我が家はもうクリスマスもありませんし、正月も一族で会食にはでかけますが、家でおせちを作る事もなくなりました。
じゃぁ、年末年始は何もしないで通常通りか?
ま、そういうことなんですが、今年はマレーシアに上陸したばかりですし、マレーシアの場合はゴールドコーストと違ってあの手この手を使えば様々な食材が「安く」手に入ることがわかりましたので、とりあえずどんな感じがトライしてみました。
と同時に、シドニーから次男坊が遊びに来てくれましたので、それなりのものも食べさせてやりたい。シドニーはゴールドコーストと違って大都会ですが、オーストラリアはオーストラリアでなかなか自由に何でも手に入いる、食べられるってわけにはいかない。
私としてはマレーシアでどこまでやれるのかを知りたかったし、子どもたちは私達夫婦以上に「和食」には縁がなかったわけで、これを機会にいろいろやってみました。
じゃじゃーん。(笑)
まずはこれ。ごっそりイクラを乗せて・・・
このイクラは「塩イクラ」です。前回「醤油漬け」を手に入れたのですが、なんと言いますか「回転寿司用」というのか、ちょっと違和感がありましたので、今回はちょっとグレードアップした「塩イクラ」。
そしてウニ。ウニは子どもたちの大好物なのですが(オーストラリアのウニもかなり美味しい)、今回手に入れたものは「最低グレード」と言っても良い「冷凍ウニ」です。でも思ったほど悪くはなくて及第点。
大葉、穂紫蘇はゲンティンハイランドで育てられたもの。
このお吸い物も美味しくてモズクです。三つ葉はやはりゲンティンハイランド産。そして写真には見えませんが、本物の「柚子」を使っています。
そして今日のメインの一つでもある「甘エビ」。殻付きで大型で、冷凍ものですがミソも美味しくてこれは大あたり。
良くスーパーや伊勢丹で売っているもの、和食大衆店の甘エビとはかなり違う。やっぱり甘エビでもこの大きさがほしい。
そしてそして私とヨメさんだけがヒーヒー喜んだのはこれ。オーストラリア育ちの息子たちは初めて食べたとのこと。
さてこれはなんでしょうか。
ナマコ~~~。それも赤ナマコ。息子たちはナマコって中華で食べるものだと思っていた様子。
日本から空輸されたもので新鮮度がちょっと気になっていましたが、歯ごたえ、そして味的には全く問題がなく、下手な日本の居酒屋レベルよりかは上質でした。これに使った酢醤油ですが、わざわざ出汁を取ってそれを合わせて「土佐酢(三杯酢)」にしました。何とも言えない磯の香りとこれまた本物の柚子のマッチングが最高でした。コノワタを仕込みましたが量が量ですので、明日私だけニヤニヤしながら食べることになるはず。(笑)
そして大事なお酒。
こんな時ですから、久保田の萬寿を・・と思ったのですが在庫がなくて千寿。でも久保田は久しぶりの酒ですが、やっぱり美味しいと思いました。そして我々夫婦の大好きな上善如水。すーっと喉を通るあの感じがたまりません。でも久保田と比べるとやっぱり久保田はほんま物だと思いました。
イイチコはごっそり在庫があるので、我々飲ん兵衛親子が来年まで飲み続けても大丈夫なはず。(笑)
この膳を並べたときの子どもたちの驚き様が面白かったです。まさかと思ったんでしょう。大好きなものばかり、それも大量にあるんですから。
でも面白いもんで、こういうものってやっぱり少量だから良いんですね。美味しいねー、また食べたいねーってのが良くて、「もう食べられない・・・」ぐらい食べるもんじゃないってのが彼らも今回良くわかったはず。
「ナマコ以外のものはまだ同じ量だけ残っているから、好きなだけ食べろ」と言ったら、「もうダメ、アウト」と若者らしくないことを言っていた息子たち。(笑)
でも本当に面白いもんで、もうこれ以上は食べられないって思うほうが「未練」を断ち切れるんですよね。これで当分、ウニじゃイクラじゃ甘エビじゃとあいつらは言わなくなるはず。「冷蔵庫に残っている分はそのまま置いておけないんだからお前たちちゃんと食べろよ」、と言ったら「うぇ~~~~~」と嫌がっていました。(笑)
その思いは私も同じで、あれも食べたい、これも食べたい、なんて妄想しているといつまでもその思いが続くんですね。でも実際に食べて、もう良いやってところまで行くと、「食べたい病」って消えていく。
ま、こんなものを頻繁に家で食べるつもりなんか全く無くて、でも食べようと思ったら食べられるのがはっきりわかったのは大きな収穫でした。ゴールドコーストではどうしたってこんなことは無理でしたから。
子どもたちは冷蔵庫に残ったものをどうするつもりなんでしょうか。お前たちが食べたいっていうから手に入れたんだから責任を取れよ、と脅かしておきました。(笑)
さてさて、実はこれで終わりではなくて次の「第二幕」はまだ冷凍庫の中に入っています。きっと明日はむりでしょうが、大晦日にでも出すことにしますかね。
元旦は一族揃って外で食事をすることになっており、次男坊は2日にはシドニーに帰りますが、ま、家族皆で良い思い出づくりが出来そうです。
さてさて年が明けたら「ナマズ(Dory)」とか一生懸命食べて計算を合わせないと~~。(笑)
今回は「上質なもの」は集めておらず、でも二級品ってわけでもないのですがこのレベルで我々は大満足。ま、やろうと思えばリーズナブルな費用でこの程度のお祭りは出来るのがわかったのは本当に良かったです。
マレーシア、面白い国だわ。(笑)