ゴールドコーストの自宅を何が何でも売ると決めて、それなりに動き出したので今まで以上にマレーシアが身近になってきました。
そこで気になるのは、KLに行ってからどこのどういうコンドに住むのかということ。これに関して私は一切「希望なし」と言っても良くて、ヨメさんが「ここが良い」というところなら無条件にそこに決める予定でいます。その理由は何度もこのブログに書いていますが、マレーシア行きは我々にとって「ご褒美人生」でもなく「夢と希望にあふれたロングステイ」でもなく、もうオーストラリアにこのまま居続けても物価も高く、税金も高く、将来的に生きていくのみになるのが見えていますので、経済的には条件が良いマレーシアに移り住む、ただそれだけの理由です。経済難民です。
私自身はそれなりに楽しみを見つけて、またマレーシアは資産防衛、あるいは増やすのに好都合の場所ですから、心機一転頑張るつもりではいるのですが、ゴールドコーストが大好きで一生ここに住み続けたいと願っているヨメさんに取ってはマレーシア行きは嬉しくないわけです。でも「行かなくてはならない」と理解しているので行くことに関してもはや文句は言わないのですが、マレーシア行きが決まったと同時に「乾癬」というストレスが大きな原因と言われる難病に掛かってしまいました。
体中の皮膚が、アトピーとは違うのですが、酷いことになりまして、人前には出られない、見せられない。それどころか乾癬が足の裏にできますと(今も出ている)皮膚が破れて歩くことさえ出来なくなります。
医者や民間療法の診療所にあちこち行きましたが、やはりマレーシア行きがストレスとなっているのだろうと言われますし、本人も私もそうだろうと思っています。普通なら「あんただけ行ってくれば?」ということになるんでしょうし、マレーシア在住のMM2Hの方々でも夫婦一緒ではないという人はそれなりに多いと聞きますし、そういう選択肢もあるのでしょう。
でも我が家は一緒にいくと決めています。
それだけにKLに行ってからは余計なストレスが掛からないような生活を始めないと大変なことになるかもしれず、少なくとも住むところぐらいは【ヨメさんが】「嬉しくなるような」「わくわくするような」「退屈しないような」そういう環境が必要だと考えています。ただ、眺めが良いとかプールが、ファシリティーがというようなものに対しては我々は一切何も感じません。
一般的に言われるような「環境の良い場所」も我々ゴールドコーストに長年住んでいた田舎者には魅力がなく、逆に繁華街、人がウジャウジャいるようなところ、そういう雑踏がここにはありませんので、そういう場所に憧れを感じてしまいます。日本に行ってもそれは同じで、自然豊かな地方へ行くよりも新宿や渋谷の雑踏が好きです。雑居ビルなんてワクワクしてきます。
ですからKLではコンドの下、あるいは隣に店舗や飲食店がごちゃごちゃあるような所が良いと思っています。4月にKLに行った時、初めてソラリスデュタマスに行きましたが、あのような環境がベストです。あるいはKLCC、メガモール、ああいう場所が良いと思っています。もし静かで環境も良くて・・なんていう場所だったら寂しくて(ゴールドコーストに)帰りたくなって大変なことになると思います。
でもヨメさんはまだKLでそういうところを見たこともなく、彼女が一体何を感じるのか、どこなら退屈しない、寂しくないと思うのか、あるいはどんなところに住んでも「帰りたい」とメソメソ泣きながら過ごすのか、それは全くわからず、正直なところギャンブルです。もしもKLに行ってヨメさんの病気が悪化するようならヨメさんだけゴールドコーストに帰るなりなんなり考えないとなりませんが、いくら好きなゴールドコーストでも一人で住みたいほど好きだとは思えず、また家も手放しますし、物価の高いゴールドコーストでヨメさんだけ優雅にコンドミニアムぐらしをさせられる余裕もありませんし、それが出来たとしても何のためにマレーシアに行くのか、全く意味が無くなってしまいます。
そういう意味でまさにギャンブルで、行ってみないとわからないのですが、そんな状態ですので、住む地域はどこが良いとか、どのコンドは良いとか悪いとか、またレントが高いとか安いとか、そんなことを言える状態ではありません。ヨメさんが気に入るかどうか、それが全てです。
ですから生活費に関しても当初は切り詰めることは全く考えておらず、今のゴールドコーストと同じレベルの出費なら「当初は」良いと思っていて、そこを原点に考えています。その代わり、ゴールドコーストには維持費の掛かるようなものは残さないという考え方です。今借りている見晴らしとロケーションだけは良いコンドでも、家賃だけで週に700ドルを超えますから、それと同等の出費を覚悟しておれば、KLならヨメさんがどういう場所を選んでもどうにかなるのではないかと楽観しています。
経費節減を真剣に考えるのは、とりあえず落ち着いてからにしようと思います。もし最初から下手にケチってストレスが貯まるようだと全てがパーになりますから。
ま、そんなふうに考えているのですが、伏兵がいるんですね。それは車。
車がないと生活は出来ないと考えていますし、長男も行くことになりましたから車は2台必要になると考えています。ま、一台は小さな車があれば買い物にも便利だと思うし、安いマレーシア産の車で良いですが、さてメインの車はどうするか。
今私が乗っているホンダのオデッセーはもうポンコツですからマレーシアに持っていく予定はありません。ですから新たに車を手に入れる必要があるわけですが、あらためてマレーシアの自動車の価格を見ると気が遠くなりそうです。
車なんか動けば良いと考える人は多くいると思いますが、私の若い頃からの一番の趣味が自動車だったのです。趣味が講じて日本ではアメリカ車の輸入、中古車の輸出をやっていましたし、ゴールドコーストに渡ってきてからも日本の中古車の輸入販売をやったこともあります。でもオーストラリアは自動車が非常に高く、ずーーーーーーっと欲しい車も買わず我慢してきました(贅沢はコブラのレプリカを作ったぐらい)。いつか歳をとってのんびり出来る時が来たら好きな車を買おうなんて思っていたのが、マレーシアに行ったら車が高いオーストラリアよりももっと高いので目眩がしそうです。
どうしましょうかねぇ。
息子が新たにMM2Hを取りますので、彼の名義で一台無税で買うことが出来ます。またオーストラリアで車を買って持って行くことも可能(6ヶ月間保有してい無いとダメ)ですが、オーストラリアは車が高いですから、さほどメリットはないんですね。日本で買えば随分違いますし、MM2Hの方でマレーシア行きが決まってから日本で車を購入した方も知っていますが、それも出来ない。
ただマレーシアでアッセンブリされた車、つまり輸入車でなければ安く買える。ちょっとどんな感じか調べてみました。
こんな感じ。数字は正確ではありませんが、だいたいのことはわかります。(この表にはなぜか輸入車も含まれている。単に税金を計算してあるだけかも)
こんな感じで安く買えるのは良いのですが、私が良いと思う車は全て輸入車(笑)。困りましたねぇ。
ポルシェが欲しいのどうのっていう話じゃありません(笑)。私が欲しいのは人も荷物も積めるタイプ。ピープルムーバーってやつですね。今乗っているホンダのオデッセー3Lがまさにそれですが、6人乗りです。でもいつもは3列目を倒しているので広い荷物スペースとして使っています。その前はトヨタのタラゴ(日本で言うエスティマ)を乗り継いでいまして、やっぱり一家に一台、人も荷物も積める車が欲しいです。買い物も定期的に買いだめする習慣が付いていますし、荷台が狭い車には不安、不便を感じます。
逆に普通の乗用車はいらないぐらいです。私も席の位置が高い車に慣れていますし、KLには年老いた両親がいるのを無視できないんですね。彼らは普通の乗用車(ホンダのアコード)でも乗り降りが辛いと言います。私としてはKLに行ったら、残された短い年月ぐらい親孝行をしたいと思っていて、両親が喜ぶような車が良いと思っています。
その第一候補が、実はまさに私が今乗っているホンダのオデッセーで、新型(多分5世代目)はかなり形も変わっているのですが、同乗者には優しい車。自動車が趣味である視点からいうと面白くもなんともない車ですが、私自身がもうジジーですし、90近い両親のことも考えると、今更スポーツタイプもへったくれもないわけで、同乗者の利便を考えた車が良かろうかと。
オデッセーの後部座席。
ところがですねぇ、先ほどKLでの価格を見てがっくり。なんだかんだで24万リンギットを超えてしまう。(T_T)
これが免税で買えるならきっと15万リンギットぐらいで買えるんでしょうが、オデッセーに24万リンギット、800万円なんてバカみたいな話で・・・。また同じぐらいの価格でベンツのEタイプ(マレーシア産の免税)が買えちゃうんですね。
上のリストを見ますと、ホンダのアコードが11万リンギットぐらいですか。こういうのを見るとやっぱりアコードか・・となるんですが、まさに私の両親が乗り降りが苦しいから乗りたくないといったのがアコード。(笑)
でもま、KLに行ったら年老いた両親を乗せて、ペナンでもゲンティンハイランドでも行ってみたいというところには連れて行ってやりたいし、きっと病院を行ったり来たりする時期も目の前に迫っていますから、両親が一番嬉しい、楽だと思う車にしようと考えています。親不孝者で迷惑ばかりかけて、好き勝手なことばかりやって親孝行とは無縁だった私のせめてもの最後の償いをしたいと思ってます。
長男が言うんですよ。どうしても欲しい車があるのなら、それを買えるように頑張ろうよ、ですと。
「頑張ろうよ」じゃなくて、「俺が頑張るから」でしょっ、つーーーの。(笑)
私に余裕があったら欲しいと思うのはこれ。アウディのQ7。
価格を調べてみたら54万リンギットですと。あーーあ。
どんなにマレーシアの物価が安かろうと、好きな車一台買うだけで、その物価の安さは全く意味を成さなくなる。マレーシアって良い国なんだか酷い国なんだかわけがわからなくなります。
でも絶対に諦めません。今に見てろ~~、こんな程度でビビってたまるもんか。なーんちゃってね。(笑)