なるほどねぇ。日本から肉は持ち込めないのか・・・

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一つはっきりした証拠がでましたね。

まず、海外へ日本から牛肉を持ち出す場合、動物検疫所に申告し「輸出検疫証明書」をもらわないとならない。

これが大原則。

そして国同士の決め事があるようですね。その内容は全くわかりませんが、結論として

日本からマレーシアへ牛肉を持ち出せない。

と動物検疫所からの返答があったと。

これに関しては私がそんなことはないだろ~~なんて言えるわけもなく、
○ 日本から
○ マレーシアへ
○ 旅客が
○ 牛肉を
持ち出すことに限っては出来ないのは確定。私が「それはないだろう」と言っていたのは明らかな間違い。申し訳ありませんでした。m(_ _)m

ただし、まだわからないことがいろいろありまして、日本からマレーシアに持ち出せない、つまりマレーシアは「日本からの動物及び畜産物の輸入停止を通知・発表している国・地域」の中に入っているということだと思うのですが、残念ながら検疫所のサイトではここにマレーシアの国名、あるいはASEANとか、そういう記述はないってこと。ここにいくつかの国名が書かれていますが、反芻動物はOKで家禽類はダメという国も並んでいて、牛はダメということでは「韓国」、「台湾」、「中国」、「サウジアラビア」、「ウクライナ」、そして「オーストラリア」などの国名が並んでいますが、マレーシアという記述はなし。どうして?

これは停止、禁止ではなくて今現在「話し合いのまっただ中」ってことなんですかね。だから停止でも禁止でもないけれど、それが決まるまでは暫定的に止めていると考えるべきなのか?

ここにマレーシアという国名が入っていれば、答えは簡単に出たのでしょうに・・・。それが残念です。

またマレーシアサイドでは日本から輸入できないという記述は一切なく、日本の機関がマレーシアが輸入するとかしないとかいえるはずがないと思っていましたが、条約みたいなものがあるというところには気が付きませんでした。日本がマレーシア向けには証明書を出さないというんだからどうにもならず。そして「マレーシアには肉を持ち込めない」というのも「日本からは」というのがわかったけれど、オーストラリアからはどうなのかはわからない。

ただ「冷凍牛肉」は当然、日本での輸出検査対象になりますし、これを持ち込んだ方は「違法」であるのは間違いがない。密輸と同じ。ここははっきりしました。ただ私の知りたい牛肉の範囲がいまだにわからない。肉製品はどこまでをいうのか。検疫所のサイトには「生、冷蔵、冷凍、加熱調理済みの加工品など、いかなる形態のものでも動物検疫の対象です」とある。例として「ジャーキー、ハム、ソーセージ、ベーコン、肉まんなど」とあるけれど、肉由来の製品ってカップヌードルでもチキンブイヨンでもあるわけで、それも駄目なのかを知りたいと思いました。オーストラリアの場合は「汁が一滴」入っていても駄目ですが、そこまで厳しいのかどうかは日本から通販でいろいろ買う私としては気になる所。ヨメさんが常時家に置いておきたいレトルトカレーも同じく。

ここは非常に大事なところで、通販で買う場合、購買者も販売者もそんな細かいことは考えていませんから、肉由来の商品でも普通に海外に発送しているのが現状。これって本来まずいはずで、もしBSEが世界で猛威を振るっているような状況下だとした場合、この辺も規制しないとかなりまずいはず。一般的には「肉そのもの」を持ち出すのは%で言えばかなり少ないと想像できますが、レトルトカレー、インスタントラーメン、調味料など、「肉由来の製品」の種類も量も膨大なはずで、これも制限しないと意味が無いと思うのですが、徹底されていないし、そんな注意喚起もみたことはない。(オーストラリアのこの辺の注意喚起はかなりしつこい)

持ち出し、持ち込みが良いのか悪いのかの前に、ここにも「お役所仕事」が見え隠れしているのを感じます。とりあえずやってます、みたいな・・。

放置状態と言って良いはずですが、この手の肉由来のものはまさに大西さんの言うところの(笑)、「お目こぼし」なんでしょうか。これで規制の意味があるんでしょうか。

ま、肉由来の製品の細かいことはいつか調べることにして、この情報はマレーシアサイドで探しても見つからないという点に問題あり。必ずどこかに書いてあるはずですが、日本やオーストラリアのように「注意喚起」は全く行われていないのは確かだと思います。延べ5時間以上探してもないんですから。積極的に旅行者に告知しているわけではないのは間違いがない。

さて、オーストラリア在住の私としては「日本からは駄目」なのがわかったにしても、「オーストラリアから」はどうなのかが全くわからず。これもまた探しても出てきません。日本がそうであるように、オーストラリアサイドで調べたほうがわかるのかな?

またわからないことがあるのは、検疫上の問題があるとすれば、個人の持ち込みだろうが商業的な輸入だろうが制限は同じだと思うのですが、また別の規制があるんでしょうか。というのはマレーシアのレストランで「日本の和牛」を出している店があるってこと。まさか日本の輸出検査を受けずに輸出することは不可能でしょうし、個人が隠して持ち込むなんてこともないでしょう(第三国経由かな?)。ただ、マレーシアの「和牛」の多くは「オーストラリア産の和牛」であって、これは普通のスーパーでも多くのレストランで扱っている。

ということは日本からは駄目でもオーストラリアからは「商業的な輸入」が行われているのは間違いが無いにしても、個人が持ち込む場合はまた違うのかもしれない。ここも調べても何も出てこない。

ま、そういう意味では肉そのもの、これは牛に限らず豚でも鶏でもそれを海外からマレーシアに持ち込むことに興味は私にはないにしろ(オーストラリアから持ち込むことはあっても日本からはあり得ない)、肉由来の製品はいろいろあるわけで、そこがまるでわからないので不完全燃焼です。

でもま、「日本から牛肉を持ち込むのは駄目」というのがわかっただけでも一つの進展だと思います。

さて、今回のゴタゴタで私が言い続けてきたことはこの検疫とか通関の問題ではなくて、あの断罪するやり方だと書いてきました。

そのことに関しては全く解決がなされておらず、またそのことに触られることもなし。でもその件は当事者同士で大人の解決が行われたので私が出る幕もありません。

ただ最終的には日本の動物検疫所の回答があったからはっきりわかったものの、私が疑問を感じた事の発端である最初の日記をあらためて読んでみると、やっぱりいかに根拠が貧弱で、準備もなく一方的な断罪が突然始まったのがわかります。

ただし、解決がありましたので、過去の記事は横線が引かれています。これに関しては私は感心しました。決して削除はしていない。ここに私は良心を見ることはできると思うし、あの一方的なやり方に悪気があったわけでもなく、この件は正義感の暴走であったのだろうと解釈しています。

返す返す残念なのは、「(日本から)牛肉を輸入できるのか?」という問題提起は非常に良いことで、これに関しては皆がちゃんと考えるべきことであるし、これをキッカケに「他の商品は?」とつなげて皆で考えることができたらよかったのに・・、と思います。この辺の「終わり方」も慎重に考えないで話を大きくすると、「牛肉に関してはブログに書かないほうがイイネ」「だな」みたいな良くあるパターンになることを危惧しています。そしてまた時が経って、「松阪牛をお土産で頂戴しました~~~」なんて書く人も出てきて、また裁判のような事が行われることがないことを祈っています。

どちらにしてもこれがキッカケで今の私は「牛肉」そのものではなくて、豚も鶏も含めた肉の加工品、あるいは肉由来の調味料などはどうなっているのかというところに興味が出たし、また瓢箪から駒で、「輸入には許認可が必要」であるのがはっきりした他の物品、たとえば電話網に接続する機器(スマホ、電話機、ファックス、通信機能付きパソコン、モデム)なども全く「肉」と同じで、なおかつ「米」「米製品」もそうで、私は肉よりこちらのほうが大問題だと今は思っています。

スマホも米もお煎餅も輸入するには許認可が必要であるし、電子機器は定められた基準に適合し型式認可がおりているなり、また食品であれば製造段階での基準や、保管、包装にも規制があるだろうし、ガスによる消毒が義務付けられている食品もきっとあるんでしょう。あるいは自動車みたいに高圧力の蒸気でしっかり洗浄しないとならないなんて検疫上の決まりはどこの国にでもある。だからマレーシアの市場に出回っているものなのだから、それと同じものを個人が持ち込んでも良いだろうなんてことは勝手な解釈でしかなく、同じメーカーの同じ型番でも認可が下りていなければ駄目。ただスマホに関してはアメリカ=シンガポール=日本間でお互いの国のものはOKとしようという取り決めがあると前に読んだことがあるのだけれど、それと同じような約束事がなければ、輸入者には許認可が必要で、輸入品は適合検査を受けずして輸入はできないのは常識でしょう。

じゃ、個人が持ち込むものは?

これを探しても見つかりません。例えばスマホですと、日本国内の場合はやっぱり駄目で(つい最近、良くなったらしい)、前に調べた時に細かい制約があったのを思い出します。基本的には旅行者には寛容で90日以内ならOKとかそんな感じだったはず。でも今の時代、人が国境を超えて動き回るのに、「許認可が取れていないものは持ち込み禁止」なんてことはあり得ないと思うんです。旅行者には特例があるのかもしれませんが、日本で使っていたものをマレーシアに持ち込む(旅行者ではない)マレーシア居住者の例なんて山のようにあるはずで、それはモデム、ファックス、通信機能付きのパソコンも同様。「持ち込めません」なんてことがあるとは思えません。でも輸入の許認可が取れていないものは駄目というリストには乗っているのは間違いがない。でもその先を調べても詳しいことの記述は私には見つけられません。

お米や米の加工品も同じで、煎餅がダメだなんて信じられないわけです。でも米に関しては誰でも輸入していいよなんてやるわけもなく、かなり厳しくコントロールしないと大変なことになるのは牛や豚、鶏と同じですよね。だから許認可がないとダメということにして、当然、安全基準なり品質基準をしっかり守らせるんでしょう。そこに旅行者がこれは個人使用だから・・って持ち込んじゃって何の問題もないのか。

我々日本人という立場で考えると、米にしたって米の加工品にしたって、「どこの国よりも安全だ」なんて思っているけれど、マレーシアから海外を見たら、どこの誰がどんな米、加工品を持って入るかわからないわけで、「お米、お米の加工品は良いんじゃない?」って日本的な思考は通用しないと思うんですよ。だから肉に規制が掛かるのと同様な規制があっても全くおかしくない。

これは電話網につなげる電子機器も同じで、我々は普通のどこででも売っている電子機器を想像してしまうけれど、中には自作する人もいれば、ある種の特殊な機能付きやハイパワーの物もあるだろうし、万が一のことがあると広域電話網が破壊、混乱する危険があるんですね。だからこの手の機器の輸入はどこの国でも五月蝿い。無線機も同じだし、とんでもないハイパワーのルーターなんか持ち込まれたらやっぱりうまくない。

でも俺のはiPhoneだぜ~~?なんて言っても、国によって中身が違うし、適合基準も違うし、iPhoneなら良いんじゃね?とはいかないはず。だから輸入には許認可が必要になっているし、それぞれの型式がマレーシアの基準に適合するかどうかのチェックも行われているはず。それなのに個人ならなんでもOKだよ、なんてことになると、それこそアメリカで問題になっている中国製の通信機器に何か仕掛けられている疑惑と同じで、個人が勝手に持ち込むことを許したら、あちこちに時限爆弾がしかけられるのと同じになってしまう。

だから、なんで米が?通信機器が?って思うけれど、それは日本人が安全でまともなものを使うという前提で考えるからそう思うだけの話で、国としては日本製、日本産、日本人が持ち込むものはOKなんてできるわけもない。またそれをしたら、日本経由で様々な物を持ち込もうとする輩は必ず出てくる。

じゃぁ、個人のものでも規制をかけるべきだねって思うのは牛や鶏と全く同じ。

でも米や煎餅、スマホを持ち込むことが違法だなんて殆どの人が考えていないはずだし、皆が持ち込んでいるし、検疫や通関時に問題が起きたという話は一度も聞いたことがないし、許認可が必要だからマレーシアには持ち込まないとマレーシアの飛行場で日本から持ち込んだスマホやPCを捨てた人の話も聞いたことがない。

だから持ち込んじゃえば良いんだよ、じゃなくて、持ち込める根拠がきっとあるはずで、それを私は知りたいと思うわけです。

その根拠は、あの大西さんに言わすと「お目こぼし」だそうですが(笑)、まんざらそれも冗談じゃないような気がしてきます。

まだまだマレーシアは細かいところまで決めてそれを開示するようにはなっていなくて、現場の担当官に大きな権限が与えられていて「俺がダメって言ったらダメなのっ!」「俺が良いというんだから、その根拠は?なんて聞くんじゃないのっ!」みたいな部分が本当にありそうな気がしてきます。

でもこれっていい加減ってことじゃなくて、これこそが一番、臨機応変に対応できるやり方なのかもしれない。でも担当官の中でその基準が統一されているかどうかはまた別問題。(笑)

 
 
 

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