我が家の卓上オーブンは本当に使いみちがあって随分お世話になりました。これってちょうどよい大きさで、備え付けの大きなオーブンよりよっぽど良いと思います。欧米人みたいに大きな鶏や七面鳥を丸焼きにするなんてこともないし、３キロもあるような肉をローストすることもないし。それでいて魚を焼いたり、串刺しにした海老、焼き鳥にも使えるし、本当に便利。
BrevilleのSmart Ovenってやつ。これと同じものをマレーシアでも売っているようなので落ち着いたら買おうと思います。２万５千円ぐらいかな？
最後ですから、しっかり真面目に（笑）「良い牛肉ブロック」を買ってきて低温調理をして、ローストビーフでも作ろうかと思っていたんですよ。今までで一番美味しくて、思い出に残るようなローストビーフを。あるいは豚のショルダーブロックにして、低温調理はせずにオーブンだけでしっかりやいて、皮はパリパリにしようと思ったり。
ところがスーパーに買い物へ行った時に、肉を見ながら「作りたい」と思ったのは「ビーフジャーキー」。（笑）
ビーフジャーキーを作るにもこのオーブンって抜群で、Roastも５０度から設定できるんですね。だからビーフジャーキーやいろいろ乾燥させるのにもGood。調べてみますとビーフジャーキーは７０度ぐらいで作るのが普通のようですが、それはきっと「殺菌」に関係しているんだろうと思いました。でも７０度だと乾燥しているんだか、焼けているんだかわからないような出来具合なのね。でも６０度以下で作るのは「オススメできない」みたいな記述があるので悩んでいました。
でも５５度でやったところ「ほぼ完璧」なビーフジャーキーが出来た。５５度での調理時間は３時間１５分ぐらい。ちょっと柔らかめの仕上がりです。４時間にするとパサパサ、カチカチになる。
でも５５度って「雑菌が繁殖する温度」なんですね。だから最後の５分ぐらい７０度にさらしたり。
ところがこれをやると肉の脂分が溶け出ることがわかった。パサパサになるし美味しくない。
ということで最後の７０度の殺菌はしない方法を取るようになりました。これが美味しい～～～。でも雑菌が怖いので、調理前の肉の扱い、まな板や包丁に気を使ったり、そしてブライン液に漬け込んだり、あるいは出来た後の保存は「ナマモノ」のつもりで扱いました。もちろん保存は密封容器で冷蔵庫。
買ってきた肉はこれ。約１．３キロかな。結構大きい。でも安くて１５ドルぐらい。１２００円ぐらいかな。部位はスカート（ハラミ）かフランクが肉の繊維質がビーフジャーキーに合っているし、安くて良いのですが、残念ながらトップサイド（腿肉）しかありませんでした。
これの脂やスジを切り取り、適当な厚さの薄切り肉にします。そしてそれをブライン液に漬け込む。しっかり揉んで混ぜ込みますが、この時の手の感触だけでやっぱり肉はスカート（ハラミ）の方が良いのがわかります。ブライン液の吸い込み方がまるで違うんですね。この腿肉は繊維が「密」になっていて、出来上がりも繊維状に裂けるスカート（ハラミ）の方が良いし、噛みごたえもその方が良い。この腿肉だと噛み切るのに力が必要で、歯の悪い人には厳しいかも。だから腿肉を使う時には「薄く切る」のがポイント。
ブライン液は好みでその都度、味を変えますが、韓国風にちょっとウーシャンファン（五香粉）を足すのが美味しいし、家族にも好評。
◯ 醤油
◯ 酒
◯ ミリン
◯ 砂糖
◯ コチジャン
◯ ニンニク（粉）
◯ タマネギ（粉）
◯ ウーシャンファン（五香粉）
◯ そして大事な水。これで薄めないと味が強すぎる。
漬け込む時間は２時間ぐらい。適当です。
これをラックに乗せて焼く。５５度で３時間１５分。途中でひっくり返したりする必要は無し。
量が多いので４回に分けて焼きました。こういう時には大きなオーブンのほうが良いですね。５５度の設定とファン（コンベクション）があるなら。
かなりの量。
これをシゲシゲと見つめていますと、やっぱり自分で作ったほうがコスパは凄いと思います。これだけの量を買ったらかなり高いし、味付けはいろいろでなかなかこれぞというのはないわけで、自分で作るのが一番だと思います。
これでオーブンは使い納めです。
日曜日にはお嫁に行くので、ヨメさんが綺麗に掃除し、磨くと張り切っています。（笑）
このオーブンにも感謝したいです。いろいろ楽しませてもらったし、これがあるのとないのとじゃ食生活がまるで違いますから。
どうもありがとう～～～。嫁入り先でも気に入られるように頑張ってくれ～～～～。