激ウマ「下品スープ」を作った

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世の中にスープのたぐいは山程種類がありますが、私が一番好きなのは「寄せ鍋の最後に残ったスープ」です。塩コショウで飲むも良し。オジヤでもウドンを入れて煮こむも良し。私はこのスープが楽しみで寄せ鍋を食べるぐらい。

でもゴールドコーストは暑いし、寄せ鍋って感じじゃないんですね。

ということで「残り汁を作る」ことにしました。前にも作ったことがありますが、大成功でしたので二匹目のドジョウを狙いに・・・。

このスープって名前はわけわからないし、何でもかんでも突っ込みますので「下品スープ」と呼ぶことにしました。以前、これを作ったことをブログに書いた所、読者の方から、「寄せ鍋の残り汁のようなスープを使うラーメン屋が四谷にある」と教えていただきました。そこでは「下品スープ」と呼んでいるらしく平日でもお客が並んでいるとのこと。分かるわ~~~。(笑)

でも悩んだんですよ。コスパのこと。スープのために具材をしっかり煮込んで捨てるってのがどうも自分としては納得が行きません。貧乏性なんでしょうね。でもベトナムのフォーボー(牛のフォー)を作るにしても、スープにかなりコストが掛かるし、それを考えれば「寄せ鍋の味」を出すだけの具材はどうにかなるかと。

まず、海産物関係の味を出すには「魚のアラ」が必要。良いのがありました~。カラーラの日本人の魚屋=Real Fishで買ってきました。

真鯛に似ていますが、嫌に細身で真鯛じゃないかも。でも大きさは1.5キロはある大物のアラ。ただみたいな値段。

これを掃除しますが、やっぱりこういう大物でもこちらは活き締めなんてしないんですね。血が固まっています。これを綺麗に取らないと・・・。

お酒を振って塩も振りしばし放置。その後、綺麗に洗って湯引きします。

そしてスーパーで買ってきた安いシーフードミックス。

そしてエビ。スーパーで買った一番安いエビ。

これらも湯引きしてから鍋に入れます。ついでに冷凍庫に中途半端に残っていた「イイダコ」も。日本酒をちょっと多目に入れました。

あああ、我が家の秘密兵器、「干しホタテ」も。水で戻しておいたものを投入。

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この鍋とは違う鍋で肉系のスープを作ります。我が家の寄せ鍋は肉といえば鶏だけしかいれませんので、鶏のネックを。

これも一度茹でこぼして水から煮込みます。圧力鍋で20分。鶏のネックは食べても美味しいのだけれど、今回は出汁のために「生け贄」。

魚の出汁ですが1時間煮込んでも大して味が出ていなくてがっかりしたのですが、その後、煮続けますと段々と味が濃く、深くなってきました。

最終的にはこんな感じ。エビが結構多いしもったいないので途中でいくつか味見をしましたがやっぱり安いエビは安いエビなり。しょうがないですね。

これを漉します。

捨てるカスも半端じゃない量ですが、生け贄の仕事はちゃんとしてくれました。(笑)

鶏ネックですが、煮込みの途中にハンディミキサーでネックを崩しました。その方が良い味がでますから。でも混ぜれば当然乳化して白くなる。でもこれが美味しかった。コクがあって甘いのにびっくり。

この2つのスープを合わせるのですが、この時に悩んだのは出汁に「羅臼昆布」と「鰹節」を使うかどうか。ここまで味が濃いと粉末でも大した代わりはないと思い粉末を使ってコスト削減。

そしてこれに韓国スーパーで安売りをしていた白菜をごっそり。この白菜の出汁が決め手になるんですよね。そして干し椎茸を戻したもの、葱の青い部分。そして鍋には必ず入れるエノキを入れてまた煮込みます。

これを1時間ぐらい煮込んだら完成~~~。味付けは塩を少々とミリンを入れただけ。黄色く浮いているのは「エビ」のエキスで、これは匂いが強すぎるので適当に取りのぞきます。

この後、また濾してスープだけ違う鍋に取って、そこにまた「食べるための具材」を入れてちょっと煮込みます。まさにここは鍋と一緒。鶏肉、白菜、エノキ。そしてそれが煮えたら取り出して、ご飯を入れてちょっと煮込んでオジヤを。

最後に合わせて、溶き卵を回して、それが適当に固まったら出来上がり~~~。

うううう、うまい。幸せの一瞬。究極の「下品スープ」。白コショウを効かせたら美味しかった~~~~。そうそう、ポン酢もちょっと回します。

息子が「なんじゃこりゃ~~~~。美味しい~~~~~」とびっくりしていました。寄せ鍋はやっていないのに残り汁がたっぷりあるんですから。

かなりの量のスープが出来ましたが、コストとしては1500円ぐらいかなぁ。ベトナムのフォーのスープを作っても大体同じぐらいか。

これ良いわ~~~。余ったら冷凍して取っておこう。

 
 
 

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