自宅売却関連:私物の搬出は完了

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まぁ、恐ろしい量の私物を捨てました。中には子供たちが「パパ、おたんじょうびおめでとう~」なんて書いてくれた絵だとか、出来れば取っておきたいものばかり。私の幼いころの品も随分捨てました。小学校からの卒業アルバムとか(笑)。また祖母の形見と言って良いような品々も・・・・。

いらないものを捨てたというより、大事な、そして取り返すことが出来ない思い出を剥ぎとって捨ててしまったような気さえします。

でもしょうがないですね。

とりあえず、今の時点で家にあるのはいらない家具や備品、あとゴミ。

18日、明後日まで時間がありますが、明日17日もう一度行って最後の点検。そしてもしやり残したことがあったら18日に全て終わらせようという予定です。

19日からは買い主が手配した業者が入って、ベッドや大きな家具を含めてもろもろの搬出、クリーニング、そしてペンキ屋だのなんだのが続々と入ってきて改装工事が始まります。

ところが弁護士から電話が入ったんですよ。本当にそれで良いんですか?と。

引渡し前に業者を入れて改装するのは承諾しましたし、それが売買条件でもあるので変更は出来ません。ただし、もし万が一、改装中に家が壊れたり火事になったらどうするのか?という問題があります。

これに関しては買主が保険に入り、何が起きても一切の責任を取るという契約になっていますが、弁護士がその保険を調べたんですね。するとそこには「改装工事中の損害保証には制限がある」と書かれていて、それが問題だと言うんです。制限とは何か?ということ。もちろん保険が降りなくても買主が責任を取らねばならず、もし家が倒壊しようが丸焼けになろうが買主は契約通りに支払いを実行しなければならないのですが、弁護士いわく、もし買主が倒産したとか、夜逃げした場合、私の泣き寝入りになると言うんですね。

もちろんその時には5%の頭金は取れるわけですが、大きな損害があったらどうにもなりません。

この件で仲介をお願いした友人を交えてすったもんだ話し合いをしたのですが、どうやってもこちらのリスクは残るという結論。そもそも、引き渡しが済む前に買主に鍵を渡して改装させるというのが問題なんですね。そんなことはわかっていますが、やっぱり早く売り逃げたい私としては飲むしか無かったわけです。

でも流石弁護士だと思いました。日本女性なんですが、話し方はとても丁寧で柔らかいのですが、頭のキレは流石です。そしてあくまで法律に則った上で、こちらのリスクが最小限になるように細かいところをいろいろとチェックしてありとあらゆる可能性、リスクを全て教えてくれる。

今回のことだって、何かあったら買主が全責任を負うという契約なのだから良いじゃないかとアホの私は思っていたわけですが、まさか買主の倒産とか夜逃げなんて想像もしないわけですよ。でもそのリスクは私が取らないとならないということを弁護士ははっきり指摘してくれる。有難いですよね。

人生ってまさかの事が起きるから倒産したりするわけで、想定内のことが起きている間はどうにかなる。でもそのまさかの事態で「こんなはずじゃ・・・」ってことになる。私もそんなことは飽きるぐらいに経験しましたし、また私の知人でそうやって裸になったのはいくらでもいます。嘘でしょ?みたいなことが起きるから怖いんですね。またそういうことをしっかり計画して仕組む奴も世の中には多いから怖い。

もしもこのまま順調に行けば来月の今頃には引き渡しは完了します。でも契約上では来年の1月中旬です。買主は自分の自宅を売却して彼らも引き渡しが迫っていて引き渡せば住むところもなくなるわけです。だから出来ることなら彼らも早く我が自宅に入りたいのでしょう。

でも私が心配しているのは、もしそうだとしても契約上は1月まで期間があるわけで、それだけ支払いを遅らせればその金利だけでどこかのコンドミニアムでも短期で借りられるわけですよ。そういう風にして、我が家の改修をどんどん進めて思うとおりに綺麗にして、1月に入居すれば良いんじゃない?寝泊まりは引渡し前には出来無いにしても、毎日通って綺麗にすれば良いんですから。私だったらそうします。

買主もいろいろと家具を買い揃えているようで、それを搬入してガレージに置かせてくれと仲介した友人に言ってきたそうです。私ならしょうがないだろう・・・なんてOKしちゃいそうですが、友人は「それは駄目」とはっきり断ったそうです。やっぱりプロですねぇ。有難いと思いました。

彼には「改修は良いけれど家具などの搬入は引き渡し後にすること」と明確に約束を取り交わしてくれとお願いしました。

契約上の期限の1月まで伸ばされるのが私としては気になるのですが、考えてみれば、それまでは私の家ですから私が自由に使えるわけですよね。もちろん寝泊まりして普通の生活も出来る。これって買主にしてみればとんでもない話で、新しく買った家具や取り替えたものをボロ屋を平気で放置するような元の持ち主に触られたくもないはず。自分がまだ使ってもいない新品のベッドに寝て欲しくもない。(笑)

ですから私もリスクは取ろうと思いました。逆に買主にしても、私は出入り自由なんですから私が隠れて意図的に何かをしても買主が全責任を負うってことなんですね。お互い様です。

ということで、11月の中旬には引き渡しになると思うのですが、どうなりますか・・・・・。

しかし私もやっぱり根は商売人じゃないんだろうと思いますわ。いや商人の教えを守りすぎているのかもしれませんが、どうしても買ってくれる方が上という風に考えてしまいます。こちらとしては「買っていただいた」という思いが強すぎる。これじゃ交渉事に勝てるわけがないんですね。

でもま、それが自分の生き方ですし、売値はしっかり叩かれましたがそれでも「買ってくれて有難い」と思っています。やっぱりバカなのかなぁ・・・・

私の今の密かな楽しみですが、買主がかなりのお金をかけて改装するはずで、その後どれだけ綺麗ですごい家になるのか見てみたいのです。隣の家の大改装の後の変身ぶりはしっかり見ていましたが、あんな風に「すげ~~~~家」になるのかどうか。貧乏人の娘が玉の輿に乗って「奥様」になる姿を見てみたい親の気持ちみたいなもんです。

そういえば、次男坊が長男に「家の写真を撮っておいて」と頼んだそうです。言われてみれば家の写真なんかないわけで、普通そういうのって撮りますかね?撮らないですよねぇ。でも確かに大事な思い出でもありますし、ごちゃごちゃのゴミだらけの今の状態の写真でも撮っておきますかね。自分の家をこういうふうにしてはいけないと子々孫々まで残すか?(笑)

ある写真といえば、いつの頃か忘れましたが大雨と大潮が重なって、あと数センチのところまで川の水が上がってきた時の写真。ジワジワと川から庭に入ってくる水を見た時の恐怖。半端じゃありませんでした。潮見表を見てみますと潮が最高位になるにはまだ数時間先ですし、もう地下(裏庭からは一階)は浸水すると思ったし、プールにも泥水が入って大変なことになると思った。地下の大事なものは上に移動し、神様、助けてくださいって本当にお願いしちゃいましたよ。(笑)

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桟橋は完全に水没しました。

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この後も水位は上昇し、プールの縁まで来ました。水の中にプールがあるような感じ。でも、もうダメだ・・と諦めた瞬間、数日間振り続けた雨がピタリと止んで、水はどんどん引いていきました。あと5センチ水位が上がっただけでプールも地下(一階)も浸水というレベルでした。

これって災害と言えるほどの出来事ではなくて、堤防が決壊したとかそういうことでもなくて、大雨が降っただけでこれですからね。

オーストラリアで住んだ家の思い出の写真がこれしかないって・・・・・。(笑)

ちょっと気になることがあります。地球温暖化で水面が上がってまた大雨が降ったら・・・・・・。こういうことってウォーターフロントの家を買う人は考えないんだろうか。気候変動もおかしくて、異常な干ばつとか大雨が増えているのに・・・。

この川って数十年前に大氾濫したことがあるんです。その時に達した水位は表の道路に記録されているのですが、今の水面より5-6メートルも上がった。つまり一階は完全に水没、二階も浸水する高さまで来たってこと。ま、その時には上流にダムが無かった頃の話ですが・・。

逃げるが勝ちか?(笑)

 
 
 

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