スーパーに行ったり「家の買い物」をするのはなぜか私の役目になっています。
これってゴールドコースト時代のある時期からそうなりました。私がオフィースを構えていた頃はもちろんヨメさんがほとんど全て買い物をしていたのですが、「マレーシアに行くことを決めた」頃にヨメさんは「乾癬（かんせん）」という病気に罹りました。
この乾癬ってのはアトピーに似ていて、原因や治療法がはっきりしていないんですね。ただ乾癬の場合は「免疫が強すぎる」のはわかっていて、自分自身を攻撃してしまい、どんどん「新たな皮膚」が出来てくるとのこと。それが出来た皮膚は赤くタダレたようになるわけで、それが見えない場所ならまだしも見える場所だと「知らない人はドキっとする」ような病気。ヨメさんは重症ではないですが、重症な人は仕事もできない、結婚もできないと悩み、自殺を考える人さえいる。
肌がこんな風になる。（ここをクリック）
ですから乾癬に罹ってからヨメさんは「出かける」「人に会う」のを極力避けるようになったんです。私としてはヨメさんを見ても「乾癬にかかっている」のはわからないと思うのですが、元々顔に一つ出来たシミを気にするような女性ですから、人前に出るのは耐えられないんでしょう。あちこちの病院や民間治療院に行き、独自で調べていろいろ試しましたが、なかなか治らず、しかし「原因はストレス」と言われてきました。
どんなストレスかと言うと、「我々はゴールドコーストを出て、マレーシアに渡る」と決めたことなんだろうと思います。乾癬の発症時期はまさにマレーシア行きを決めたときですから。私としては「ダボ家の為に行かざるを得ない」と考えたわけですが、ゴールドコーストが世界で一番好きだと常日頃言うヨメさんとしては「頭では理解できても心は違っていた」んでしょう。「マレーシアには行きたくない」と常に言っていましたから。
ま、そんなこんなで外には出ない引きこもりのヨメさんですから、買い物は私が行くしか無いわけです。また乾癬ですが、その後、ブログの読者から「水を変えたら良いのではないか」とサジェスチョンを頂き、飲料や料理に使う水は「有料のミネラルウォーター」にして、お風呂は「塩素を中和するためにビタミンCを投入する」ようにしました。すると見る見る間に良くなってきたのは驚きでした。消毒のために入っている「塩素」ですが、これの攻撃力って凄いんですねぇ。
ということで乾癬はかなり良くなったのですが、「買い物は私」というのは定着してしまい、それはマレーシアに来ても同じ。
私も基本的に買い物はきらいじゃないんでしょうね。ましてや料理（というか調理科学実験）に興味を持ってからはわけのわからないものを買うわけです。日本からも取り寄せますし、それは料理素材、調味料、調理器具などいろいろ。
ヨメさんは「買ってきてと言われたもの以外は絶対に買わないでよ～～」といつも言いますが、それじゃ私はただの小間使いじゃないですか。冗談じゃね～～。（笑）
だから私は私で好きなものを買うわけですが、やっぱり主婦と違っていて、また私もボケていますから「すでにあるもの」も買ってきちゃうんですよ。例えば、今我が家には「ポン酢」が５本あったり。（笑）
だからヨメさんが文句をいうのはわかりますし、最近は長男まで（関係ないのに）私にブツブツ怒るようになりました。「ママの言うことが絶対に正しい！」と。
ま、そりゃそうなんでしょうが・・・。じゃぁ、お前が買い物に行けよ、と私は言いたくなるわけです。
今回は日本からいろいろ取り寄せたんですよ。
◯ （ちょっと良い）割り箸
◯ ダイアモンドコーティングしてある砥石
◯ ブレッドナイフ（肉、冷凍物も切れる包丁）
◯ 業務用のデミグラスソースの素
その他細々したものなのですが、これらを見たヨメさんと長男が怒ること怒ること。でもそれらって安物ばかりで一番高いものでも２０００円ちょっとで合計でも６０００円かそこら。アマゾンは激安なのだ！
ヨメさんと長男曰く、割り箸はすでに前に取り寄せたものが２００膳以上あると。砥石はすであるじゃないかと。パン食いではない我が家にブレッドナイフは必要ないと。業務用のデミグラスソースの素を１キロも買ってどうすんだと。
まぁねぇ、そりゃそうなんですが、我が家って割り箸を使うことが多くて毎日必ず使うし、私は外食時に必ず持っていくんですよ。フニャと曲がる安い割り箸で食べたくないし、中華のあの太いプラスッチク箸は嫌いだし、韓国のステンレス箸は滑るから使いづらいし。そして家にすでにある割り箸は高級割り箸なのでどんどん使うのは気が引けるから、今回はまぁまぁの竹製を買ったわけです。ダイソーで売っている割り箸は使いたくないレベルのものだし。
砥石に関しては１０００番と６０００番があるんですが、目が詰まってしまってうまく研げないようになってきました。また砥石が平面じゃなくなってきたのでそれを修正したかったこと。その為にダイアモンドコーティングの砥石が絶対に必要ってわけじゃないんですが、その砥石は激安で両面使えて４００番という荒研ぎが出来ますし、それで今持っている砥石の平面化もできるわけです。そもそもヨメさんは料理しか趣味がないくせに包丁の扱いが雑で、刃こぼれしたり、シャープナーで高価な包丁まで研いちゃうので私は困っていたんですよ。文句をいうと「じゃぁ、アンタが研いでよ」ってことになるわけで、研ぐのは私の役目なんですが、それには新たな砥石があったほうが完ぺきにできるわけです。
ブレッドナイフはパン用ではなくて「肉用」です。そして冷凍食品も切れるタイプのものにしました。これがあると絶対に便利なのは明白ですが、私が包丁に趣味を持つのをヨメさんは面白くない様子。「男が包丁になんともいえない魅力を感じる」ってのがヨメさんには理解できないのね。
デミグラスソースですが、海外ではまもとなデミグラスソースの素みたいのを見つけたことがなく、日本ではプロも使っているという良いものがあれば、スープやソースを手間ひまかけて作る私としてはかなり楽ができるわけです。これはヨメさんとて同じはずなんですが、１キロも買ってどうすんのよ～～～、ですと。
ま、私には私の言い分があるわけですが、自分でこういうふうに書きながらも「俺ってやっぱり変だ」という自覚はあります（笑）。でもさーー、これは私の趣味ということで許してもらえないですかね～～。ましてやその恩恵は家族全員に渡るわけなんだからさ～～。
でも私は決めたことがあるんですよ。こういう私が買うものって決して高いわけでもなんでもないものばかりで、それが家計を圧迫するわけでもないし、もう我慢をせずに欲しいものは買おうと。自分の年令ってあって、私が趣味じゃなんじゃとこういうことを楽しめるのももうそんなに続くこととは思えないんですよ。だから包丁だろうが砥石だろうが、欲しいと思えばさっさと買おうと。調味料だって良さそうなものがあれば悩まずに日本から買おうと。
昨日、Lot10に買い物に行った時にもそう思いました。以前、売っていたものがもう売っていなくて、どうにかならないか、他の店にはないかとあちこち探し回るのがもういい加減イヤになったんですよ。マレーシアに来たばかりの時には、本当にクアラルンプール中を探し回るなんてこともやりましたが、「マレーシアには無いものがかなりある」のもわかってきましたし、「ある時売っていても次に行った時には無い」のも普通で、絶対に必要なものは「買いだめするべき」であるし、ちょっと探して無いようなら「なんでもある日本から取り寄せる方がはるかに早くて時間も経費もかからない」んですね。
マレーシアでいつも売っているものが売っていない場合、どうしようって悩むわけですが、あちこち探し回るのも時間と経費がかかりますし、最終的にどこにもない場合には代替品を新たに探すとかするわけですよ。これって半端じゃない時間と経費の無駄なんですね。ましてや私には仕事があるから無駄な時間はできるだけ排除したい。
諦めちゃえばいいじゃん、なんてのは私が一番キライなことで、ましてや日本に行くのは年に一度どころか3,4年に一度帰るか帰らないかみたいな我が家では「日本に行った時に買ってくる」なんてことも出来ないわけです。でも日本からの通販は「郵送料」が高いわけで、下手をするとその商品より輸送量が高いなんてことも起きる。
でも考えたんですよ。我々はそもそも外食が多い家じゃないし、行っても高級店には行かないし、旅行じゃゴルフじゃと散財するわけでもないし、「必要なものを日本から取り寄せる」ことに後ろめたさを感じることなんかまるでないんじゃないかって。もう良い歳こいて、そういう我慢する生活はしたくないと。だから逆に、「毎月一回は日本から定期便が来る」みたいに考えて、その時その時、ビレッジグローサーや伊勢丹に買い物に行くつもりで「日本から買う」のもありだろうと。
我が家にはやっぱり「海外から取り寄せる」ことに罪悪感というか、そんな贅沢をして良いのか、みたいな感覚がありますが、もうそんな時代じゃないんじゃないですかね。
ケチケチせずに必要なものは買う。それで良いんじゃないかと。
でも私が必要だと思うものと、ヨメさんや長男が必要だと思うものが違う。ここだな、問題は。（笑）
ヨメさんは「ヨメさんが必要だと思うのは【家族のため】で、私が必要なのは【私のためだけ】」と考えるんでしょう。これって主婦という立場の上から目線の傲慢な考え方だというのを今度しっかり言ってみようと思う。(^_^)v
で、結局、説得されるのは私の方・・・。毎度のことだわ。orz