金(ゴールド)の時代に突入か

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金(ゴールド)の動きが活発になっていますね。投資対象が金と日本円だけしか無いみたいな世界。

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金(ゴールド)が買われだしたのは2015年からで、去年1年で中国で985トン売れたらしい。これは日本の国家備蓄よりも多い。そして次にインド。849トン。この二国で世界消費の45%。凄いですねぇ。でもチャートを見てわかるように金(ゴールド)は下げ続けた。

それが今年に入って、各国の市場がおかしくなるのとともに上がりだして、昨日一日の上げ幅は4.6%。

私は金(ゴールド)がどういう背景があって買われたり売られたりするのかが良くわからなくて、当然「安全な資産」ということで世界がおかしくなると買われるのはわかるにしても、では過去の1900ドルまで買われたのはなぜなのか、そして今までずーっと売られ続けたのはなぜなのか、この答えはさっぱりわからず。

ま、私はファンダメンタルズは全く考えないタイプで、「値動きが全てを表している」という立場を取りますから、背景に何があろうと関係ないのですが、知識として知りたいとは思っています。でも全くわからないし、後講釈でこの金(ゴールド)の動きを説明する話も聞いたことがありません。

2008年だったでしょうか。HSBCシンガポールの担当から電話がありまして、金(ゴールド)ファンドを買いませんか?と。それに応えて買ったのですが、あれよあれよと思う間に上がり続けて、毎年複利で13%の利回りでした。しかし2012年には2番天井を付けて危ないかなと思った時に、またHSBCシンガポールから電話がありました、そろそろ乗り換えたほうが良いとのサジェスチョン。この時には売らずに、CFDでヘッジの練習をすることにしたのは何度もブログに書いているとおりで、要所要所でCFDで売ることを繰り返してきました。結果は700ドルぐらいの下落の中で500ドルはヘッジ出来ましたが、ヘッジの勉強にはならず。結局、普通にチャートを見て買うなり売るなりすれば良いという結論で、ヘッジの手法を勉強もしていないし、自分で何かヒラメキがあるかと思ったものの、何も無し。(笑)

結局、それが「長期投資をしても意味が無い」という私の結論に結びついたんです。長期で見ると上がりっぱなしも下がりっぱなしもあり得ない。でも最終的にどうなるかを天に任すとなればそれは「ギャンブル」でしかないわけで、要所要所でヘッジをするのは当たり前で、投資という行動はヘッジがなければ意味を成さないと思っています。実はこのことは当時大学で金融を勉強していた次男坊に何度も何度も言われたことです。ギャンブルと投資は違う。投資は投資そのものよりヘッジに注力すべきだと。いわゆるリスクコントロールですね。

でも私はちゃんと勉強したわけでもないので、リスクコントロールの実務はわからなかったという結論。(笑)

「危ない」と思うところでヘッジ玉を入れるわけですが、それが成功したところで「利益はなく」「損失が出ないだけ」というのがどうも私は納得出来ないんです。だったら最初から長期投資はせずに、ここだというポイントでショートすればそれは利益になるし、訳がわからない動きをしている時には知らん顔していれば良いだけの話なんですね。そして当然ロングで行けると思うところはロングすれば良い。これが今の私の「弱小の素人が勝てる唯一の方法」という基本理念になっています。

結局、世の中って大手の機関投資家とか大企業の考え方が広まっているだけで、バクテリアみたいな個人投資家が、それもビッグプレイヤーの様に「大金を投資しなければ【ならない】」わけでもないのに、一緒になって考える事の馬鹿らしさを確認したということ。でもそれを指摘する人は世の中に存在しないんですね。なぜなら株式市場とて、短期売買する投資家より、長期で持ってくれる投資家が増えたほうが「業界そのもの」は育つから。そして「大手が売って逃げるとき」に受け皿としての「買ってくれる大衆がいないと困る」構図になっていると思っています。

そういう意味で、我々弱小投資家が考えるべきことは、大手の投資家と同じではまずいわけで、学ぶとするならヘッジファンドの考え方だろうと思うのは、これが原因です。

ただ利益を出そうと思って参加するならそうあるべきですが、資産管理とか資産保全の面で考えると、大手の投資家と同じようなことを考える必要があるんだろうと思います。でもそれは「真似ること」は出来てもその世界で勝てるかもしれないと思うのは私は「大いなる錯覚」であって、所詮、弱小投資家が自分の頭で考えるなんてことは難しく、結局「誰かの話」を聞いて行動を決めるしか無いのだろうと。

これが私の考え方で、長期投資を学びたいとは思うものの、そこにきっと自分の勝ち目はないだろうと思っています。私の収入のほぼ全ては「債券投資」からの収入ですが、これはまさに長期投資であって、私には難しすぎます。でもキャッシュを銀行に入れておいてもどうなるわけもない。そもそも銀行が我々にくれる金利とは、「世界で一番低い金利」「底辺から金を引っ張りだす餌」でしかないわけで、世の中はその金利に上乗せして貸し付けるなり投資することによって動いている。これって私としてはヒジョーに面白くないわけで、カモ用の利回りではなくて、定期預金よりは利回りが良い債権に投資しても、でもやっぱり私の頭ではコントロール出来ないという現実があります。所詮トーシロでしかない。

やっぱり自分にできることは、裏山に行って山菜やキノコを採ったり、海に出て小魚を捕まえるようなことしか出来ないんだろうと。ではどうやったら多くの山菜、多くの小魚を捕まえられるかという方向が私が考えるべき唯一のことだろうと思っています。

しかし金(ゴールド)ですが、HSBCシンガポールが薦めてくれたことは本当に感謝しているし、この7,8年でトータルでは800万円ぐらいの利益がありました。でもそれ以上に長期投資の勉強、ヘッジの練習ができたことが大きな収穫だと思っています。最終的には「長期投資は自分にでは出来ない」「ヘッジの手法もわからない」という結果でしたが、それがわかっただけでも良かったと思います。60過ぎてそんなことがわかってもしょうがないんですが。(笑)

そしてそのHSBCシンガポールなんですが、数週間前に「あの金(ゴールド)のファンドを売りましょう」と電話があったんですよ。今年に入って動き出しているから「今が逃げ時」だと考えたのでしょうか。他に乗り換えませんか?という話でした。

でも私にしてみると、これからが面白いのにと思っていましたので断りました。断って大正解だったわけですが、なぜHSBCが金(ゴールド)を売るべきだと考えたのかそれが全く理解できません。

ただ、今までの流れとは変わったように見えますが、これは「今」の特殊な需給関係によって動いているだけで、そもそも金がなぜ2011年に天井を付け、それが去年の暮れにはほぼ半値にまで落ちてきたのかという金(ゴールド)そのものが持つ背景をHSBCではしっかり掴んでいるのかもしれませんね。

つまり、金(ゴールド)が上がりだしたからこれに乗るべきということではなくて、「吹いたら売る戦略」をHSBCは考えているのかもしれない。

これは2011年から今現在までの週足。なぜここまで金(ゴールド)は売られたのか(ほぼ半額)という根本的なことを理解していないと、これから金(ゴールド)に飛びつくのは無謀だと言えるのかも。

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でもま、私にしてみると「買ったら放置」みたいな長期投資はしませんし、早乗り、早降りは得意ですから(笑)、今までと同じ様にトレンドを見ながら要所要所ではヘッジをしてみようと思っています。ただ上昇トレンドの中のダボ流ヘッジとしてはやっぱり「吹いたら売り」で行くべきなのか、そこがわかりません。とりあえず【利益は確保する】というヘッジでも良いわけで、その後、上がり続けても利益はないにしても損はでないわけですから。ヘッジは下げ相場の中のヘッジだけではなく、上げ相場の中のヘッジがあっても良いわけで、これからそれの勉強をしてみようかと。

金(ゴールド)に関しては変な噂があるんですね。まるでフィクション小説みたいな話ですが、リーマンショックの時にアメリカは「大量の金(ゴールド)の貸出」をしたんですね。リーマンショックですから金(ゴールド)が上がると思ったのに下がった。これはその借りた金(ゴールド)を売却してキャッシュの補填に使った(いわゆる金(ゴールド)キャリー・トレード)。当然、あとで買い戻して金(ゴールド)を返さないとならないわけで、それが2011年のピークを作ったのではないかと思ってはいるんですが、どちらにしても金(ゴールド)の備蓄は大きな意味がある。ところが世界各国が国庫の中に持っている金(ゴールド)の一部は【偽物】であるという話が出ている。つまり金(ゴールド)は常に寝たままでそれが硬貨となって流通するわけでもないし、金(ゴールド)が金(ゴールド)である必要はないのかもしれない。で、それが現実のものとなっているという信じられない噂があって、重量を調節し金メッキしたものであって、金(ゴールド)の延べ棒を見ただけではわからないとのこと。

世界中の金(ゴールド)がそうだってことじゃなくて、もしそれが一部だとしても事実だとしたらそれの額って半端じゃないわけで、それが露呈したら世界経済はめちゃくちゃになるはず。紙幣は紙切れでしかありませんが、金(ゴールド)は金本位制はなくなったものの「確かな価値あるもの」とされている。でもこれが国庫に眠ったままであるならば、かつて大昔のユダヤ人商人が、「どうせ使われてない、引き出されることもない金なら、証書を作ってその額より多くのお金を貸付出来るんじゃないか」と考えて「紙幣が中心の世界が始まった」と言われていますが、そこから一歩進んで「金庫に寝たままの金なら、【金であるとする】ことによってまたお金を創造できてしまう。まさかと思いますが、そもそも紙幣を誰が考えたか、お金のシステムを誰が考えて今のシステムを作ったのかを考えると、そんなことを考える一派がいてもおかしくないような気がします。

お金って不思議で、今の貨幣システムが当たり前だと私たちは考えますが、そもそも「借りると利子が掛かる」ということさえ「作られたルール」でしかないんですよね。そしてお金と交換して得たものは「減価する」「価値がなくなる」「消費財なら存在自体がなくなる」のが当たり前。でもお金そのものは時間と共に減価することはない。これも作られたルールでしかない。だから何?って思うかもしれませんが、こういう「お金の常識」を変えて「新しい通貨」を作ろうと言う動きは世界中にあるんですよね。つまり「使わないと価値がなくなる通貨」も出来て、ある地域ではそれが流通しているとか。

そういう「お金」を固定観念で考えることをやめた時、さて「金庫に眠ったままの金(ゴールド)」をどうにかしようと考える人たちが出てきても全くおかしくないと思うんですよ。

世界にはある地域だけで通用する通貨があちこちにあるし、またビットコインなる「生産可能」な摩訶不思議なものも出てきた。そしてあの大国中国が、ビットコインに似たものを導入しようという話までしだした。

お金とか金(ゴールド)とかを固定観念で見てしまうと今の世界の動きは見えないのかもしれないと思います。今のお金システムは大昔にユダヤ人が決めたルールに基づいて動いているだけですから。

だから「金(ゴールド)は安全」というのも、もう時代遅れなのかもしれない。そんなことを妄想しています。(笑)

 
 
 

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