私はマレーシアの政治は全くわからないのですが、マハティール氏は大好きで尊敬していますので、是非、勝って欲しいと思っていました。
速報のサイトを開いたままにしておいたのですが、当初は与党が優勢だったんですよね。それを見て、あじゃ~~と思っていたら野党連合がどんどん票を伸ばしていった。そして最後の最後に113議席獲得。過半数が112議席ですから、それプラス1議席。
やりましたね~~~~。
でも速報を見ていてへ~~と思ったのが、地域差がはっきり見て取れるのね。
マハティール氏が率いる野党連合は大都市では圧倒的な強さ。アメリカの大統領選を思い出しました。
これからマレーシアってどう変わっていくんですかね。
多くの日本人はマレーシアを「多民族国家だけれどそれぞれがうまくやっている」と思うようですが、私は全く逆で、かなり根深い問題があると見ています。そんなことを日常生活で顔や言葉に出すマレーシア人ではありませんが、それこそタクシーの運転手でも民族問題を話し出すと止まらないのね。公然と民族差別が存在する国ですし、その辺に何か変化が起きるのか興味があります。
ひとつ気になることは「政権が変わると、官僚、末端の公務員がどこまで変わるのか」ってこと。
日本ってどの党が政権を取ろうと、誰が総理大臣になろうと、基本的には「公務員は変わらない国」ですよね。近年やっと「政治主導」で官僚の人事にも官邸が関与できるようになったけれど、世界はそれが当たり前で、それどころか末端の役所の人事まで変わってしまうことが起きる。オーストラリアがそうでした。
これじゃ混乱が起きるのは当たり前ですが、「選挙民が選んだ政治家の思う通りに国が動く」のが民主主義の基本で、公務員が勝手に国を動かすのなら政治家はいなくてもよい。でもまさに「誰が政治家になっても同じだ」という国民が多い日本は、公務員に対する過度の信頼があるのか、政治家をバカにしているのか。でもねぇ、私は日本国民って「政治にそもそも感心がない」んだろうと思うんですよ。「安定」が何よりも大事で、政権が変わったとしても「大きな変化を嫌う」傾向があるんじゃないですかね。
さて、マレーシアってどうなのか。
マハティールさんはどこまでマレーシアにメスを入れるのか。それが楽しみです。
そして個人的に嬉しいのは、マハティールさんは92歳だということ。ピンピンしているしやる気満々ですよね。
昔、日本の元経団連会長、元石川島播磨・東芝の会長を歴任した土光敏夫氏を思い出します。彼も高齢になっても日本の中枢で頑張ったいましたね。そして「50,60は鼻垂れ小僧」と言っていたはず。
まだまだ私も何もわかっていない鼻垂れ小僧。
マハティールさんからも元気を貰って頑張らねば。