あと数カ月後にはKLの住人になるわけで、どこに住むかは「行ってからヨメさんが決める」ことになっていますが、それは「どこをヨメさんに見せるか」で決まってきます。
ま、ネットでのコンドウォッチングはもう7年ぐらい続けていますが、段々と日にちが迫ってくるとデータを見る目も変わってきて、今まではなんて適当に見ていたのかって思います。やっぱり現実味があるのとないのとの差なんでしょうね。
そしてこの数日、調べていて感じたのは、あの地域が良いとかあのコンドが良いとかそういう話をいくら聞いても興味が出るだけでやっぱり候補にはならないってこと。結局、自分の中にある「先入観」が大きく支配しているのを感じます。そして最初の頃に「良いなぁ・・」と思ったところはやっぱりいつまでも頭に残っています。「一目惚れ」じゃないですが、それの力の強さを感じます。
長い間見ていますから、どんどん新しいのがあちこちにできているものの、そのコンドも知らない、その地域に行ったこともないところはやっぱり選択肢には入らないですね。不思議なのはBangsarで、今までオーストラリアで住んできた我々としては、周りに白人が多く、白人文化が広まっているところのほうが過ごしやすいのは確か。そういう意味でBangsarには非常に興味を持っていて、Bangsarに住むのが一番KLに溶け込みやすいんじゃないか、生活しやすいんじゃないかなんてことを想像してきたのですが、Bangsarにはあのバンサショッピングセンターに2度行ったことがあるだけ。バンサビレッジには行ったこともない。バンサの駅も知らない。
Bangsarって古い地域で、完成されていますから新たなコンドがどんどん立つわけでもなく、コンドウォッチャーとしてはあまり楽しみがない地域なんですが、それでも昨日はBangsarのことばかり調べていました。そして「ここなら・・」と思うコンドも複数見つかった。
でも知らない場所、知らないコンドですから、興味はそこで止まる。
逆に前回、息子と二人で行った時にはKLCC、MidValley、Mont Kiaraのコンドにairbnbで泊まりましたし、たったあのそれぞれ数日間の滞在でその地域に「親しみ」みたいなものを感じました。ま、もともと住む候補地として上がっていた地域、あるいはコンドですから当たり前といえば当たり前。
結局、どこが良いかなんてのは「気分」の問題で、「良いコンド、良い地域」ってのは二の次のような気がします。
となると、結局「あそこかなぁ・・」なんて絞りこまれてくる。でもヨメさんがどう思うかは全くわからず。(笑)
今、気になっているのは「コンドの通路」なんです。これに関しては前回、いろいろなコンドを見て「嘘だろ?」と思うくらいびっくりしたんです。
ネットで調べていると、外観なり部屋なり、それなりに情報が多いですからかなりのことが分かる。ところがエレベーターホールとか、エレベータを降りて部屋に行くまでの通路がどうなっているのかってのは「全くわからない」んですね。でも良いコンドなら良いはずだと思うじゃないですか。でもやっぱりマレーシアはそこが違うのがわかりました。
たとえば素晴らしい外観、素晴らしい部屋だとしても、通路が薄暗くて「倉庫街」「商店街の裏通り」を歩いているような感じだったり、壁も汚い、崩れているなんてことも普通にありました。これは駐車場とかも同じで、建ててから全く手をつけていないと思うようなところもある。
どのコンドを見てそう思ったかなんてのは、こればかりはここにはっきり書けませんが(笑)、高級コンド(7000~10000クラス)でもそれは同じでした。じゃぁ中級コンドはもっと酷いかというとそんなこともなくて、日当たりも良く、風通しも良く、綺麗なところもありました。
私はこの通路ってまさに自分の部屋の顔、玄関と同じだと思うわけで、これががっかりだと全てが台無しのような気がするんですよ。
これも慣れるのだろうとは思うんですが・・・。「見たくないものは見なくなる」(笑)。
ホテルのような綺麗さは求めませんが、「薄暗くて汚いなぁ・・」なんて思いながら自分の部屋のドアを開けるって、意気消沈しちゃいます。
でもこれに拘るとまたコンド選びが難しそうな気もしています。高級コンドと言われる所に見に行きましたが、二箇所ともそれだったのが気になります。あれじゃどんなコンドの外観、ファシリティも素晴らしく、良い部屋でも私はパスしたいと思う。
そんなことを気にしながら、「通路」だけに集中して写真やユーチューブの動画(かなりいろいろある)を見ていると、中にはオオーーと思うのもあるのね。これならいいなぁ、と。
そういうコンドを調べていくと、デベロッパーによる違いも段々見えてきました。つまり、デベロッパーを決めてコンドを探すのもアリだろうと。これって「建物の質」も考えて大事なことなのかもしれない。ま、それは日本も同じなんでしょうが、マンション、コンドに関しては全く知識がない私にはわからず。
でもま、この辺の解決って不可能じゃないんですね。要は「Money talksの世界」「文句があるのなら金を出せ」ってことでしかない。orz
近年、マレーシアに行く度に感じることは、「マレーシアは安いものが安い国」だってこと。「良い物はやっぱり高い」。当たり前といえば当たり前ですが、コンドにしてももったいないというか「惜しい・・」って思うんですよ。でもこれも文化なんでしょうね。「共有」のものには金をかけない、大事にしない。街の道路や川が汚くても平気なのと同じなんだろうと思いました。
さて、妥協点をどこで探すか・・・・・。
しかしそういうマレーシアの事情はわかっていないヨメさんは私以上に強く反応するはず。駐車場や通路の共有部分を見ただけで「この部屋は見ないでも良いわ。ダメっ!」なんて言いそ。(笑)
それをなだめてとりあえず部屋に入ってみると、水玉模様の壁紙、紫のカーテン、統一性のない家具とか見て、ひっくり返るとか。(笑)
やっぱりQuality of lifeに拘る人、美的感覚が鋭い人は自分のコンドを持ちたくなるのも良くわかりますわ。
私は全くそういうタイプじゃないんですが・・・・・。