相場との付き合いでは「自己コントロール」が何よりも重要だと考えている私ですが、しかしまぁ、自分の欲望って半端じゃなく強い。この欲望が強いと(負ける)不安も増大するわけで、そのどちらも消し去ることができれば「相場で勝つ」のは簡単かもしれない。
私はデイトレーダー、スキャルパーと言って良いトレード方法なのはいつも書いているとおりで、それも「眼の前の波動だけで勝負」します。山がいくつも連なって相場は上だ下だと動きますが、その目の前の山谷一つの中で勝負をつけます。そりゃトレドができればそれを取りたいですが、私には「いつトレンドが来るか」さっぱりわかりませんので、とりあえず目の前の山谷だけで勝負が成り立つ手法でやってきました。
一勝負2ティック、一日目標20ティックというのは私の目標というより「合言葉」で、2ティック狙いをするわけでもないのはいつも書いているとおり。当然、5ティック10ティック20ティックでも抜ける動きがくればそれに着いていくだけのことで、2ティックの決め打ちをするようなことはありません。でも目の前の波が小さいのに「それ以上の値幅を狙う」のは「小物しかいない釣り堀で大物狙いをするアホさ」だと同じだと思っています。
決して大きな値幅を取る必要はないと自分に言い聞かせているわけですね。そしてそれを毎日積み上げていけばかなりの資産が作れるのは間違いがない。
ところが、フト気がつくと「欲望のアクセル全開」になっている自分に気が付きます。
世界には多くのトレード対象があり、また時間帯によって動きが変わるものの、「個性」って結構強いんですね。だから自分に合う合わないがあるし、またチャートの設定を含む手法をそれに合わせないとならない。どんな対象でもどんな時間帯でも「勝てる」なんてうまい話はないと思っています。
で、私は「小さな利を積み上げる方法」を取るわけですが、そんな自分の基本を壊してしまいたくなることがあるんですよ。それだけ魅力的なトレード対象もあるわけで、「古女房を捨てて・・・」なんてことも考えてしまうことがある。(笑)
今はこの先物の攻略法があるのか、自分のやり方がどこまで通用するのか調べています。
NY Harbor ULSD (Heating Oil)
本日、あ、昨日か。10月2日マレーシア時間午後8時から12時までの4時間にこういう動きをする。
小さな波動でも100ティック程度ある。大きなトレンドは200ティックを超える。
こういうのを見ていると「一勝負2ティック。一日の目標20ティック」なんてことは忘れちゃうんですね。自分の手法なら何百ティック抜けるのかそんなことで頭の中は一杯。(笑)
ところがですね、これだけ動く先物にはそれだけに問題もあるんですね。値幅が大きいのは良いことばかりじゃなくて、値幅大きいということは相対的に「刻み値が小さい」ということでもあって、刻み値が細ければそれだけ「注文も分散する」ってことなんですね。ドイツのDAXと同じ。
注文が分散するってことはDOM、つまり「板」が薄いということを意味するわけで、ひどければスカスカでスリッページが大きい、そして順調に勝てたとしても「ロットを増やす楽しみ」がないということでもある。
つまり、自分の手法を根本から変更しないと駄目なんですね。
大きな値幅を取りたいという願望を消すってのは本当に難しいと思います。でもそれをどうにかコントロールしないと自分の手法もめちゃくちゃ、次なるハードルも変わってきて、わけがわからない状態に簡単に陥ってしまう。
「勝つこと」の前に、この辺の自分のスタンスとか、「何を」「どう」トレードするのか決めないと将来がないってことだと思います。小遣い稼ぎで楽しむのが目標なら良いとは思いますが・・・。
しかしこの動き・・・・、うっとりしちゃいます。(笑)
この先物でがっぽり儲けたい・・・、そんな衝動を抑えることがいかに重要なのかはわかるんですが・・・・。