スキャル超初心者用のチャートセッティング【相場】

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私のチャートはわけがわからないというメールを頂戴しました。

ま、チャートなんてのはトレーダーそれぞれが自分の癖や好み、ニーズに合わせてつくり上げるものですから、これがベストなんてのはあり得ないんですね。それぞれ手法もルールも違うわけですし。

では何か簡単なものはないかと考えていたのですが、私の古い友人で「平均足とオシレータだけあれば勝てる」と豪語していたのを思い出しました。

私はそれだけじゃパンツとTシャツだけで外を歩くのに似ていて、どうも寂しくてしょうがないのですが、言わんとしていることは良くわかります。要は「トレンドを見るインジ」と「タイミングを見るインジ」があれば良いってことで、それは私も同じだからです。私のはトレンドを見るためのインジを何種類か、タイミングを取るインジを何種類か並べているだけと言っても良いはず。

私も実は「平均足」には随分長い間お世話になりまして、かつてはオシレータはRCIを使っていました。

ただ私が使っていたのは普通の平均足ではなくて、「平均足を平均したもの」です。

ちょっと例を出してみます。USD/JPY Day chartです。

2016-08-18_19h36_02

これだけでもどうにかなるのがわかりますよね?色変わりより位置関係をよーく見てください。

オシレータは私が今頼りにしているMFI(中段)とRCI(下段)で、RCIは3本重ねています。パラメータは(6,26,52)。

このチャートでは小トレンドを見ているわけで、スキャル用ですが、もう少し長いトレンドを見たければ、同じ平均足のインジのパラメータを長くしたものを重ねれば小、中、大のトレンドを表示できることになります。

ただ違う長さのトレンドを見る時には違うインジケータの方が良いケースもあって、だから私の場合は一目改で大きなトレンド、Doda_donchian(一目の基準線)で中トレンド、Trend_Magicで小トレンドというように大中小のトレンドを見るようにしています。そしてオシレータもそれぞれ長所短所のあるものを並べています。平均足の平均線も重ねてみました。まぁ、これも良い感じだと思います。

2016-08-18_19h40_12

このややこしいチャートも上のシンプルなチャートも使い方は全く同じなんです。ただ下の方は情報量が多いってだけで、それぞれのインジの長所欠点がわからずにこれだけ並べるとわけがわからなくなるだけでしょう。

だから最初はシンプルなものを使って、それから足していくのが良いと思います。わけがわからないものを並べるぐらいなら、無いほうが良いくらいですので、たくさん並べれば良いってもんじゃないのをお忘れになりませぬように。

ところで、前に「オシレータ」の使い方がわからないとメールを頂いたことがあります。これって答えようがなくて、教本を読んでまずは勉強してください、そしてまだわからないところがあれば具体的にどこがどうわからないのか言ってくださいと伝えました。でもその方からはそれが最後で無しのつぶて。(笑)

私はあれほどお世話になったRCIを使わなくなって10年以上立ちます。それは洋物のチャートソフトにはRCIが装備されていないのが普通だからなんですね。RCIって元々は輸入物ですが、日本で花開いたものの、海外では殆どの人が知らないインジケータです。Rank Correlation Indexの略で、日本語では「順位相関係数」。

海外の先物をやるようになってから海外のチャートを使い出したのですが、RCIが無いのは本当に困りました。これがなければ絶対に勝てないって思っていましたから。(笑)

その頃はCQGという会社のチャートを使っていたのですが、デベロッパーと連絡をとってわざわざ有料で作ってもらったくらいです。で、面白かったのが、そのデベロッパーがこれは面白いインジケーターだと言い出して、これを転売しても良ければ安くしてやるって言ってきたんですよ。(笑)

私にしてみれば、誰でも知っているRCIの計算式を彼に渡しただけで、私が考えだしたものでもなんでもありませんからOKを出しました。するとなんと、そのデベロッパーはRCIに独自の名前を付けて売りだしたんですわ。もしかすると今ではRCIだとは知らずに「良いインジケータがある」なんてお金を出して買っている日本人ユーザーもいるかもしれませんね。そしてその後、他のチャートソフトにも移植してそこそこ広まっている様子。あのJMAというウソみたいに高性能の平均線を考えだしたJurik Researchもそれを扱いだしたので、ボスのJurikに、あれはSpeamanのRank Corerelationで昔からあるものだから、騙されないようにってメールを書いたこともあった。(笑)

ま、余談ですが、それほど私はRCIにのめり込んでいて、これがないならトレードはしたくないと思うくらいでした。でもMT4用にはあったので助かりましたが、今ではMFIが私にはなくてはならないインジになりました。

RCIが3本重ねてありますが、同じインジを違うパラメータで並べると非常に使いやすいんです。これはパターンを見るんです。決して数値じゃないんです。例えば有名なストキャスもそうですが、80のラインを超えてその後下がって来たら売りだとか、そういうバカみたいに単純なルールを使う人も世の中にはたくさんいるんですね。逆張り指標だと思っている人が大半。

でも私はこれを順張りに使います。

例えばですね、RCIでもそうですが、「買われすぎ」の時には上に張り付いて動きますよね。「売られすぎ」はその逆。その動きから80なり20のラインを割ってきたら売りだの買いだのやっていると、これは逆張りですから、トレンドが出てきたら必ずやられるんですね。ヨコヨコの動きの時には面白いように取れますが、トレンドが出てきた時にごっそりやられてしまう。

では順張りに使うにはどうするかですが、買いだとしましょう。それもトレンド追従の順張りだとした場合、こういうパターンになるんですよ。

この矢印のところが最高の押し目買いなんです。わかりますよね?中期線、長期線が上昇過程にあって、短期線が下がって陽転する場所。

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同じ場所ですが、ここも押し目買いのポイント。でもここでは中期線も長期線もかなり高い位置に来ていますから、要注意なんですね。波動で言えば上昇第5波動がこんな感じになる。上の例では上昇第3波動で絶対に狙わないと駄目な場所。

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そしてこれは初動買いのポイントですが、これはかなり難しいんですね。下落トレンドが継続中の可能性がありますから。

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買いだとするなら、20のラインを下から上へ抜いたら買いだ、なんてのとは全く違うってこと。それどころか上昇力が強いとオシレータはほんのちょっと下がるだけでまた陽転します。20ラインをわるどころか60のラインにさえタッチせずに陽転するケースが多くあるし、「そういう所こそ狙い目」だってことなんです。オシレータが(買いの場合)底に落ちてくるまで待っていたら駄目ってこと。

私のチャートでいうと、売り出撃する場所はこういうところになります。赤の矢印の所。下段のインジも見てください。下げトレンドの中で短期オシレータが上がって来て下がる瞬間。ここがショートで出撃する場所。

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緑の矢印の場所は多くのオシレータが底まで落ちてきて、ここから反転するのが予想されるポイントですから、ここで買いたくなるのが普通ですが、これは逆張りになるんですね。いわゆる「売られすぎからの反転は買い」ってやつなんですが、これってエリオットで言う「上昇第一波」を狙う方法で、意外に大きく動かなかったり、下落が続くケースがあるんですね。ツッコミ買いも同じで、小さな反動で終わる可能性はかなり高い。

だからこんな所を無理して取りに行かずに、ちょっとやり過ごして、次の陰転、そしてその次の陽転で「上昇第三波」を狙って買い出撃したほうが勝つ確率は高いはずです。そして簡単だし、怖い思いもしないで出撃できる。でももし押し目を作らずにどんどん上がっていったら「縁がなかったと思って諦める」わけです。トレードは野球と違いますから「見逃し三振でアウト」はないんですね。100回見逃しても全く問題なし。「好球を見逃したことを悔やんではならない」ってこと。いくらでもチャンスはあるんですから。

また買い場所はこんな風な場所です。赤矢印の所。

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なぜ私がオシレータの画像だけ出して、値そのもの、ローソク足を出さないかお分かりになりますでしょうか。

ローソク足を見ると、これらの出撃場所が結果的に失敗だったか成功だったかすぐわかりますよね。でもそれは「後から見るからわかる」わけであって、出撃する時点では小さな上げで止まるのか、大きな上げになるのかわからないわけですよ。でもこういう時に出撃するってことなんです。私の「トレンドを見てオシレータで出撃する」ってのはこういうことで、私のチャートには様々なトレンドを見るインジケータ、タイミングを見るインジケータがありますが、いろいろな場所で綺麗なサインを出しているのがお分かりになるはず。

そういう「綺麗なパターン」にハマった時だけ出撃すればそれで十分なんですね。そして下手に深追いはせずに、「チョロっとつまみ食いして逃げる」。それで十分勝てるわけです。

オシレータは「順張りに使うからこそ意味がある」。ここを是非お忘れになりませぬように・・・。

逆張りが大当たりすると確かに気持ちが良いし、「俺って天才か?」なんて思うはずですが、それは長続きしないと思ったほうが間違いがないんですね。(笑)

上に出した「平均足の平均線」はHeikin_Ashi_Smoothedというインジケータです。また3本の重ねのRCIはRCI_3Line_v130です。検索するとすぐ出てきますから是非DLして使ってみてください。

--------- おまけ -----------

私のチャートの下段に緑と赤の玉が並んでいるインジケータがあります。これはBB_MACDと呼ばれるインジですがかなり使いみちがあります。これだけでもトレード出来るはず。

緑と赤の玉が並んでいるBB_MACDをよ~く見てください。BBはボリンジャーバンドの略ですが、赤い玉がボリンジャーバンドの外に出たまま下落しているのがわかりますよね。つまり下降波がそれだけ強いということを意味していますから、オシレータがちょっと上がって下がる瞬間は「最高の売り場」となります。またオシレータを使わずにこの玉の色、ボリンジャーバンドとの位置関係を見るだけでも使えるってこと。

以前、このBB_MACDの使い方を説明していた非常によく出来た動画を紹介したのですが、いつのまにか無くなってしまっていました。非常に残念です。ただ、どう使うかのわかりやすいPDFはありましたので、それを見てください。ここをクリック。英語ですが、英語が苦手の人も画像を見ればわかるはず。また是非こういうので英語を学んでみてください。専門用語に最初は慌てるかもしれませんが、逆に使われる単語は決まっていますから慣れてしまえば楽勝です。やっぱり英語の世界の情報量と奥深さは半端じゃありませんから、これを機会に「英語の情報」を見るようにするのも良いと思います。

またBB_MACDはかなり使えますし、計算式をちょっといじった派生物もいろいろあり(かつては3rd Generationという凄いのもあったけれど今のMT4では動かない)、ちょっと調べてみたら面白いと思います。またパラメータを変えると「かなり」変化しますし、自分のテイストに合うように設定できるはず。

 
 
 

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