資産倍増計画を持って私達はマレーシアに来たわけですが、その計画をちょっと変更することにしました。
我が弟子の息子と協力するトレードを目指す。
ダボ流のトレード法って非常に簡単で単純なんですが、それでも知らなくてはならない基礎もあれば、経験を積むことが何よりも大事。息子にそれを教えているわけですが、やっぱり自分で納得出来ないことは彼もできないしやりたくないんですね。ああじゃこうじゃ理屈を並べるしとんちんかんなことを言います。それに対して私は「言葉で説明」するわけですが、そんなのを聞いて理解することは簡単じゃないんですね。「ま、やってみればそれじゃ駄目なのはわかるよ」と言うしかないか、あるいは息子は「理解できなくてもその通りやってみる」のかそのどちらかでしかないわけです。
こんなことをやっていると無駄に時間が掛かるだけで、「お前は俺が無駄に過ごした数十年を繰り返すつもりか?」と脅かすのですが、それも効き目がない。ただ机を並べてやっていますからコミュニケーションは十分以上に取れていて、彼の理解スピードは独学やセミナーに行くより何十倍も早いものの、私としてはもっと急ぎたい。
今はそれぞれが「勝手にやる」ようにしていて、基本的な手法は同じですが、選ぶトレード対象も違うし、彼は彼流の「やってみたいこと」がありますからチャートの設定も若干違っていて、別々にトレードしています。でももう少し経ったら「同じことを二人でやる」ように変更しようと思います。そうすれば基本的な手法はもちろん、考え方やタイミングも全く同じで、その都度、話し合いながらできますから彼の理解はかなり進むはずですし、同じ問題を二人で解決するようになれば、私も勉強になる。
そして長い時間、動きを監視しなくてはならないトレード対象だとしても、手分けをすればどうにか出来る。これに今まで気が付きませんでした。
目標値を大幅に上げる。
資産倍増計画ですが、まだまだそれは達成できていませんが、目標額を上げようと思っています。わざわざ息子は自分が行きたい道を変えて私とマレーシアに来たわけですし、私も倍増で終わり?みたいな感覚を最近、持ち始めています。
一般的には資産は一生をかけて構築するわけで、サラリーマンや私が育った商人も同じ。ところが中小企業の親父だった私から見るとそれはちょっと違っていて、売上とか利益ってジェットコースターみたいに変化するんですね。新しい企画や商品が当たると数年で会社の規模が数倍になるなんてのはよくあること。逆に当たりがないまま何年も過ぎると退場になったり。(笑)
トレードも同じだと私は考えていて、ダラダラと小金を集めるやりかたで何年、何十年もやるようなことじゃないと思うのです。でも一攫千金を狙ったらただのギャンブルでしかないわけで、基本は「小金を【確実に】集める手法」で、それを段々と大きくする方法なのはいつも書いている通り。つまり、値幅を大きく取ることを考えるのではなくて、ロット数を増して利益を大きくすると考え方です。これはある意味、商人も同じで、ラーメン屋でもなんでもいくら一店舗で頑張っても限界があるんですね。だから多店舗展開(ロットを増やすのと同じ)を考えるのと同じことです。
私の資産はマジでたいしたことないですが、それも実はいくつかのチャンスに乗って作ったものなんですわ。長年汗水たらして少しずつ少しずつ溜め込んだものじゃない。過去にどっぷりつかっていたデイトレ時代も、実はやり方が見えてきてからある程度の利益を貯め込んで、その後、(遊んでいるのと同じような)債券投資に変わるまでに5年もやっていないんですよ。その前までの何十年という相場経験って一体なにをしていたのかと思うくらい。
短期トレードの資金効率、利益率が非常に良いのは前にも書きましたが、年率では一切考えません。多分、(そこそこうまく行けば)数千%になるんじゃないですかね。かと言って日ベースでは考えませんが、順調に動いていけば一月で100%は行くんですね。それを原資にしてロット数を上げていくわけですが(だから最初から大きな資金は必要ない)、当然、毎日のノルマや余裕を持たせた資金運用を考えれば2倍にするのはもっとかかりますし、毎日どっぷり浸かって、FXでいうリバレッジを高めに設定すればもっと早くなる。ところが実は問題はそこではなくて、そのスピードに自分が合わせられるかどうかの方が難しい。
例えば財布に10万円入っていてもソワソワする人はいないと思いますが、ではそれが20万、50万、100万、300万と上がっていくとどうしても落ち着いていられなくなるのが普通。ましてやもう一つ桁が上がろうものならオシッコチビッちゃう。なおかつ来月はまたそれの2倍・・なんてことになったら心臓が止まる。
だから難しいのは利益を上げるスピード(ロットを大きくするスピード)より、それに自分の気持ちがついていけるかどうか。でもここで無理する必要なんか全く無くて、時間を掛けてじっくりゆっくりやっていけばよいし、利益をしっかり貯め込むことによってしか生まれない安心感をきっちり育てて重要視しないと先に進めない。ここで重要なのは、利益は、最初のうちは全て貯め込むべきで使ってしまうとそこで成長は止まるってこと。
そんなやり方をしても数年という短い期間にある程度の目標は達成できてしまう。近年、メディアに出てくるとんでもない額を稼いでいる若者たちも多くは数年の経験しかないですよね。一般的にはありえない話ですが、トレードの世界ではそれが普通に起きます。でも何度も書いているように、その基本は「毎日確実に1000円稼ぐこと」から始まるわけで、損したり儲けたり、エイやっと大きく賭けてみたり、いつか上がるはずだと持ち続けてみたり、ドローダウン(含み損)もしょうがないと諦めたり、下がったらナンピンだ~~とかそういうことも一切しません。それは古今東西、何十年(何百年?)も前から、そして世界中の投資家、トレーダーのほぼすべての人がそうやって来たわけで、それこそがまさに80%以上の人が損すると言われる理由だし、退場をしないですんだとしても大した額は稼げていないのが実情でしょう。でも中には運が良い人がいて「伝説のXXX」なんて巷では言われて、その道を自分も歩いてみようと思う人が絶えない。
ただ、私流のトレード法だと限界があるというのも何度か書いてきました。例えばFXにしても大体どの証券会社でも3Mロットまでは通りますが、10Mとかそこまでロットを大きくできないんですね。またもしそれが通ったとしてもその注文だけで値は飛んでしまうわけです。
ですから、大きな夢を持つなら先物の、しかも取引高が大きなものを狙うしか無いと書いてきましたし、そういうトレード対象としてベストなのはドイツ市場のBundだということも昔から書いています。これはドイツの国債の先物ですが、取引高が多いのはどの国でもやっぱり国債なんです。一般的な先物トレーダーは日経225を代表とする「株価指数先物」をトレードするのが圧倒的に多いはず。世界的に見ればそれはS&P500 e-miniであり、またそれに匹敵するぐらいの大きさが日経225ミニにもある。でもこれらはFXと似たような限界があるんですね。値動きにスピードがあるドイツのDAX(日本で言う日経225)はたったの10ロットでも値が飛んじゃいます(刻み値が小さいのがその理由)。
だからどうしても大きく稼ごうと思うとトレード時間も長くして出撃回数で稼ぐしか無い。そして当然、「値幅も多く取ろう」と思うようになる。ところが世の中そんなうまくいくことってないわけで、デイトレーダーの殆どは若者であると言われるように心身ともにその疲労たるや半端じゃない。まして値幅も多く取ろうなんて欲を出すと勝てなくなる世界。
そんなこともあって、資産倍増程度が自分の限界だろうと思っていたわけです。でも息子もいっぱしのトレーダーになれれば将来は長いですから面白いことになるだろうとおもっていたわけ。
でも、今までの計画以上に目標額が上げられる可能性が最近見えてきたんですよ。夢は大きいほうが良いしぃ。(笑)
いつまでも超短期売買はやっていられない。
デイトレーダーも私みたいに毎日18時間近く市場を見ているなんてのは少数派で、多くは一番動く時間帯(たとえば午前中だけ)の2-3時間しかトレードしない人の方が圧倒的に多い。それも毎日の目標額を決めてそれをクリアしたらそれでその日は終わり。
ま、そういうやり方も長い将来がある人は良いと思うんです。午前中だけちょっと頑張ってあとは自由時間で、毎月の目標額が早めにクリアできれば月の後半は遊ぶことも出来る。年の目標額も同じで、早めにクリア出来たら3ヶ月はまるまる遊ぶなんてこともできちゃう。
でも将来の時間がほどんど残されていない私としてはそんな悠長なことはやっていられないんですね。やっぱり短期決戦で目標達成したいと考えます。
それといつも書いているように気ばかり焦っても身体がついて行かないのね。特に私の場合は目が駄目で、42インチのモニターに表示されている大きめに設定した文字さえも根を詰めてやっているとすぐに読めなくなります。チャートもぼんやりとしか見えなくなってきます。だからトレードも思うように出来ないのが実情。
これは悪くなることはあっても良くなることはありえませんし、いつか短期トレードから卒業しないとならないと考えているのは何度もここに書いています。
つまり、デイトレーダーからスイングトレーダーへの移行ということですが、これが非常に難しいわけですよ。例えば一度のトレードの保持時間が2-3日だとしても、ではそれの出撃、撤退場所はそれこそ24時間値動きをモニターしていないとわからないってことなんですね。で、見ていれば細かく売買したくなりますのでまた振り出しに戻ってしまう。
ところがですね、値動きが遅くて、それこそモニターに張り付いて値動きを見ていても「全く動かないようなもの」もあるんですね。これを売買する場合にはもっと長い時間軸でトレードしないとならない。でもその動きを例えば1分足で見ても意味がなくて、やっぱり30分足~4時間足で見て、やっと普通の先物みたいな動きに見える程度。これって「花が咲く動き」を映像で早回しして見るようなもので、じっくりへばりついて見ていても何の動きも見れませんから、細かくデイトレードをしようと思っても無理。
その代り、こういう先物は出来高が巨大なんです。ドイツのBundは100ロットぐらいの成り行きは全く問題がないのと同じで、1000や2000のロットでもびくともしない先物もある。
当然、狙う値幅がたとえ5Tickだとしてもとんでもない額になるわけですが、そういうことも可能だというのがわかったのが何よりの収穫です。
でも値動きを24時間モニターすることは不可能。
やっぱり自動売買を考える必要がある。
やっぱり自動売買って凄いんですね。放置プレーですから。でもこれまたそれで簡単に利益が出せるほど世の中できていないわけですが、全自動ではなくて半自動は問題なく出来る。
つまり、ある動きが始まったら「アラートを鳴らす」「E-mailを送る」ように設定できますので、そのイベントが起きて初めてチャートをチェックするという方法。そこで出撃するなり見逃すなり決める。
でも問題は撤退場所なんですね。XXティック利益が出たら利確、XXティック損が出たら損切りとかそんな単純な方法ではなくて、いつもデイトレでやっているようにいくつかのインジケータを組み合わせて撤退場所を見るのと同じことは「自動で可能」なんですね。
これは細かいデイトレでも同じで、ティック数だけで利確・損切りを決めたほうが良い場合もあれば、いくつかのインジケータの組わせでそれを決めたほうが良い場合といろいろあるんです。ま、デイトレの場合の多くはティック数だけで決める、あるいはトレーリングストップを使えば良いですが、値動きが緩慢でなだらかな曲線を描いて動く場合にはインジケータで追っていったほうが良い結果がでるわけです。
で、そういう動きがある先物も存在するのがわかった。
つまりどういうことかというと、「チャートを見ながら値動きを監視することは一切せずに」初動を掴むのはチャートからの「アラート」を利用して、それが出たらチャートをチェックして出撃かどうか決める。そして出撃後も利確・損切りポイントに来るまでにはかなり時間がかかりますので、自動売買で利確・損切りをする。
こういうふうにしておくと、まるまる2,3日も何もアラートが出ないかもしれませんし、明け方の6時に突然アラートがなったりするわけですが、これの対処は難しくなくて、いつもの細かいデイトレをしながら、このシステムを動かしていても構わない。また寝ている時にアラートが出たら飛び起きてチェックをすれば良いだけのこと。そしていつかそのシステムが上手く使えるようになれば、晴れてデイトレは卒業となる(笑)。またメールも送れますから、でかけていてもどうにかなるかもしれない。
ま、こんな上手いぐあいに行くかどうかはやってみないとわかりませんが、行けそうな感じはありますので、その方向へ進む準備をデイトレと共にやることにしました。キーポイントは「その手法にあったトレード対象を見極める」ということです。でもそれは何か今は書きません。でもこのブログをしっかり読んでいる人は、ああ、あれのことかとピンと来るはず。そうそう、それです。(笑)
出撃、利確、損切りのルールを明確に作る必要がある。
これはどんなやり方をしても重要ですが、そのサインを明確にチャート上に表示できるようにすることが必要なんですね。と同時にアラートで音を出すなり、E-Mailが自動的に送られるようにもする。でも一般的にはこれをやるにはプログラミングのスキルが無いとかなり難しいわけで、ちょこちょこっとコードを書けばどうにかなる話ではない。
でもそれを簡単にできるツールがあるのは前にも紹介しましたが、Ninjatraderを使っているならばShark Indicatorsという会社が提供するBlood Houndというツールを使えば(比較的)簡単にできる。
そして出撃、利確や損切りのアルゴリズムがややこしい場合は同じ会社のBlack Birdというソフトを使う。つまりBlood HoundとBlack Birdをペアで使えば、かなり複雑な自動売買が可能だし、半自動売買でも威力を発揮する。私は特に利確と損切りが難しいと思っていまして、デイトレの場合はウジウジ悩んでいては駄目なんですね。でも即決するって結構難しいわけです。なんだかんだいってもやっぱり「欲望と不安」を押さえつけられませんから。特にロット数が多くなるとこの傾向は強くなって、ロット数を上げると勝てなくなるなんて良くある話も「欲望と不安」が悪さをするからなんですね。
でも利確と損切りは「自動で行う」ようにすると、一切考える余地がないんですね。う~~む、どうしようなんて考えている内にスパッと撤退しちゃいますから。(笑)
でも当然、そのアルゴリズムも完璧ではありませんから、「自動で撤退する前に、自分で撤退する」ことは重要で、全てソフト任せが良いとは思いません。
ま、そんなこんなで、今まで自分が考えていたのとは違う世界が最近見えてきましたので、今までの計画を変更しても良さそうだと思っています。
将来の夢に向かって走り続ける。
最初の目標を達成してから考えるのも良いと思っていたのですが、上に項目別に書いたように、やるべきことは今からでも始めないと時は過ぎていくばかりですし、今までやっていたことも「新しい目標に続く道から外れないよう」にしようと思っています。
まだこの新しい計画を盛り込んだ全体のロードマップは作っていませんが、基本的には大きな計画は「毎日のノルマ」にまで落とし込んでそれをクリアしていかないとどうにもならないのはどんな仕事でも同じで、まずは月単位でクリアするべきことを決めようとしている最中です。
全体的な倍増計画+アルファは5カ年計画で、私が70歳になる前にどうにかしようと思っています。
ま、とにかく出来ることは全てやって、あとは神様にお任せだ~~~~~。