北朝鮮が突如として豹変。これで平和が来るのか・・

NO IMAGE
古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

韓国の特使が北朝鮮へ行って会合してきましたが、想像もできないくらいの「成果?」がありましたね。

これでアメリカが北朝鮮を攻撃するという心配はちょっと遠のいたのは間違いがないと思うのですが・・・、両手を上げて喜ぶわけにも行かない。

北朝鮮が豹変したと言っても良いと思うのですが、その内容はこんな感じ。

1 対話の間、北朝鮮は核・ミサイル実験を凍結

2 北朝鮮は非核問題の協議と米朝関係正常化のための対話をアメリカと行う用意がある

3 北朝鮮は朝鮮半島の非核化の意思を明確した。北朝鮮は体制の安全が保証されれば核保有の理由がないと表明

4 北朝鮮は米韓合同軍事演習が例年の規模で行われることに理解

嘘だろ?みたいな内容ですよね。随分、アメリカの言い分に寄り添う形になってきたように「見える」。

でもこれの裏読みが大事だと私は思うわけで、言葉を変えれば

1 対話に水を指すようなことを日米韓がすれば、核・ミサイル実験を再開する

2 (これは文言通りに)アメリカと協議、対話をする意思はあるんでしょう(条件付き)

3 米軍は朝鮮半島に核を置いてはならない(この疑惑は昔からあった)。北朝鮮の体制の安全を保証するために、米軍は朝鮮半島から撤退すべし(と言い出しかもしれない)

4 (ここは私が一番驚いた点で)どういう意図がある発言かわからず

北朝鮮のお坊ちゃまってただのキチガイじゃなくて、天才かそれとも想像もできないくらい凄い参謀がついているはずだとこのブログに書き続けてきましたが、今回の表明も計算しつくされた頭の良さを感じます。

これで「アメリカの攻撃を止め」「時間稼ぎは成功」ということになるし、核とミサイルの「開発」は続行できる。そして「ボールはアメリカに投げられた」格好で、「北朝鮮は真面目に平和を望んでいる」ことを世界にアピールし、これを壊すとしたら「アメリカの一方的な暴挙」という印象を世界に与えることに成功。北朝鮮問題を自国の問題とは考えないヨーロッパ諸国では今回の合意を絶賛する様子も見られるらしい。

問題点は「開発そのものを止めると言ったわけではない」し、「朝鮮半島の非核化」という文言に「アメリカ、お前もだ」という意味が含まれていて、そして「体制の安全が保証されれば」というところの具体的なところが不明である点。

つまり、これから対話、協議、交渉が始まるってことなんでしょうが、韓国が今回、ヒットを打ったわけで、また韓国に花を持たすことを北朝鮮も考えたはずで、これで今までのように韓国が蚊帳の外で話が進むということもなくなるんでしょう。北と韓国の間ではトップ会談も予定され、ホットラインもつくる。でもそのホットラインは対アメリカ、対日本には存在しない。

韓国が前面に出てくることに関しては、そりゃ朝鮮半島の問題だから当たり前といえば当たり前だけれど、平昌オリンピック時の安倍さんの発言に「それは内政干渉だ」と言ったように、「朝鮮半島だけの問題」だと思われてはこまるわけだけれど、そもそも北朝鮮寄りのムン大統領が「統一への夢」に向けて何をしたいのかってのを無視できなくなってきたのが気になります。

統一は南北朝鮮民族の夢、希望だなんて綺麗事を信じて良いとは思えないわけで(南北が考える統一もそれぞれ違う)、またそれを阻止したい中国、日本、アメリカ、ロシアの地政学的な理由もあるわけで簡単にはことは進まないはず。だからこそその時にこそ「核武装」をしている朝鮮半島であることが彼らにとって大事なはずで、現時点の韓国の他国と足をそろえた「非核化へ」という言葉も信じるわけにはいかないと思うわけです。そもそも韓国には日本の様な「核武装アレルギー」は少なく、「核武装容認派」は多く、統一があれば当然、核保有国としての国となるべしと考える国民は多い様子。

歴史的にあっちに付き、こっちに付きを繰り返してきて事大主義と言われる韓国ですが、いつか祖国の統一を模索した時に「大国に干渉されたくない」という思いは半端じゃなく強いはずで、その時に「核保有」は大きな武器になるはず。

そもそも統一なんかできるのかよと思うわけですが、少なくともムン大統領に取ってはそれが悲願であるし、北朝鮮と戦うことは避けたい。でもまさにそこが「北朝鮮に付け込まれる最大のウィークポイント」だとも思うわけです。北朝鮮からの甘い言葉に乗らざるをえない。

これからアメリカがどういう風に動くのかわからないものの、無視はできないどころかそれに添って、そして利用して接触を図るわけで、下手な言動を起こせば「アメリカこそが混乱を招こうとしている張本人」という印象を世界に与えてしまうし、今までの経過も北朝鮮が一歩リードしていたと思う私としては心配でしょうがありません。

そして日本。「お前は関係ないのだから黙っていろ」と日米韓の繋がりにクサビを打ち込まれることになりそうな予感。アメリカってやっぱり頭が良くて、北朝鮮対策に関しても一枚板ではない様に上手く見せてきた。これは揺さぶりをかける為には絶対に必要なことだし、どちらにも動けるわけだけれど、安倍さんは強硬論ばかり言ってきてそれが日本の基本方針だから、世界の流れが変わってくると簡単に浮き上がってしまいますね。でも日本って国民そのものが潔癖症で「あの手この手を認めない」し、孤高の人であるのが好きな国だからしょうがないのかと思ったり。

平和を願い、対話を続け、非核化、ICBMの放棄の方向へ動いている様に見せながら、「核兵器とICBMの開発は続けることは可能」。そしていつか気に入らないことがあれば、机を蹴っ飛ばして「平和への対話を壊したのはお前たちだ」と言える立場になった北朝鮮。こんなことを今まで繰り返してきたわけだから、今回の合意をそのまま素直に受け取ってはならないのは当たり前だと思うけれど、楽観的な平和主義者が世論を動かしたら北朝鮮の思う壺になる。

お坊ちゃまって大したもんだわ。彼の言動は策士なんてもんじゃないと思うし、彼がその筋書きを書いているとはどうにも思えず。バックについているのはロシアじゃないかと勘ぐっている私。

そもそも北朝鮮を作ったのはソ連だし、今のミサイル技術もロシアから渡ったものであるのは「ミサイル発射の動画」を見るだけでもわかる。核やミサイルの開発スピード、完成度にしても「北朝鮮独自のもの」とは全く考えられないわけです。

あれだけ側近を殺しまくるお坊ちゃまに、絶対殺されない、しかも天才的な参謀がいるとしたら、それは外国政府の協力者としか考えようがないと思うんですよ。今回の合意内容を見ても「完璧過ぎる」と思うのは私だけ?それをあの若く経験もないお坊ちゃまを中心に、残っているイエスマンだけで今回の合意を考えたとは到底思えないわけです。

とりあえず、今回の件をわかりやすく説明しているテレビ番組があります。これで全貌は見えるはずですが、裏読みに関しては・・・・・。(笑)

7:30あたりから。

 
 
 

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へにほんブログ村 海外生活ブログへにほんブログ村 海外生活ブログ ゴールドコースト情報へ