マレーシアの水浸しのトイレを見て汚いと思う日本人が多いようですが、本当に汚いんでしょうか?私は綺麗だと思うんですけど。
まぁ、日本では考えられないということでしょうが、ついちょっと前までは日本でもトイレの掃除といえば水で流してブラシやモップでゴシゴシやってそれで終わりって時代がありましたよね。公園や駅の公衆トイレ、店舗のトイレもそんなもんでした。
あの当時、濡れているトイレを見ると私は「綺麗になっている」と感じました。洗ってないとか詰まった状態のトイレなんていくらでもありましたから。それと同じことをマレーシアでも感じるんですよ。
若い人は知らないかもしれませんが、むか~~~しの日本の公衆トイレの汚さ、臭さって半端じゃなくて、電車の駅もそうで駅そのものがあのトイレ臭さでいっぱいという駅もありました。階段の途中にトイレがあって、その前を通り過ぎるときには息を止めていたなんてのも思い出として残っています。
その当時のトイレって、水で流すこともしていなかったのに濡れているんですよ。なぜ?
そりゃ、あちこちに飛ばすからなんですね。和式のトイレもそうで、固形物が飛び散っているなんてところもありました。
さてマレーシアですが、洋式便器の上に乗ってしゃがんで用を足す人も多いようですが、そういう状態だと飛沫の飛び散りようも半端じゃ無いんじゃないですかね(笑)。ましてやトイレットペーパーを使わない人も多く、水でお尻を洗うとなれば水+アルファが飛び散って当たり前だと思うんですよ。
そういうトイレなら水で床や便器そのものを洗う、流すのが当たり前だと私は思うわけです。
もし水を流すこと無く、そのまま放置だとしたらあの何十年も前の日本の公衆トイレ状態になるはず。当然、用をたすどころか入りたくないですよね。誰かのおしっこやら飛沫の上を歩くなんて想像しただけでもゾッとします。
だから水でビチャビチャになっているトイレを見ると、私は綺麗になっていると安心するわけ。
かなり昔に仕事でスリランカに度々行っていた頃を思い出します。食べ物は強烈に辛いしお腹の具合が悪くなってホテルの部屋に入るなり、お手洗いに直行したんですよ。座って一安心した時に見渡すとトイレットペーパーがないんですわ。キョロキュロ探すと足元に缶カラが一つ。要は、これに水を汲んで、それでお尻を洗うんですね。
でももちろんその缶カラには水も入っていないし、入っていたところで使いたいくもないし、ヒジョ~~に困ったわけですが、どういう風に対処したかの話はここではパスすることにして(笑)、その後、スリランカのトイレってどうしようもないねという話になったんですよ。ところがですね、当時は日本にはウォシュレットもなければビデなんて見たこともない時代で、お尻は紙で拭くものだと誰しもが信じていた。
ところがですね、友人のスリランカ人曰く、日本人は清潔好きなのになぜトイレは汚いのか?っていうんですよ。え?と私は思ったわけですが、当時は上に書いたように汚い公衆トイレなんかどこでも普通にありましたし、また彼いわく、お尻を洗わないなんて信じられないっていうんですね。紙で拭くのはなすりつけて伸ばしているのと同じだと。
ま、今になればそれはよく分かるわけで、ウォシュレットが世に出てきた時のCMがそれでしたよね。お尻を洗う習慣のある国、人たちって世界に結構いるわけですが、私にしてみれば彼らのほうが、清潔度で言えば日本人より何百年も先を行っていると思うくらい。(笑)
つまりですね、トイレを綺麗に保つということにおいても日本人より古い歴史があるんだと思うんですよ。
だから用を足した後、お尻を綺麗に洗った後は、トイレの周辺も流すんでしょう。これってマナーなのかもしれないと思っています。トイレだけは綺麗にしないと大変なことになりますから、小さい頃から五月蝿く言われて育つんじゃないですかね?
逆にですね、水が全体的に流されていなくて、若干水があるように見えるトイレだったらどうです?
私だったらそれって水じゃないと勘ぐります。絶対にその上を歩くようなことはしたくない。
究極の綺麗なトイレって、床も便器も常に水が流れている状態のトイレじゃないかと思うんですよ。そう思いませんか?
乾いているトイレって、綺麗っていうことじゃなくて、ただ諸々が乾燥しているだけだと私は思うわけです。
逆に、マレーシアのビチョビチョのトイレが汚いとするなら、どうあるべきなんでしょうか?トイレットペーパーは使わない習慣もそのままで、家のトイレだって放っておけば匂いがしたり汚くなるのが普通だし、公衆トイレなんて毎日毎日すごい数の人が使うんですから。
日本のトイレは綺麗ですが、外国へ行くとヨーロッパでさえも空港のトイレは汚いなんて時代もありましたし、ゴールドコーストだって出来ることなら使いたくないと思う汚いトイレはいくらでも存在します。もしそこに蛇口とホースがあれば私は迷うこと無く水で洗い流してからじゃないと使う気になりません。ホースを触るのは恐怖ですが。(笑)
私としては、公衆トイレに行ったらまず、便器から床から、出来れば壁までホースでバシャ~~っと水をかけてその勢いで綺麗にしたいくらいです。(笑)
欧米の家庭のお手洗いってバスルームにあるのが普通ですよね。あれって水をガンガン掛けて綺麗にするためにそうなっているはずで、お手洗いというのはそもそも水で常に流して綺麗に保つものだと考えるべきで、日本が変わっているんじゃないですか?そして水で流せないようなお手洗いは拭き掃除をするしか無くて、でもそんなことを毎日するわけにもいかないし、これって逆に非常に不潔なのかもしれない。
水浸しは綺麗な証拠じゃないんですかね?水浸し=汚いという考え方は大外れだろうと私は思っています。
汚いトイレとは、匂いが強く、飛翔物があちこちにあって、便器の中は流されていない。流そうと思ったら詰まっていたとか、そういう状態のことをいうはずで、常に水を流した後のようになっているお手洗いは、「素晴らしい~~」と喜ぶべきじゃないでしょうか。(笑)
しかし不思議なのはオーストラリアの若者たち。裸足で街を歩くような子も多くいますが、彼らは素足で綺麗とは言えないトイレにも入るんですね。うううう、想像しただけで身震いします。