KLのコンド探しでネックになっているのが、我々が必要とする部屋数。三人の部屋と仕事部屋とで4BR、あるいはリビングスペースが大きければ端っこに仕事のスペースを確保する程度でもOK。でもどちらにしてもそれなりの広さになるわけで、最低でも200平米は欲しい。でも300はいらない。
ところがその広さとなると極端に減るんですね。4BRとなるとそれがあるコンドの方が珍しいぐらい。だからコンドじゃなくて一軒家というか地面に立つ家はファミリー向けで広いところはいくらでもあるし、そういうところを選ぶしか無いか・・なんてことも考えています。
ところが我が家の生活パターンを考えてみると、リビングが完全なデッドスペースになっていて、皆でリビングで歓談したりテレビをみるなんてことは皆無。そんなのは旅行に行った時ぐらいで、家で皆でリビングを使ったのは・・・・多分、この10年に(一軒家に住んでいた時期を含めて)一度もないかもしれない。つまり子供たちがまだ小さい頃にリビングで一緒に・・ということはあったけれど、その後はリビングは一切使わない。でもダイニングテーブルはよく使う。
もちろん家でパーティをしたり客がくればリビングを使うけれど、大人数が家に来ることは極端に減ったし、客が来てもなぜか殆どはダイニングに座る。この方が何かを食べたり飲んだり、話をするにも便利。
つまり、極論を言えばリビングはいらないぐらいで、飾りと言っても良いかもしれない。リビングがないと家として格好が付かないからあるだけで、大きなテレビも私はこのコンドに移り住むようになって5年間、一度も見たことがない。
昔から我が家は各自それぞれ自分の部屋で勝手なことをするようになっていて、皆が集まるのは食事の時ぐらい。テレビはもちろん自室で見るし、ヨメさんでさえも自室のワンルームマンションに住んでいるような感じ。時々、キッチンに出張みたいな。もちろんヨメさんが私の部屋に出張することもないし、私もヨメさんの部屋には出張しない。(笑)
このキッチンを共有する長屋生活みたいな我が家の生活習慣はマレーシアに行っても同じはずで、となればリビングを仕事場にしちゃうほうが有効活用が出来るということになる。仕事部屋は他に必要ではなくなる。マレーシアのコンドは普通ダイニングとリビングはくっついているけれど、その間にちょっとした間仕切り、衝立があればそれで十分で個室である必要は全く無い。また普通の事務所みたいに書類がいろいろあるわけでもなく、書籍も一切必要ない。つまり、モニター、机、椅子があればどうにかなってしまうし、小物を入れる引き出し付きのストレージは、それこそ引き出しが4段ぐらい付いている可動式のキャビネットでもあれば十分。その他必要なものは自分の部屋に置いておけば良い。
例えば、本来、リビングの大型テレビがある場所に仕事で必要なモニターを並べる。真ん中は大きめの「汎用型のデータ」を24時間、表示するためだけのモニターが必要で、それは55インチの4Kテレビがあれば大きすぎるぐらいで、その両端に27-30インチのモニターを二枚くっつけて並べればそれで十分。それとは別に私と息子でそれぞれノートパソコンを使うから、モニターは全部で5枚。PCはノートパソコンを入れて4台でどうにかなる。固定電話もFAXもいらない。コピー機もプリンターもいらない。
椅子は二脚。当然可動式だし、机も動かせるようなものならリビングが必要なときには移動して壁にくっつけておけばよいだけかもしれない。つまり、普通の家と違うところは、モニターがある場所になぜかモニターが3枚並んでいて(笑)、その取り付け位置がちょっと高い、変なリビングという程度で収められるかも。もちろん普通のソファーは置いておく。そしてダイニングテーブルは大きめでそこそこの物があればそこを(今がそうであるように)中心に使えるので大丈夫じゃないかと。
あるいはどこかちょっとスペースがあれば、その壁にモニター3枚貼り付けて、その前に奥行70-80センチの長いテーブルと椅子を置けば大丈夫。テーブルの上に常時置いておかなければならないものは何もないし、お客が来てリビングが必要であれば椅子をどかし、キーボードは引っこ抜いて、テーブルの上に何か置物でも置けば単なる飾り棚になるかも。
この手をしっかり考える方が、大きなユニット、4BRのユニットを探すよりか簡単。またリビングを仕事部屋に使うということはその分、広さ的にも楽になるはずで、180平米もあれば十分かもしれない。となるとかなり選択肢が増える。どのコンドでも大丈夫と言っても良いくらい。
この線で行きますかね。
前にも書きましたが、二部屋借りれば良いじゃないかという方がいらっしゃるので、そのことに関して。
我々の仕事は基本的には夕方から夜中になる(フランクフルト時間、シカゴ時間が中心)し、基本的には24時間世界の動きはいつでも見れるような状態にしておかなければならず、自宅と仕事部屋は一緒じゃないとかなり厳しい。それでも別に部屋を借りるとなると、そちらの方にいる時間が圧倒的に長くなるわけです。つまり、ヨメさんをたった一人で長時間放置することになる。
これって時限爆弾に自らスイッチを入れるようなもので(笑)、友達も知り合いも一人もいないマレーシアで、自分では車を運転することもなく、そしてそもそもマレーシアには行きたくないわけです。こんな人を長時間、毎日一人っぽっちで放置し、それも普通なら家族が顔を合わせる夕方から夜には絶対に私も息子もいない、心細くなる夜中にも一人ぼっちになるわけだから、私がヨメさんだったとしても気がおかしくなると思うわけです。もし別にユニットを借りたら、ヨメさんもそっちに来てしまうかもしれない。(笑)
でも仕事部屋が同じユニットなら家族がそこにいるのを感じることはできるし、声を上げれば聞こえるし、一緒にお茶を呑んだり無駄話もいつでも出来る。ましてやリビングの場所を仕事場として使うとなれば、ヨメさんがキッチンに立っている間でも我々は目の前にいるわけで、今まで以上にコミュニケーションは取れるはず。
私としても仕事関係で来客があるわけでもなく、電話がくるわけでもなく、それこそ職人が家で作業をするのと全く同じだから問題なし。
この手で行くかなぁ。明日相談してみよう。
今思うと、年末年始にKLに行った時に泊まった「リッツ・カールトンレジデンス」の間取りは完璧だったと思います。3BRでスタディが付いていた。220平米だったかな。ああいうコンドがあれば・・・。
リッツの部屋はこんな感じでした。動画をマウスで動かすと360度見ることが出来ます。