今まで相場のことはいろいろと書いてきましたが、積極的にお薦めすることはありませんでした。それどころか「余計なことはしない方が良い」と書いてきました。
でも心のなかではみんなやればよいのに・・と思っていたのは確か。そして興味がある方には何かのきっかけになるかと思い書き続けてきました。
ところがこのブログはマレーシア情報とかオーストラリア情報のジャンルですし、読者の年齢層はかなり高いんですね。人生にひとつの区切りをつけて「あとは余生」という方々がほとんど。基本的にトレードにしてもやる気満々の方はいない。(笑)
そんな中で「トレードはどうですか?」なんて言っても意味が無いどころか、本当に余計なことに今更手を出すなんてそんなことはしないほうが良いのは間違いがないと思うんです。でもFXなり株式投資に興味を持つ方はそれなりにいて、また私に連絡をくれるのは男性より女性が多いのですが、やっぱり将来に不安があるんでしょう。大儲けしなくても良いから、何かの足しにならないかと考えている読者はそれなりにいる。
でもコメントやメールを通してわかることは、殆どの方が「チョ~初心者」なんですよ。当然、トレード経験はあっても利益を出し続けているとかってことはなくて、それどころか「どこから手を付けて良いのかわからない」のが伝わってきます。
人それぞれ興味がある方向って違いますし得手不得手がありますし、いつも書いている通りトレード法は100人いたら100通りなんですね。そしてそれぞれの理解度経験もわかりませんから、私が何か手助けをしたいと思っても一体何を基準にして書いたら良いのかわからないのです。基本は「一対一」じゃない限りどうにもならないんですね。
でもねぇ、前の日記に書きましたが、多くの日本人が今まで頑張ってやってきたのに「下流老人」だの「老後破産」だの「こんなはずじゃなかった」みたいな話が巷に溢れている。まだ40代50代のバリバリ現役でも、すでに退職した人たちの生活を見れば自分の将来も見えるわけで、それどころか今の退職者が現役の頃のほうが今の自分より恵まれていたのにということも多いはず。ましてやもっと下の世代は「老後のことは考えたくないほど悲惨になる」と考えているし、私には「楽しい未来」が見えないんですよ。
だからもしトレードで多少利益が出れば、資産が増えれば、嬉しいと考える人は多いし、定年退職し年金で生活している年代はそれこそ「毎月10万円のプラス」があるだけでかなり人生が変わるんですね。ましてや海外在住となりますと、否が応でも「為替」を無視して生きることはできませんから、やっぱり「トレードの最低限の知識、技術」は必要だと思うんです。
月にたった10万?なんて思うかもしれませんが、これって1億円のキャッシュを持っていても稼ぎ出すのは難しいんですね。だからといって利回りの良い外貨預金にしても「為替リスク」があって、2割3割損した人なんかいくらでもいる。だから例えば為替にしてもそれで大きな利益を求めないにしても売買タイミングを見るとかヘッジぐらいは出来ないと困るわけです。
そしてその技術を手に入れるといろいろおもしろいことが起きるわけです。月に10万、100万、1000万もやることは基本的に同じで投入金額が違うだけ。でもリスクが高いなら出来ないわけで、大損することはまず無い手法を考えないと意味が無いんですね。そうじゃないとただのギャンブラーになるし安定収入は得られない。
◯ リスクが低い
◯ 安定収入を見込める
◯ 将来的に大きくできる
この3条件は何が何でも絶対に守らなければならなくて、私が書いていこうと思う内容はそこに焦点を当てています。
考えてみると「相場は不得手だ」という人は多いものの、世の中って「相場観」がないと仕事もできないはずなんですね。貿易業務はもちろんのこと、材料も仕入れも販売も相場で価格が動く。給料だって経費だって「固定経費」といわれるものでさえも相場で変動する。
だからどんな立場の人でも、トレードで利益を出したいなんて考えていなくても「相場観」、あるいは「売買技術」って大事だと思うのです。
私にしてみると、誰でも学校で「読み書き」を習いますが、相場のことを教えても良いくらいだと思っています。でもなぜかお金のことは教育の現場では教えないという日本は不思議な国で、今まで何度も書きましたが、ローンとか借金とはなんなのかとか、手形の仕組み、個人保証のことも教えないって本当におかしな話で、そういうこともよく知らないで「人生を棒に振る」人も少なくない。日本の教育とは「従順な働き手を作る」のだけが目的じゃないかと勘ぐりたくなります。逆に「自立を妨げる」方向性じゃないかと思うくらい。
ところで私が大事だと思うのは「相場の値動きの見方」とか「売買技術」のことであって、投資全般に関して書くつもりは全くないのです。
とにかく値動きの追い方、売買技術があればそれを何にでも応用できるんですね。金融のプロたちが何をしているのかは全く無視で、彼らと一緒になって悩むなんて馬鹿げていると思っています。素人には素人のやり方があって、難しい理論理屈がわからなくても勝てる。(でもそれなりの知識は当然必要)
ですからそんなことを書いていこうと思っています。
でも私の頭のなかにある対象は「初心者」、「トレードで悩んでいる人」向けであって、中級者以上向けの細かな手法を書こうとは考えていません(いつかその時が来るのは楽しみではありますが)。もっとそれの前段階で、「これからやろうと思うのだけれど、何に注意すればよいのか」みたいなことを中心に書くつもりです。
それもあれもこれも勉強し、練習しというような「面倒なこと」は排除しようと思っています。難しい話も無しで、「誰にでもできる簡単な方法」に焦点を当てたいと思っています。
かなり突拍子もないことばかりで皆さんがびっくりすると思いますし、びっくりさせるのが楽しみでもあります。(笑)
そんなにトレードで勝つのは簡単なのか?なんて思われると困るのですが、あれもこれも何が重要なのかわからずにありとあらゆることを勉強しても無駄なんですね。また進むべき道、あるいは考え方が間違えていたら「いつになっても到達点には届かない」事が起きますから、「最低限何を知るべきか」「基本的な考え方」から書いていこうと思うのです。
ただしそれは当然、私が歩いてきた道が前提になっていて、それは多くの考え方の一つでしか無いんですね。だからこれが絶対だと言うことはないにしても、無駄を排除するぐらいのことはできるかもしれないと考えています。
とはいっても、「自ら学ぼうとしない人」はどうにもならないわけで、私が手取り足取り面倒をみるわけじゃありません。ここを勘違いされると非常に困るわけで、例えばチャートは何を使うべきですか?とか、証券会社はどこが良いでしょう?とか、初心者にしてみればまず聞きたいことだとは思うのですが、私はそれには答えるつもりはないのです。
それどころかそういう質問が来たら、チャートソフトなら3-4種ぐらいピックアップして、それぞれの特徴、長所欠点をまず探してみてくださいとお願いすることになるはずです。証券会社も同じで、私から逆に「どこが良いと思いますか?その理由は?」とお聞きするつもりです。
皆さんが自分の足で立って歩きださないかぎり、何も起きないのです。疑問に思うことを自分で調べることによって大事なポイントがうっすら見えてきますし大量の周辺知識も身につくわけで、それもまた基礎なんですね。
なんだぁ、面倒くさいんだ・・・と思う方がほとんどでしょうが、やる気のない方はどうにもならないのはどんな世界も同じ。
と突き放すのも実は駄目だと思っていて、退職者でも家庭の奥様でも、あるいは将来に不安を持つ青年でもやっぱり「利益が出て初めてやる気が出る」のは間違いがないので、それはそれで考えて行くつもりです。
将来的には、前にも書きましたが「トレードルームの開設」も考えていて、これは欧米では結構あるんですが、「皆で一緒の部屋でああじゃこうじゃ言いながらトレードする場」なんですね。この切磋琢磨が非常に大事で、実際に他人の成功、失敗をリアルタイムで見るから理解できるんですね。当然、時間がある時には「なぜあそこで買ったのか、売ったのか」と話もできるわけです。こういうトレーニングが実は「一番早く上達する」と私は思っていて、いつかチャンスがあれば、そして私が長生きして元気であればやりたいと思っています。(笑)
それも面倒だ、なんて方もいらっしゃるはずで、そういう方向けには「コピートレード」を導入しても良いかもしれません。コピートレードとは「誰かの売買をそのままそっくり真似る」ことで(コピーするものを選ぶことも可能)、それが簡単にできるシステムはすでにあちこちで稼働しています。
あるいはもっと単純に、多くの方は日本円の為替が気になるはずですから、ポイントポイントを書くとか。
でも私が狙っているのはあくまでも「自立」であって、私の構想に賛同者が出て来て「みんなで明るい未来を作ろう」と一肌脱いでくれる方が出てきたとしても、「競馬の予想屋」ではありませんから、当たったの外れたの、あいつのせいで損したのなんて話になると困るし、どうしたもんかなと思ったり。
ただ世の中は広くて、ポイントポイントを書いているトレーダーってプロアマに限らず多く存在しますので、「あの人の売買を参考にしたら良い」というのは書けるかもしれないと思っています。
今の私があるのは私に手を差し伸べてくれた先輩がいたからで、私も人生の終わりがそろそろ見えてきた今、何かしたいと思うのです。
どちらにしても長男をいっぱしのトレーダーにする計画(無駄は排除した短期間の促成を狙っています)があってマレーシアに来ましたし、長男はド素人で彼になにをどう教えるか、彼がどうなったかは逐一書いていくつもりですので、それはそのまま多くの方に取っても参考になるのではないかと思っています。
最後に一つだけご理解いただきたいのは、私が考えていることは「どうやったら皆で稼げるのか」という点。
是非ともどうにか「形」にしたいと思っています。