ビットコインの先物が上場される。あれでトレードの原点を学べるかもしれない。

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仮想通貨であるビットコインの値動きが凄いことになっていますね。ちょっとチャートを見てみましょう。日本円建ての今年2月からのチャートです。

115000円程度だったものがなんと200万円と17倍もの急騰。

なぜこれほどの値上がりをしたのかのファンダメンタルズは全くわかりませんが、ビットコインの【先物】が上場されることになったのが一因なのかも。

今までは現物が売買されていましたが、これの先物がアメリカのCME市場、CBOE市場に上場されれば間違いなく「取引高」は増えるはずですし、先物なら「空売り」もできますし、そしてなによりCMEやCBOEで先物が上場されるということは「ビットコインが世界に認知された」と言って良いわけで買い注文が集まったのかもしれませんね。

先物が上場されるというのはこのブログの読者から教えてもらいましたが、CMEでほぼ24時間、電子取引が可能となれば面白いことになりそうです。

まだ細かいことは調べていませんが、CMEでの上場は12月18日で、限月は直近の三ヶ月、つまり1月、2月、3月、そして6月となる。またコントラクトサイズは5ビットコインで大体10万ドルぐらい。刻み値は5ドル単位で、1ティック25ドル。値幅制限は上下20%。

その辺のことはCMEのサイトに出ています。(ここをクリック)

ビットコインの現物を持っている人には「ヘッジ」が可能になりますから良いんじゃないですかね。先物の上場とともにオプションも出来るはずですがそこのところは今の時点ではわからず。でもオプションも併用できればビットコイン投資の幅ができますし、ますます売買は活発になるんじゃないですかね。

ボラティリティが大きければそれだけ面白みも出てくるはずで、ギャンブル好きのトレーダーがこぞって参入してくるのかもですね。(笑)

私としては「楽しみ」でトレードするわけじゃないですし、ボラティリティが高いとワクワクするものの値動きが小さいところでこまめにそして確実に小さな利益を積み上げるのが良いと思っていますから、きっとこのビットコインの先物に入れ込むことはないと思いますが、無視するのも気になりますのでとりあえず注目してみる予定。

ただ「テクニカル分析」の練習にはかなり良いんじゃないかと思っています。というのはこのビットコインが上がる下がる理由として「ファンダメンタルズは存在しないのと同じ」だと思うから。つまり値動きは「需給関係のみ」で動く。

これってテクニカル分析の練習には最適で、ファンダメンタルズを考えることを簡単に排除できる。値動きの理由を考えても全く意味がないですもんね。だからテクニカル分析で波動の強さと方向性を見てトレードするしか無いんですね。

これって非常に重要な事だと思うんです。

テクニカル分析を中心にしているトレーダーでもファンダメンタルズを完全に無視することって簡単じゃないんですね。特に株式投資がそうですが、どうしてもファンダメンタルズを考えてしまうでしょ?業績がどうじゃの、そのセクターの動きがどうじゃの、PERじゃPBR、為替の影響、石油価格の動きじゃなんじゃと。

これを書くと「当たり前でしょ?」と思う人が多いと思いますが、本当にテクニカル分析でトレードするとしたらそういうファンダメンタルズは考えないほうがうまくいくんですよ。ファンダメンタルズを理由に「上がる、下がる」と思うからその株を買おう、売ろうと思うはずですが、「その思いがトレード決定の邪魔をする」んです。つまり、「上がると思って買ったのに上がらない、下がりだしたらどうする?」ってことなんですよ。

本来この答えは簡単で、「下げたら売る」しか答えはないのに、ファンダメンタルズが頭にあると、「これは一時的な下げだ。押目だ」とか「売らない理由をつける」のが普通でしょ。それどころか「買増のチャンスだ」なんてことも考える。

これがトレードを難しくする元凶なんです。

本来株は「業績がよく、今後は更に伸びる」と思うから買うんでしょ?でも株が上がる理由はそれじゃないってことをはっきり自覚できないとうまくないのね。

株価が上がるのは「今後、株価が上がると思う人が【買う】から」なんですね。業績がどうじゃこうじゃってのは「上がると思う人の理由の一つ」でしかないわけで、「業績が良ければ上がる」わけじゃない。

株価にしても為替にしても、それが動く理由って半端じゃない数ありますよね。そしてそれぞれの理由のどれに重きを置くかで予想も大きく変わってくる。これを世界中の投資家、企業家、評論家、専門家は常に考えているわけですが、それで「当たるのか?」というのをしっかり考えるべきだいうのはいつも書いている通り。なおかつ自分が得た情報はどの程度のものなのかってのもしっかり考えるべきで、世の中のプロと自分が同じ情報を持てて、同じような判断が下せるのかどうか。

同じような判断が下せたとしても、プロは「買い手と売り手」に別れて戦っているわけで、ではどちらの判断が正しいのか?

どうしてそういう難しいことが自分にできると思うのか?

でもそれを考えないと投資は出来ないと多くの人が誤解しているんですね。値動きの直接の理由は「売り手と買い手の力関係のみ」であって、業績がどうじゃ、経済情勢がどうじゃ、為替の動きがどうじゃじゃないわけです。彼らが何に注目して買おうと思うのか、売ろうと思うのか、それは値動きには関係ないってことを理解するのが大切じゃないですかね。

どんな理由があるかわからないけれど、買おうとする人、売ろうとする人がぶつかりあって「値が決まる」わけで、その力関係の変化が「値の変化」になるわけですから、その力関係だけを見ていれば良いってことなんですね。買う理由、売る理由なんて知る必要もない。

ここは非常に大事なところで、ここをちゃんと理解していないとファンダメンタルズの読み方一つで自分の行動がフラフラと揺さぶられてしまうのね。下がっているのに売らずに塩漬けをする人は世の中にたくさんいるけれど、それの原因がまさにここにあるわけです。「持ったままでも大丈夫だという理由をどうにか探し出す」のね。だからこそ、ファンダメンタルズは関係ないとすっぱり切ってしまわないと損切りもできなくなるんですよ。

こういう練習をするのにはビットコインは最適じゃないですかね。

世の中の何がどうなったら上がったり下がったりするんです?その説明が出来ます?

ビットコインを売買するとなったら、売り方、買い方の力関係を見るしか無いじゃないですか。でもそれがトレードの本質だと私は思うし、それの練習には最適だと思うわけです。

またデイトレも同じで、1分足のチャートを見ても日足のチャートを見ても、時間軸を見なければ「時間軸がどれくらいか」ってわからないのが普通ですよね。でも日足を見ると、その変化変化の場所で「ここではこういうニュースが出た。世界情勢が変化した。」とかファンダメンタルズの理由付けをする。では同じように動く1分足の変化に「理由付け」ができますか?ヨコヨコで動いていたと思ったら大きく下がりだして、また上がったり。ここにどういうファンダメンタルズの影響があるんです?ないでしょ?数分間の間に世界情勢も変わらないし、株価にしても業績が数分間で変わるわけもない。でも上だ下だと動く。

つまり売り手と買い手の力関係で動いているだけだってことでしょ。そしてそれは日足でも同じなんですね。ファンダメンタルズで動いているわけじゃなくて、あくまで売り手と買い手の力関係でしか無いってこと。

この「ファンダメンタルズを切り離す」って非常に大事なことだと私は思うのですが、いや、そんなことはないという人は、過去チャートでも見て、例えばブラックマンデーの急落をどう説明するんですかね。

大事なことはブラックマンデーでもやられない投資方法を確立することだと私は思うんですが、純粋にテクニカルで見ていればブラックマンデーは「勝てる動き」なのね。911のテロも同じ。そしてトランプが大統領になった時の値動きも同じ。

トランプが大統領になると予想した人は少なかった。そしてトランプが大統領になったら市場は大きく崩れると多くの人が読んだ。でも結果は?

ファンダメンタルズに重きを置くと駄目ってのはこういうことなんですよ。

理由なんか考えずに、「値動きに素直についていく」だけでトレードで勝つことが出来るってこと。逆に自分がどんな凄い情報やニュースを知っていようと、株価が上がらなければ自分の持っている情報はガセネタかもしれないし、「上がらない理由」に気がついていないのかもしれない。値動きが思うように動かないと、誰でもこういうことを延々悩むようになるはず。

そういう迷いから離れるためにも「ファンダメンタルズなんか無いに等しいビットコイン」を売買すると、いかにテクニカルが重要かという非常に大事なことを心底理解できるようになるんじゃないですかね。

ビットコインの値動きのボラが高いからギャンブル性もあって面白いと思う人も多いと思うんですが、そういうのとは別に「テクニカルの重要性がわかるようになる」チャンスでもあってよろしいんじゃないかと。

じゃぁファンダメンタルズは無視してテクニカル分析だけをすれば勝てるのか?というとそれもまた違うわけで、でもそこが私はスタートラインだと思うわけです。ファンダメンタルズを重視したり、チャートを重視したり、その時その時悩んでいたら「作戦なんて無いのも同じ」ってことになりませんかね。良く言えば「臨機応変」だけれど、それって「基本もない」のと同じ。たくさん学んで、情報も手に入れて、悩めば何かがわかるような気がするけれど、そういうふうには出来ていないんですね。

ところが相場の原点って「上がっていれば買い上がる」「下がっていれば売り叩く」わけで、神様の領域である「未来」の動きをファンダメンタルズから想像、予想する必要はないってことじゃないですかね。

また「相場のことは相場に聞け」という格言も同じで、「上がるはずだ、いや、下がるはずだ、おかしいなぁ・・」なんて悩む必要もないし、それどころかそれを考えでは駄目だということじゃないんですかね。

ファンダメンタルズもテクニカル分析も両方使えばより効果的なんて思う人もいるんでしょうが、剣術でも二刀流なら勝てるどころか、余計難しくなるんじゃないかと考える必要があるんじゃないですかね。

ではテクニカル分析だけでトレードすると決めても、どんな分析をするのか。どんなインジケータをどう使うのか。ここでまたファンダメンタルズかテクニカルかみたいな葛藤が始まるのね。でもそこがスタートで取捨選択はきっちりやらないとどうにもならない。

これを乗り越えるのに時間が掛かるわけですが、前に紹介したNinjatrader用のBloodHoundとかBlackBirdみたいなソフトを使って、自分の手法を効率的に煮詰めていかないと駄目じゃないんですかね。それをやらないと試行錯誤だけで5年や10年はあっという間に過ぎてしまう。私が40代の頃にあれと出会っていたら・・・なんてことを今になって悔やんでいます。でもあの当時にそれが存在しても、それを使わないとならない理由はわからなかったかもしれない。(笑)

頑張っている方々には、是非とも無駄な道に入り込むこと無く、効率的に進んでいただきたいと願っています。

 
 
 

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