何度かこのブログで紹介していますが、読者がご家族でゴールドコーストで「体験移住?」をなさっています。
まだお若いご夫婦でお子さんも小さい。最初に話を聞いた時にはちょっとしたロングステイかと思っていたのですが、結局、1年以上こちらに住む予定で、お子さんたちは二人共こちらの幼稚園に入れて、まさに移住と同じような生活をしています。帰国は来年の1月の予定だとのこと。トレードで勝てれば「自分の生き方を自分で決められるという自由」を得ている人です。
このご主人は若くして、そして株式投資で独自のやり方を発見し実践していて、毎年数千万単位の利益を稼ぎ出している。ただ彼の手法は短期売買ではあるもののデイトレではなく、基本的にはモニターにへばりついて売った買ったをするわけではない。株式の終値データをPCに取り込んで、チャート分析によってスクーリーニングをして該当株式を次の日の朝、注文するという方法。殆どがその日の内に自動決済してしまう方法の様子。ザラ場は張り付いている必要がないなんて羨ましいですよね。
どういうシステムかこればかりは聞くわけにはいかず(笑)、大筋の考え方は聞きましたが、私にしてみれば「嘘だろ?」の世界。
まさに「人の行く 裏に道あり 花の山」を実践していると思いました。
アプローチ方法が変わっていて、理屈は後回しで、「何がどうなるとどう動くか」という因果関係だけを探しだして、バックテストでそれの有効性があるものは躊躇せずに使うという考え方。極論を言えば、例えば、火曜の朝買って水曜の引けで決済とか、その手の因果関係と似ていると言っても良いのかもしれません。当然、チャート分析も入っていて、様々なシステムがあり、順張り逆張り共にいろいろある様子。
投資というか「ゲーム理論」に立脚した考え方で非常にユニークだと思います。相場は勝率が五分五分だとすれば、勝率が51%以上ある因果関係があれば果敢に攻めていくという感じかな?
その方のブログはこちら。この手の手法は内容を公表できる性質のものではありませんが、ブログから何か得られるものがあるかもしれません。
ありゃりゃ、今見たら私のブログのエントリーが紹介されていました。これって偶然で、お互いにブログの紹介をしてアクセス数を増やそうなんてそんなミミッチイ魂胆があるわけじゃありませんからね。彼も私もアフェリエイトで稼いでいるわけじゃありませんから。(笑)
昨日は7時過ぎに待ち合わせをして結局夜中の1時過ぎまで飲んでたかなぁ。サウスポートのタバーンですが。スロットマシンが並び馬券(?)とか売っているような大きな飲み屋。今回は息子も一緒に連れて行きまして、小さい頃からオーストラリアで育つとどんなふうになるか、それも興味があったようなので息子も同席。
酒(ビールばっかし)を飲んで酔っ払いながら討論会が始まり、かなり熱くなってあーーじゃこうじゃといつものパターン。一体何のための何の話ってわけでもないんですが、本音の話をしましたので、お互いの腹もしっかり見えたと思います。オーストラリア育ちでも「日本人と全く違いがわからない」息子には彼もびっくりしたようで、また親子でも言いたいことを言い合う姿を見せられて良かったように思っています。
でもトレード絡みの話は一切しませんでした。
いや、話題にならないんですよ。あまりにも手法、考え方が違いますから。そういう意味での共通の話題って「相場の本質」とか「心構え」しかなくて、でも実はそれが何よりも大事で、それがおざなりになると「何をやっても駄目」なのは間違いがなくて、ま、そんな話を息子も交えて出来たのは良かった。
私はこのブログの読者にチャートソフトであるMT4のダボ流セッティングのインジケータ&テンプレートを配布してきましたが、それを続けながら「きっとこの人は勝てないだろうな」と思いつつ配布することが「かなり多く」あったんです。つまり、勝てない人ってチャートが悪い、インジケータが悪いと思っているケースが非常に多いんですね。逆を言えば、ダボチャートを使えば勝てるかもしれない、なんて「幻想」を持っている。
こういう方々はきっとダボ流チャートを表示させても短時間で捨てることになるんでしょう。
また「このチャートをどうやって使うんですか?」という質問を受けることも多かったのですが、「チャートを見てそれがわからないのか?」と私のほうがびっくりしたぐらいです。
使い方なんてのはもちろんインジケータそれぞれの特徴がありますから、基本的な見方があるのは当たり前。ま、それがわかっていなければどうしようもないのですが、それがわかったとして、「どう使うのか」ではなくて「どう使えるのか」がパッと見てわからないと無駄になるだけなんですね。私のチャートに限らず、様々なセッティングやチャートを見た時に「おおおおおお、これなら使える!」という【個人的な】ヒラメキがない限り、まるで役に立たないんですよ。ただのゴミです。
例えば料理人、あるいは大工でも良いですが、刃物一つとっても色いろあるじゃないですか。彫刻するような人はかなりの種類を使うでしょ?その道具を見て「これはどう使うんだろう・・・」と思っているレベルじゃその道具は使えませんよね。そうではなくて変な形をしている刃物を見て「あああ、これならXXXが出来る」ってパッと閃かなくちゃだめなんですね。
それと同じで相場のチャートやインジケータにそれなりの知識や使った経験がある人のためのチャートがダボチャートであって、初心者にはこれの良さなんかさっぱりわからないんじゃないですかね。そしてなおかつ人それぞれ向き不向き、癖、狙うものが違いますから、それに合ったチャートじゃなければどうにもならないんです。ですから、ダボチャートをそのまま使うということではなくて、どうしてああいうセッティングをしているのかを見て、その基本的な考え方で「自分流のを作る」しかないんですね。
私にピッタリ合う靴が他の方にも合うわけがない。これと同じなんですよ。でも靴を作るとするなら、こういうところを抑えないと駄目なのかというのがダボチャートから見えてくるはずなんです。でもそれとて基本的な手法や考え方が違っていれば全く役に立たないはず。
私はトレーダーと飲むのが大好きです。でも手法の話は意外にしません。だって聞いてもわからないもん。(笑)
でも本質的な話は良くしますし、そこが一番大事だと思っているのは上に書いた通り。基礎ってどんな分野でもありますが、その基礎をまず最初に作らないと駄目だと思うんですよ。スポーツで言えば基礎体力になりますが、まずそれを付けつつ、それぞれの技法の基礎を学び、その長点欠点も知り、そしてそれから「自分流」のものを築きあげるんですね。
ところがメールでもそうですし、セミナーに参加してもそうですが、「どうやったら明日儲かるのか」みたいなことを多くの人が考えているのがわかる。そんな人に、とりあえず、毎日スクワットを200回しましょう。みたいな話をしても全く聞く耳をもたないのね 皆さん欲望の強さは半端じゃない。
これって、次のオリンピックに俺は出場するぞと決めて「どうやったら金が取れるのか」を考えるのと似てるのね。おかしいでしょ?
それで金が取れるなら、私も東京オリンピックには是非出場して日の丸の旗を上げたいですよ。
まずは自分がこういう短絡的なことを考えていることに気がつくのが最初の一歩じゃないですかね。それにはやっぱり経験値の高いトレーダーといっぱい飲みつつ話をするのが良いと思うんですよ。一体自分と何が違うのかがはっきりわかるはずですから。根本的な考え方の部分です。
チャートを見て色が緑になったら買い、赤になったら売りというサインが出るチャートで、それで勝率が70%はあるようなのが欲しい、なんて考えているようじゃ将来は無いんですね。(笑)
トレードで勝ちたいと思っている方々に必要なのは、そういう基本的なことを伝えてくれるメンターじゃないでしょうか。それも自分の欠点をパッと見抜いて指摘してくれるようなメンター。
そういう人が自分の前に現れないと自分だけで試行錯誤をしてもかなり効率が悪いと思います。「あああ、こういうことだったのか・・」なんて気がつくのに20年掛かったり。(笑)
私にもそういう出会いが何度かあったのはこのブログに書きましたが、ここにも問題点があるのね。「自分にはメンターが必要である」ということがわかっていない人には「自分にとって最適なメンター」が自分の前に現れても全く気がつかないってこと。(笑)
皆様に、良い出会いがありますように・・・・