今回の「北朝鮮vs韓国」で思うこと

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今回の緊張はかなりヤバそうだと思って見ていましたが、結局は対話をするということで決着というか先延ばしというか・・・。

“軍事衝突の危機”回避か 南北高官会談へ(日本テレビ系(NNN)) – Yahoo!ニュース

これはこれで一安心ですが、これが「外交」なんだなぁと思いました。

日本人は政治家も含めて「ブラフ」を使いませんよね。風呂敷を広げて相手を脅すということはしない。

ところが今回は同じ民族ということもあるのかもしれませんが、使う手が似ているブラフとブラフのぶつかり合いみたいなものを感じました。まさにポーカーのような。

もし日本がこういうブラフを使われた場合、大騒ぎになるはずなんですね。そして対立を収めようと相手に歩み寄る。これが日本の外交の歴史なんだろうと思いました。もし政治家が冷静にそれに対処しようとしても世論が許さない。何をやってるんだ!戦争になったらどうする?と大騒ぎするはず。

結局、南京大虐殺も慰安婦も同じで、相手が強気に出ると日本は「必ず引っ込む」。それどころか「謝る」。それを政府に強要するのが多くの日本国民と平和を連呼するのが大好きなリベラル派。平和が大事だ。相手が許すまで謝れという。そういう日本の価値観が通用するのは「日本国内の話」であって、外人、外国相手には全くダメ。そんなことはちょっと海外で生活するとわかるんですよね。でも日本国民の多くや左寄りの似非平和主義者は「とにかく問題が収まれば良い」という方向にしか思考がすすまない。相手の思うつぼ。騒いだもん勝ち。

ところが日本人ってそれを繰り返すうちにある日ある時切れるんですね。堪忍袋の緒が切れたと。でも相手は、え?我慢してたの?という反応をする。

かつてチャーチルが日本に関して言ったことを思い出します。チャーチルの回顧録にこういう記述があるそうです。

日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。

(中略)

もう一度無理難題を要求すると、これも呑んでくれる。

(中略)

さらに無理を承知で要求してみると、今度は全くの別人の顔になって、「こんなに譲歩しているのに、ここにいたっては、刺し違えるしかない」という。

戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈され、シンガポールを失った。日本にこれほどの力があったのなら、もっと早く発言して欲しかった。

日本人は外交を知らない。

 

また昔、韓国では日本人を「八幡(パハン)「海乱鬼(カイラギ)」と呼んでいたそうです。これは元自衛官が韓国の老婆に聞いたはなしだそうですが、「日本人を騙さないほうが良い」と。その理由が面白いのですが、昔、日本人は手漕ぎ船で半島に商売をしに来ていた。そして日本人はお人好しなので騙すのは簡単で、良く騙したそうです。それが何度か続くうちに、ある日ある時、その日本人は裸になり、服と自分が乗ってきた船を焼き払い、ふんどし一丁で日本刀を振り回してそこらにいる人を全て斬り殺すとのこと。そして最後は切腹する。だから「日本人を騙せると思っても調子に乗るな」という教えがあると。

ま、その真偽は別にしても、日本人がそういう思考回路を持った民族であるというのは上のチャーチルの回想録と同じで、日本人的にはうんうんなんて理解できることでも、外人には「まさか・・」ってことになるんでしょうね。

私は日本が中国大陸でやったこともこれに似ていると思っていて、蒋介石にチクチク意地悪をされ(多くの日本の民間人が殺された)、ずーっと我慢していたのにある日ある時、大進軍を始めた。そして首都攻略まで行ってしまった。ここで講和に持っていくはずだったのが、アメリカ、イギリス、ソ連の後ろ盾を得た蒋介石と泥沼の戦争へとつながった。

日本人が変わるためには「外圧が必要」というのもこういうことなんだろうと思います。それがないと「和の精神」が邪魔をしてやるべきことが出来ない、言うべきことが言えないのだろうと。

私は日本の安全保障は全くなっていないと昔から考えていましたが、安倍さんに変わってからどんどん「改善」されていると思います。でもそれは韓国大統領の「竹島上陸」「天皇は跪いて謝れ発言」、そして中国の「尖閣での漁船の体当たり」「南シナ海でのやりたい放題」など、あれらがあるからこそ「このままじゃ危ないかも・・」と危機感が生まれたはず。その世論が安倍政権そのものを産んだと思うし、今の方向性になったんでしょう。

そういう意味では韓国、中国に私はお礼を言いたいぐらいで・・・・

こんなことを書くと、ダボは戦争肯定派なんだ・・なんて思われるんでしょうね。その単純思考がまさに日本が持っている最大の弱点だと思っています。

 
 
 

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