ったと思いました(笑)。でも「過去を忘れて良い」ということではなくて、「歴史は心に刻み続けなければならない」とまとめた。

ま、安倍さんらしい談話だったと思います。

さてさて、これから右派左派、そして諸外国からいろいろ批判が出て来るでしょうが、どんなところを突っ込んでくるのか・・・・。

 
 
 

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