将来は「円高」に気をつけるべきだと思う

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私の(当たらない予想)では、世界は不景気に飲み込まれると考えているのはいつも書いている通り。

そうなったとしたら為替はどう動くのか?

今日のニュースにそれを示唆するものがあったので紹介しようと思います。

円が対ユーロで3年ぶり高値、株安などでリスク回避ムード (ロイター) – Yahoo!ニュース

ここがポイント。

世界的な株安やコモディティ価格下落を受けてリスク回避ムードが強まり、安全通貨とされる円が買われた。

経済に興味がある人はわかっていることだけれど、世界のことなんか考えたこともない、ましてや退職してしまって情報が極端に少なくなっている場合は注意が必要だと思う。

情報が少ない割には

○ 借金だらけの日本はいつか破綻する
○ 外貨にしておいたほうが良い

なんてことを多くの人が考えていて、これだけ借金が多いのだから「国債は叩き売られて金利が上昇する」。ましてや日銀がジャブジャブお金を市中に流しているのだからこのまま行けば「ハイパーインフレになる」と思っている人は少なくない。またそれを煽る専門家もいる。

でも現実はまるで違う方向へ動いている。

日本円は世界から見ると「安全通貨である」

これをきっちり頭に入れておいたほうが良いと思うんですよ。昔から「有事のドル買い」なんて言われていたのが、いつのまにか世界が怪しくなると「日本円が買われる」時代になった。

これって私はこのまま続くと思っています。この10年~15年ぐらいのスパンですが。その後は、今のままでは本当に日本政府が破綻するような将来がはっきり見えてくるはずで、それまでに抜本的改革がなければ非常にうまくないことになる。でも消費税を2%あるいは5%上げたところで焼け石に水。

ここでうまくないと思うのは、「不景気の円高」になる可能性が高いという点。これで日本の息の根は止められると言っても良いくらいで、株安、円高、そしてお金を放出し続ければいつか本当に心配したインフレがくるかもしれない。

私が想定しているのはこのケースだけで、日本の景気が良くなったり、あるいは円安になるのなら私としては無問題。これは今経済活動のまっただ中にいる世代、企業は全く違う考え方を持っていると思うけれど、海外在住で日本経済とは距離があればそういうことになる。

でもま、不景気の円高だとしても「円の収入」がある分には、世の中が慌てふためいても知らん顔してニヤニヤできる。これは数年前の海外に出たロングステイヤーがそうだった。

でも中には「日本はもう終わる」と考えて資産を海外に出した人たちがいる。これは理由は違えども日本円の資産も収入もゼロの私も同じ。こういう人たちは「円高になった日本には帰れなくなる」可能性すらあるわけで、不安は拭えない。

「これからは外貨投資」じゃの「マレーシアの不動産」だの言われてその気になって外貨に資産移転した人は少なくないはずで、もしついこの間のような80円台、70円台になったらどうなるのか。

あるいは、今はちょっと円高なので「今が外貨に替えるチャンス」だなんて思う人も多いはずで、でもその人達も「早まった・・」と思う時期が来るような気がするわけです。

結局、為替の動きなんか「絶対にわからない」と思ってしまったほうが「災難に合わずに済む」ってことじゃないですかね。

将来の円相場が「絶対にわからない」とするなら「外貨に交換する」のが良いのか、「今ある外貨を円に戻す」ほうが良いのかもわからない。

この「わからない」ということをちゃんと自覚することが大事だと思うんです。でも下手に読むと必ずババを掴む。

結局、素人は「たまたま当たること」はあっても、引き際、逃げ場もわからないんですね。だから「うまくやった~」「失敗だ~」を延々と繰り返す。じゃぁ「利益を生まない日本円を持ち続けてどうするんだよ」ってなことも考えるわけで、外貨は利回りが良いのもあるし、どうしても「やっぱり外貨が良いんじゃない?」って思う。

でもそれが「悪魔の囁き」であると考える必要があると思うわけです。

これからは円高だの円安だのいう人はたくさんいるけれど、本当に為替の行き先がわかれば、誰でも100億ぐらいの資産は持てるんですね。だから自信たっぷりに将来をいう人には、「そういう予想で今まで何百億稼いだんですか?」って聞いてみたら良い。またそれがわかるなら、大企業も為替差損が何百億だなんて数字がでるわけがないんですね。

それなのに、上だの下だのと言う。面白いですよね。

必要なら必要なだけ為替交換をする。私はやっぱりそれが「生き延びる唯一の方法」だと思うわけ。為替の動きで手取りが変化したらそれに合わせて生活すれば良いだけのこと。でも上じゃ下じゃと予想して大きなカネを動かすのはギャンブルとなる。そもそも一般的にはヘッジも出来ないのが普通で、ヘッジをしながら外貨投資をするプロの話を聞いて、よし俺も・・なんて上辺の話だけ聞いて真似しても絶対にうまくいかない。方向転換するべき時期もわからないんですから。

ジジババは、企業みたいに「ある将来の時点の為替レベル」を想定しないと仕事にならない、なんてことはないんですから、一緒になって為替に悩む必要はないはず。だから「今が海外不動産投資のチャンス」だとか「金利が良いからあの通貨で定期を・・」なんて考えないほうが良いと私は思っています。海外不動産を買うなら「買いたいから買う」と自分に素直になるべきじゃないでしょうかね。そもそも円高に動き出した時に、その不動産を売って日本円を買って・・なんてやらないんですから。

でも私は「円高」になる可能性は高いと思っているし、近未来に円高だと困りますから、「円高になると利益が出る方法」でヘッジをしようと考えています。要は不動産でも債権でもその外貨の資産を持っているということは、FXでその通貨を買ったのと同じことですよね。それの下落による影響を緩和するにはどうしたら良いのか。カバードコールを売るのも一つの手。

でもリンギット対円のオプションがあるのか?なんてことを考える必要はないと思っていて、例えば100万円下落したら、こちらでは100万円利益が出るようになんて、損得がイコールである必要はないですよね。「世界的に見て円はどう動くのか」という見方で良いと私は思っています。だから対米ドルでも構わない。

あるいは銀行がオプションみたいな商品を扱っているみたいですからそれでやるのも良いのかもしれない。

私は相場って非常に大事だと思っていて、ちょっとしたことで利益が出せるようになるし、小さな利益でも生活がガラッと変わるのがジジババだと思うんです。単に為替交換だけだとしても「時期の見方」ってあるんですね。それがわかるだけでも随分違うはず。また若くして相場の世界に入るのは私は良いこととは思っていませんが、それを選ぶ若者もいますし、何かの手助けになるかと思ってブログに書いています。自分の経済環境がちょっと変わるだけで人生はガラッと変わりますから、これこそが一番大事なことだと思うくらい。

ところがですね、ジジババになってから「今から相場を勉強して・・・」なんてのはやめたほうが良いと思うんです。それに必要な努力、時間を考えますと、コスパは良くないと思うから。

でもじっと指を咥えて世の中の動きを見ているだけじゃ嫌だって人も多いと思うんですよ。だったら下手に相場のイロハから勉強しようと思わずに、今日書いた「カバードオプション」に集中して研究してみたらどうかと。これから稼いで一財産作って・・なんていうことじゃなくて、「資産防衛」を原点として考えれば、「カバードオプション」って海外在住者には必要不可欠な知識かもしれない。

その気になって「これから頑張って相場で・・」なんてのは私は反対ですが、とりあえず「カバードオプション」はやってみようってのは良いと思うのです。下手にFXに手を出して、ちょっと買ってみる?下がったけれど、ナンピンすれば良いのかな?なんてのはジジババがやるべきじゃないと思うんです。

余計なことをしないのが一番。でも食べず嫌いってのも考えものかも・・・・。

 
 
 

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