ブログ村に登録されている「JOHOR LIFE ~ジョホール ライフ~ 猫と旦那と南国暮らし」というブログですが「マレーシアの魚類図鑑」というエントリーが幾つかあります。この図鑑は「生物学的」に云々ということではなくて「食べる魚」に視点があって非常に良いと思います。ブログ主のリコヨンさんはご自分で料理し、食べて感想を書いている。こういうのってわかりやすい。
ここでは「スマ」(スマガツオ)が紹介されていました。この魚はカツオとほぼおなじでこれを単に「カツオ」と呼ぶ人は多いと思います。この魚は日本でも普通のカツオより美味しいと言われている魚らしく、私も買って「刺し身で(笑)」食べたことがあります。大型のスマを探すのは難しいですが、そこそこのもの(40センチぐらい?)で新鮮なのをTTIDで見つけて買ったものです。
おろしているときにも「脂が乗っている」のはわかって、これはかなり行けるだろうと思ったもんです。この「脂のノリ」って南洋の魚には非常に珍しくてアジでもなんでも「見た目は良いけれど、火を通すとパサパサ」なんてのが当たり前ですよね。これってゴールドコーストの魚も同じでした。
だからこういう「脂のノリの良い魚」って本当に貴重だと思います。
そんなことを考えていたのですが・・・。時間的にTTDIに行くには遅いし、そういえば最近NSKに行っていないと思い、NSKに行くことに。
NSKの魚って私は「新鮮さには問題がある」と思っていて、というかTTDIの方が良いものがある。でも「種類と量」がまるで違うんですね。マレーシアで手に入る魚の全てがNSKにあるように思うくらい。
ですからスマガツオがあっても「刺し身」で食べる気はしないのですが、ま、とりあえず行ってみようと。
NSKはクチャイラマにあるNSKです。
店に入ってすぐあるのが「卵売り場」。まぁたくさんあることあること。この一角、全部卵。面白いのは客は「ケースを取って買う」わけですが、卵一個一個調べながら「他のケースの中の卵と交換」をしながら買うのが普通なのね。
野菜類、果物類もまぁよくこれだけ集めたなと思うくらいあるのですが、私が気になるのは「魚介類のみ」ですので、直行。
こんな「ごっそりある魚が並ぶ【列】」がいくつもある。
まぁ、あることあること。
スーパーでもよく見る魚も当然あるわけですが、黒昌と言われる(Black Pomfret:Bawal Hitam)。
シナマナガツオ。
日本の真鯛にみたいに見える「Ikan Merah」。
Grouperもいろいろ。
アジに似ている魚も何種類かある。
ブダイとか。
ナマズの一種。
ウマズラの一種。これって鍋でも結構行けるんですね。
わけのわからない魚がたくさん。(笑)
小魚もあれば、おお~~と思うような巨大な魚をぶつ切りにして売っていたり。
そして「スマガツオ」。型はかなり小さくて(30センチ程度)で新鮮さは・・・。パスすることに。
エビ・カニ類もいろいろ。これも出汁の出方が半端じゃないワタリガニの一種で新鮮なら是非欲しいカニ。
そしてそしてお目当ての「活エビ」。生きている「Tiger Prawn」。これってどこでも売っているエビですが、この活エビを一度でも食べたらスーパーのもの(当然死んでいる)は臭うし、火を通しても色は悪いし、食べる気はなくなると思います。
この水槽にアミを入れて選んだ場合はキロ55リンギ。
水槽からアミでこの台に出して、欲しいエビ、大きさだとか活きの良さとか、それらを選ぶと60リンギだったかな。この価格ってスーパーで売っている死んでいるタイガープロウンより安いのね。私がよく行くスーパーでは「臭う」「色が悪い」ものでも80リンギ前後する。
これをごっそり買ってきました。(笑)
鶏売り場はこんな。
その他、買ったのは「生麺」です。ちょっと太目の麺、平麺ってスーパーでは売っていないし、これってかなり使いみちがあると思っています。
ジャージャー麺にはこの太麺がバッチリ合うと思ってます。
この平麺はチャウメン、炒め物にばっちり。細いビーフンと合わせたり面白い使い方が出来ますね。これは米麺のクェイチャオではなくて小麦粉麺。
その他、ネギ、ニラ、クワイ、里芋、生しいたけ、甘くて美味しい種無しブドウなど買いましたが、価格がめちゃくちゃ安いのね。100円も出せば十分なんてものがごっそり。\(^o^)/
ところがNSKって野菜も「新鮮さ」には問題があると思っていて、というかいろいろなのでしっかり見極めないと駄目なのね。だから全ての客はバラ積みになっている小物でも一つ一つチェックしながら買っている。卵と同じ。
実はですねぇ、ネギも根本が丸く太いのがあって、「ノビル」を思い出すものがあったんですよ。こりゃ「ヌタ」にしたら良いだろうと思って買ったんですが、帰ってきてからヨメさんに怒られました。葉っぱは溶けているし臭うし、なんでこんなのを買ったのよ、ですと。
よく見たらその通りで(笑)、買う時によくチェックしませんでした。ということで、そのままゴミ箱へ・・。orz
買ってきた活エビ(タイガープロウン)(ブラックタイガーではない)ですが、さっそく「お刺身」で。新鮮な歯ごたえを楽しみたいので身に包丁はいれず。
この「甘さ」って本当に貴重で、美味しいなんてもんじゃ無し。
さて、ごっそりあるエビをどうするか。塩焼きもかなり美味しいのですが、焼くのが面倒ですし、前に「素揚げ」が美味しかったので、素揚げにすることに。200度近く熱くした油に放り込みます。水で跳ねるのでガードしないと危ない。バシャバシャバシャと凄いことになりますが、すぐに落ち着いてきます。揚げ過ぎたら絶対に駄目で、時間は「1分以内」。
美味しい塩を掛けるだけで抜群に美味しい。食べるときは頭の上側だけをはずして殻ごと食べられる。もちろん殻を外して食べても良いわけですが、身は良い感じに「蒸した」のと同じ。
残りは頭を落として冷凍。頭は頭だけで取っておいて「ビスク」を作ります。しっかり香りが出るまで焼いて、それを煮込んでスープを取って濾して、牛乳、ミルク、またトマトペーストを入れたりして作る、「エビの芳香たっぷりのスープ」を作る。
このビスクって昔からよく作ったのですが、エビを選ぶんですね。味噌の風味が強すぎたり、臭うようなら全く駄目で、でもその風味がないものは意味が無いわけですが、このタイガープロウンって味噌も強烈じゃなくて良いと思います。そしてちょっとでも古いとその古さは風味に出ちゃうわけで、この活エビの頭や殻、もしそれが冷凍だとしてもかなり美味しいものが作れると思っています。
いやーー、我が家からクチャイラマのNSKって遠いというか行くのに時間がかかるのでしょっちゅう行けませんが、たまには良いかなと。
でも東南アジアの雰囲気そのものですので、日本の市場やスーパーをイメージしていると「ドン引き」する人もいるはず。そして「自分の目で確かめて買う」ことが何よりも重要で、ならんでいるものをそのまま買ってしまうと、私が今回買ったネギみたいなことも起きる。(笑)
魚類も同じで、前にちゃんと見て選んで買った「ヤリイカ」ですが、家に帰ってきて袋を開けたら「かなり臭う」ので捨てたこともありました。
カニですが色々売っていまして、活もありますが死んだものもある。見ているとほとんどの客は匂いを確かめながら買っているのね。こういうことって日本人には馴染みがないですが、そのぐらいのことをしないと「ババ」をつかむことがあるのは間違いがないと思います。
「活エビ」に関しては、私はこのNSKしか売っているところを知りませんが、魚に関してはTTDIの方が良いと思っています。でも種類も量も少ないですから、「良いものがあったら買う」しかないわけで、いつでも手に入るってことはないと思います。特に「刺し身にチャレンジ」する場合は要注意。
ただし、TTDIで仕入れて店で(刺し身で)出す和食店もあるので、「選ぶ自信がある」場合はどうにかなるんじゃないでしょうか。
NSKって何でも売っていますし、たまに行くのは良いと思ってます。近くにあればなぁ・・・。
それと私がNSKに行くときっていつも混んでいて、最後のレジが大変なんですね。トローリーに山のように買う「商売人」もいますし、ボケーッと並ばないとならないのが普通。ただ、買ったものが「10個以内」の場合は早く支払いができるレーンがありますので(ただし現金)、私はよっぽどのことがない限り「10個以内」の買い物で収めて、さっさと支払いを済ますようにしています。
レジが並んでいる真ん中あたりから、一方を見ただけでもこの人の多さ。
NSK。24時間営業。