アメリカの株式市場の下げがキッカケで世界中の株式が暴落中。って世界中のをチェックしたわけじゃありませんが・・。
日経225も暴落。
アメリカダウの下げ幅は「過去最大」とのこと。でもま、これは「値幅」で見るとそうですが「割合」で見ると違うんじゃないですかね。「過去最大」ってのは不安を煽る表現だと思いますが・・・。
NYダウ。
この下げですが、「初動」は日経225の方が早かったんですね。それにアメリカの下げが拍車をかけた形。
ファンダメンタルズは一切考えないのを基本としている私ですが、なんでこんなに下がるのか調べても良くわかりません。
1月23日に「日本の持ち株を【そろそろ売ろう】と思うのだけれどどうするべきか」と相談を受けていたので、1月23日にこんな返事をメールでしました。チャートからの判断ですが。
今日はいろいろお話できて良かったです。
ちょっと気になって日経平均のチャートを見ていたのですが、今まさに「次の一段高」を待っている形ですね。
これって市場参加者が上を見ているってことで、でもそのタイミングを待っている状態。
ただここで注意しないとならないのは、上に抜ける力が出てきた時に、その力が弱い場合は、今まで強気だった人たちが「ダメだ、撤退しよう」と考える場所でもある。
ですから上に抜ける可能性は高いものの、その時の動きの強さが大事だということ。
強ければ「一気に上がる」場所でもあるわけです。買い方は総攻撃を掛けますから。
これって「どうなるかはわからない」ということでもありますが、本来、長期投資家だろうがスキャルパーだろうが、「どう動くかのシナリオ」をいくつも考えているべきなんですね、「初志貫徹」なんてことはあり得なくて「臨機応変」に動かなくてはならない。いつ何時、「予想外のこと」が起きるかわからないわけですから。だから「あらゆる値動きを想定」して、自分がその時にどうするかは「事前に決めておく」のがお約束なんです。
そしてこのメールを送った二日後に「下落が始まり」ました。そしてその後、アメリカも下げだしたので、ヤバイなぁと思っていたんです。アドバイスした方はどうしたんだろうって。もしかしたら「ここから一気に上る場所」だという読み方だけを心に刻み、「その力が弱い場合は、今まで強気だった人たちが「ダメだ、撤退しよう」と考える場所でもある。」というのは無視しているんじゃなかろうかと。
誰しも「自分に都合の良い事ばかり考える」のが普通ですから。
そこが気になりましたので、追加でメールを送りました。画像も付けて。2月1日のことです。
添付したチャートを見てください。
23日は結果的に前の高値を抜いて、ここから上に一気に抜ける様相を見せていましたが、次の24日は「はらみ線」で高値安値始値終値も23日を超えていません。これって「迷い線」でもあるわけで、そして次の日に「下落に転じた」。ここで買い勢力は「一旦撤退を決めた」と考えるのが妥当。
そして今はアメリカの下げに引きずられて大きく下げています。
つまりですね、24日、25日の動きからして「上げる力が弱ければ、一度撤退を考える場所」ですから、動きが早い人ならここで「持ち株を整理する」ことが出来るんですね(でも新規売の場所には見えない)。でもその方はきっと「大丈夫だろう」と保持を続けているんじゃないかと気になったんです。でも結果的にどうしたのかはわからずです。
長期投資の難しさがここにあるんですね。長期投資と言えども「一体何が起きるかわかりませんから、初志貫徹で保持していれば良いなんてことはありえない」わけです。でも毎日毎日どうしようか考えるのって「苦痛」でもあるわけで、そして長期投資って「金額が大きい」のが普通ですから、小心者の私には出来ないってのはこういうことなんです。
でもやるなら日々の動きを監視するべきだし、あるいは「撤退場所」(高値からの下落幅から計算するとか方法はいろいろ)は「事前に決めておく」必要があるんですね。そうじゃないと今回みたいにあれよあれよと下がるのを見続けるのことになりますから。
持ち株を整理するのって大変なこともわかります。私も以前、日本株中心にやっていた頃は多い時には30銘柄ぐらい持っていましたから。その中でこのような動きがあった時に、引きずられて大きく下げるものもあれば大した影響を受けないものもあるわけで、個別にどうするか考えるのは半端じゃない大仕事となります。でもヘッジで「先物を売っておく」ってことだってできるわけですよ。持ち株全体をカバーしなくてもせめて半分ぐらいの額の先物を売るのでも「何もしないより良い」わけです。
ではこの後はどうなるのか。それは誰にもわからないわけです。でもああじゃこうじゃと「将来を見てきたようなことを言う人は多い」わけで、自分はどうするべきなのか?
この「自分はどうするべきなのか」がわからないとするなら、そもそも投資なんかしちゃ駄目なんですね。だからといって「上がると信じ続ける」のも問題ありだと思いませんか?目の前の株価は間違いなく「大幅に下げている」のですから。
投資はギャンブルではない。
特に今回の下げは「想定外」の感じがしないでもありません。今になって「なぜ?」を調べてもはっきりした答が出てきませんし。確かにキッカケは「アメリカの金利上昇」だと言われていますが、「アメリカの金利上昇」は誰しも前からわかっていたはずで、それが今回はっきり決まったことで「これだけ下落する」ってのが私には理解できません。
でも市場は下げている。
事実はこれのみで、「この事実にどう対処するのか」を考えるのが投資家のするべきことじゃないんでしょうか。
私は投資家でもなんでもないので、ふ~~~ん、こんな風に動くのかと他人事のように見ているだけですが。
私はスキャルパーですから、超短期の売買を繰り返すだけ。例えばアメリカのダウの先物はYMですが、今現在このような動きをしています。大きく動いているときですから、動きが非常に早い。これはたった5分かそこらの動きです。5分の間にこれだけ動いています。
横グリッド線一枡は10ティックで、1コントラクトですと50ドルです。10コントラクトなら500ドル。こういう動きの中でさてどのくらいの利益を稼げるのか。スキャルパーが考えるのはそれだけ。それを毎日繰り返すだけなんです。こういう大きく動いている時には上げでも下げでもトレンドが出やすいので、スキャルパーにとっては「ボーナスが出た」のと同じなんです。1時間もやっていれば数日分の利益を稼ぎ出せる。今はまだヨーロッパ時間が始まる前なのにこの動きですから、夕方、アメリカ時間が始まる夜、夜中と続けてやったら、一ヶ月分のノルマは一日で達成できるのかもしれませんね。元気な若者で心身ともに健康なら最高の一日となるはず。「暴騰、暴落時は大きなチャンス」というのはこういうことです。
ところがですね、これなら「大漁だ~~~」なんて思うと実はそうでもなくて、これはこれでスリッページが大きくて簡単にはいきません。
当然、いつも簡単に値動きに乗れるわけじゃありませんし、難しいなぁ、わからないなぁ、と思った時には「何もしない」わけです。でも待っていればチャンスは必ず来る。ここがスキャルや短期売買の利点でもあって、長期投資はそうは行かないでしょ?値動きが変な時にいちいち撤退なんか出来ませんから。だから長期投資ってとんでもなく難しいことだという理解は大事だと思う。でもせめて「先物をヘッジで使う、オプションも多用する技術」があればまた話は別。プロにはアタリマエのことですが、素人でそこまでやる人の話は私は聞いたことがありません。何十年の経験があっても素人と同じことを続ける人が大多数なのは非常に面白い現象だと思います。
買ったら買ったで「信念を持って保持!」と頑張る人は非常に多い。
そしてここで大事なことは、スキャルを含めた短期売買「今後、値は元に戻るのか、もっと下がるのか」を考える必要が全く無いってことなんですよ。気楽なんてもんじゃありません。
またスキャルの宣伝かよ、って思うかもしれませんが、私がなぜスキャルをするかというと、「これが一番簡単に利益を出せる」と思うから。もし「買って放置」で【安定した利益】が出せるならこんな面倒なことはしません。
ここは専業トレーダー、退職者には大切なところで、副業、小遣い稼ぎなら放置も良いんでしょう。でも「これで食う」となったら「安定した利益」が非常に大事になるんですね。年によって損した儲けたなんてことじゃ将来は危ないし、「含み損」があるのに月々の生活費は出さないとならないってのは想像以上のストレスになります。だから「毎月利益を出す」のは当然として、私は「毎日、勝つ」というのをノルマにしています。思ったように行かないのが人生ですが、ノルマの設定としてはそうですし、下手をしても「大きな損が出ない手法」が大事なんですね。ここは「副業時代は逆張りで結構儲けた」なんて人はしっかり考え直さないと危ない。副業時代の様に、損が出たらちょっと休んで本業を頑張ろう、なんてことはもう金輪際、出来ないんですから。
それと、数ヶ月後には、あるいは来年、再来年には上がるはずだってのも「絵に描いた餅」でしかないのね。もし上がらなかったらどうするんです?それよりこの数ヶ月、1,2年でいくら稼ぐのかってのが大事だと私は思うわけです。そりゃごっそり持っていて遊びのつもりなら「夢を買う」のも良いですが。
これってサラリーマンを辞めて独立する人にも当てはまることで、「絶対大丈夫だ」という変な自信がある人が多いのね。でも「その自信が悪運を呼び込む」ってことを知るべきで、私の友人知人でもどれほど多くの人たちがそれで消えていったか・・。私の育った商人の世界では「一発狙い」なんて馬鹿がすることだというのが常識で、とにかくコツコツと目の前の仕事に注力しろってのはどんな世界でも同じだと私は思うわけです。常に一歩二歩三歩先を読むのは必要だけれど、それよりもっと大事なことがあるのね。ところが何故か一人になると(独立すると)ギャンブラーのように一発狙いをするから面白い。
無人島でサバイバルを始めたという意識がなさすぎると感じることがよくあります。いつ食べられるかわからない収穫を一生懸命考えたり、捕まえればバンザイな大型の獲物ばかり狙っていたらどうなります?それよりかまず海に出たり山に入り、今日明日の食べ物を確保し、それの貯蔵と収穫の増やし方を考えるのが何よりも大事だと私は思うんですが・・・・。それでも数年に一度は台風や津波に襲われ、10年に一度はとんでもない災害が来て積み上げたものをごっそり失うこともあるかもしれない。そういう時にどう立ち上がってまた歩きだすかの想定も出来ていないとならない。
もし今年にアメリカがデフォルトしたり、新通貨アメロに切り替えるなんてことが起きても大丈夫?
まさかぁって思いますよね。私もそう思います(笑)。でも311の福島原発事故の時に思ったんですよ。4号機のプールが決壊したら北半球は全滅だろうと。少なくとも東京はアウト。だから我々はラッキーだっただけだと思った。そんな時にでも自分はまた再び立ち上がれる用意があるのかどうか。私は思ったんですよ。いつかまた世界で先物市場が動き出した時に、俺はゼロから復活してみせるって。私はスキャルや短期売買が好きなのかもしれないけれど、これしか自分を、家族を守る方法はないってことにある時、気がついたってことです。ちょっとやそっと資産を持っていたところで、それの投資で長い年月生き延びるのはまず無理だろうと。
でも時間が無ければスキャルも出来ませんよね。
でも私はたまたまこういう短い時間の間に売買するだけのことで、チャートの見方は日足だろうが週足だろうが同じなんですよ。だから時間がないというのは言い訳にしかならなくて、やろうと思えば自由な時間のない勤め人だって出来るのね。上に書いたように「日足」だっていろいろわかることはあるわけですから。自宅で一人になった時に明日の戦略を考えれば十分間に合う。また短時間スキャルも「大きく動く時間帯」ってのは大体決まっていて、「ヨーロッパ時間、アメリカ時間」が世界の中心ですから(日経225も夜中に大きく動く)、我々のようにアジアに住んでいると「夕方から夜中が一番トレードに適している」わけで、やろうと思えば出来るんですね。
つまり大事なのは「売買技術」であって、「将来を予想する能力」じゃないということ。でも、もし「将来を予想する能力」が高い人なら、「鬼に金棒」じゃないんですかね。でも私には将来の予想はできません。「夢想」「期待」なら簡単にできますが。(笑)
大きな流れを見るのは4時間足が適していると私が考えているのは何度もこのブログに書いていますが、こんなチャートをたまにチャックするだけでもトレードは可能。
日経平均の4時間足。
私は「長期投資はしない」といつも書いていますが、では「資産運用」「資産の保全」はどうしているのか書きますと、「上がった下がったと気にしないで済む、安全安心の【債券投資】」をしています。これが駄目な時には「世界の終わりだ」みたいなものを選んでいます。な~~んていうと大げさで、結構危ないこともあるんですね。一時はUFJの債券を多く持っていたこともあって「もしかしたらUFJは整理されるんじゃないか」なんて不安を持ち続けていたこともあります。またもし2006年、2007年当時に、良い利回りの「リーマン・ブラザーズの債券」でもあれば、多分、買っていたはず。(笑)
なんだ、それだって長期投資じゃないかと思うかもしれませんが、私はこれを「長期投資」とは呼びません。どちらかというと「庭に穴を掘って埋めた」のと同じように考えています。
短期売買で稼いだものは全て「穴をほって埋める」みたいな考え方ですが(笑)、これでも前は良かったんですよ。年に6-7%回る優良債券はいくらでもありましたから。
でも時代は変わって長期金利の低迷から利回りはとんでもないことになった。これが私達が(私にとって)所得税もなく物価も安いマレーシアに来て、そしてどうせなら資産倍増を考えようと思った一番の理由です。
「投資は未来を当てることではない」というのを是非、読者にわかっていただきたくてそれをこのブログに書き続けています。ここで頭の切り替えができれば人生が変わるはずなんですが、実はそれが何よりも難しいのね。大化けする株や、ビットコインみたいなものでどうにか一発大当たりを当てたいと願う欲望って半端じゃなく強いですから。
それがどうにか出来るなら、世の中、大金持ちばかりになっているはずなんですよ。でも「俺は違う、俺は大丈夫だ」って思うのね。これってナルシストとしか言いようがなくて、これもまた何百年間も世界のあちこちでずーーっと続いていることじゃないんですか?当たった外れたとそんなことを繰り返しているうちに、いつか消えていく。生き残ったとしても資産らしい資産は残せていないってのが実情じゃないかと。
でも私の本音としてはそういう人が多いほど、私は嬉しいんです。カモですから。
FXでも何でも「相場参加者の8割は損している」と言われますが、ここで考えるべきことは、「8割の人達の考え方からの脱却」なんですよ。みんな同じ考え方で同じやり方をして「8割は負けている」ってことじゃない。そもそも「考え方が違う人が8割存在する」と考えたほうが正解だろうと私は思うんです。
今が日本の戦乱の時代だとしたら、どうやって生き延びます?関が原の戦いでどちらに付くべきか悩んだ武将は多くいたはず。
私がやっていることは、
◯ 戦場から離れたところから「全体」を見渡す。
◯ 今、どちら側が優勢か見極める。
◯ 優勢な方に回って、サッと前に出て「一発殴って逃げる」。
◯ どちらが優勢か見えない、わからない場合は「何もしない」。
絶対にしないことは
◯ 負けている側の先頭に立って戦う。
これって「頑張れば」「待てば」【自分は勝てる】と信じることはしない、ということです。でも相場の世界ではそうする人はいくらでもいる。なんででしょうねぇ。自分の「遠い将来の読みを信じ続ける人」って、なんだか宗教の世界のように私には見えるんですよ。
これが私の必勝法なんですよ。これじゃない限り、戦争が何度も続く間にいつか死ぬはず。生き延びても負けることはあるわけで責任を取って切腹もあるんでしょう。私の方法は卑劣なやり方だと思いますが、相場の世界ではこれは卑劣でも何でもない。ただもし私が何百億、何千億も動かす機関投資家なら全く違う考え方で行動をしないとなりませんが、私は「どこにも属さないただの雑兵」ですから問題なし。私は投資家でもなんでもない、というのはこういうことなんです。(笑)
「俺には投資は無理だ」と思うところが実は出発点なのかもしれません。