将来の我が家のお墓ですが、一体どうするべきか・・・。
私個人としては別にこだわりとか、ああして欲しいこうして欲しいってのはないのですが、ま、東京にある先祖代々の墓に入るんだろうなとは思っています。
東京に墓があるわけですが、これが問題なんですわ。
今、KLにいる年老いた両親もいつかはそこに入る予定ではいますし(日本に帰って住む気は全く無い)、私もそうでしょう。ところがですね、オーストラリアで育った二人の子供たちは日本のことは大好きでも、日本に住みたい、日本で仕事をしたいなんてことは全く言わないんです。きっと世界中に何百万人といる「日系人」に将来はなって行くんでしょう。
我が家の墓ですが、オヤジは長男、私も長男で、誰かに頼むってわけにもいかないんですわ。
当然、今の時点では息子たちに「ちゃんとやってくれよ」と伝えていますが、私の両親、私でさえも海外暮らし。息子たちの時代になったらそれこそ日本に行くのも数年に一度、観光で行くぐらいでしょう。
なのに墓は東京にある。
これっておかしな話ですよね。
90になるオヤジは長男のくせに、私にちゃんとやれよと言うだけ。で、私も子供たちに同じことを言うだけ。(笑)
かなり前ですが、子供たちに負担をかけてはまずいと思って、また日本のことは何もわからない彼らに任せるのも気になりますので、私の時代に今の墓はなくして「永代供養」をどこかに頼むのもありかと思ったんですよ。
で、そんな話をオヤジにしたら一瞬で形相が変わりましたので、その瞬間、ピタリとその話はやめ。(笑)
どうしたら良いんでしょうねぇ。
これって海外に出ていなくても日本国内でも同じ問題を抱えている人たちって結構いるんだろうし、「無縁墓」もあちこちにある。我が家のお墓の隣もそれで、数年前の大改装(?)で撤去され、今では新しい家族がお隣さん。(笑)
日本に頻繁に帰ってくるわけでもない子供たちに管理を任せて、もし無縁墓みたいなことになったら、やっぱり私としては「化けて出てくるしか無い」ですよねぇ。(笑)
実際には管理事務所には銀行口座から管理費は自動引き落としになるのでその口座にお金だけ入れておけば存続はするんでしょうが、墓の掃除もしない、お参りもしないって・・・。
我が家の墓は東京のどまんなかにあるんですが、東京都の大きな墓地で、管理するお寺さんがないんですよ。これも大きな問題なんですよね。普通のお墓みたいにお寺さんの境内にあるのなら、そのお寺さんに話を付けておけば良いのだろうけれど、それも出来ないんですわ。墓そのものの管理は「お茶屋」さんがやるようになっていまして、そこにもお願いしているのですが、きっちりやってくれてはいない。
ネットを探してみますと、お墓の清掃とかお参りの「代行業者」もいるのね。ちゃんと綺麗にピカピカにしてくれて、ちゃんと花とお線香も供えて、その証拠写真も送ってくれるようなサービス。
まぁ誰も管理できない、お参りにもいかないとなればそういうところに頼むのも一つの案ですが、そのまま10年20年30年、そして息子たちがジジーになる時代になっても、行きもしない東京に墓があるっておかしなもんですよね。
息子たちもいつかはそこに入りたいっていうのならまた話は別なんですが、どんなヨメさんをもらい、また彼らにも跡取りができるわけで海外生活が続くんでしょうし、その墓が維持できるわけもない。我々の先祖代々の墓が「ドイツにあります」ってのと同じですもんねぇ。
やっぱり私の世代でどうにかするしかないかな。
ところがですね、もうとっくの昔に亡くなった祖父や祖母も入っているんですよ。その墓を無くすとなれば親戚が黙っていない。でも彼らは自分たちの墓はあるわけで・・・・。考えられる可能性としてはオヤジは長男ですが、次男の叔父、私の従兄弟に話をつけて、一つにまとめてもらうとか・・・。でも父方の親族とは断絶状態。冠婚葬祭の付き合いもない。でも本家の墓を無くすなんてことになれば大騒ぎするんでしょう。彼らの親が入っているんですから。
とりあえず、両親、叔父叔母がいなくなるまではいじれないか・・。
そんな話をヨメさんにしたらなんて言ったと思います?
「悪いけれど、私はあのお墓に入りたくない・・・。」ですとさ。
まったくよぉ~~~、あっちもこっちも好きかってなことを言ってどうすんだよ~~~~。
やっぱり全ては息子たちに任せて、あいつらがちゃんとやらなかったらたまに化けて出てきて怒鳴り散らすなんてのも良いかもだ。(^_^)v
でも本音としては「墓が東京にあることによって子供たち、子孫の日本との関り合いを維持できるかもしれない」なんてことも考えるんですよ。私は彼らが日本人の顔をしているだけの外人になってほしくないし。自分たちのベース、アイデンティティは日本にあると、そう思う子供、子孫であって欲しい。
ダボ家の皆は未来永劫、日本男子と大和撫子であって欲しいし、国旗掲揚、国歌斉唱なんて当たり前のこと(笑)。たとえ海外暮らしを続けるにしても根っ子も何もないグローバリズムなんてバカな疫病、新興宗教に陥るような子孫であって欲しくない。ただ国境を意識することなく生きていけるスキルは絶対に手に入れて欲しいと思うだけ。