私はビットコインは持っていませんが、興味があるので値動きだけは追っています。
どんな動きをするか一々ブログには書きませんが、ここのところちょっと面白い動きをしていたんですよ。
BTC/JPY 日本円での毎日の動き
これを見やすくするために平均足を掛けます。
いつも「簡単なチャートの見方」を書いていますが、6月の30日に流れが変わったのはわかりますかね。私の見方ではトレンドは「上昇トレンドに突入」と見ます。
でもそれは「大きな変化の予兆」でしかなくて、その後がどうなるか楽しみだったのですが、エリオット波動で言う「修正波(下げ波動)の第二波」が来て、そしてトレードの基本中の基本である「第三波には必ず乗れ」というのがあるのですが、第三波はセオリー通りに動いた。
ここで今までとは違う大きな流れに変化がでるかと思っていたところ、修正波の第四波(今の下げ波動)がちょっと大きすぎる。この下げ波動は「押し目」と読むわけですが、これが深いってことはやっぱり上昇力がないという意味。(この波動カウントのやりかたは異論があるはず)
さてこの辺でまた上昇第五波が出る場所に来ていますが、これが伸びるのか、線香花火みたいな終り方をするのか。微妙なところ。私がトレンドを見るインジケータでは残念ながら8月4日に「下降トレンドに戻った」と見ますから、ここからの陽転は「トレンドに沿っていない」と判断し、見逃しになります。
でも上がる可能性がないってことじゃなくて、トレードとしては上がってきても「見逃すべき波動」というダボ流の勝手なルールでしか無くて、面白い場所であることには間違いがないんですね。
ここからのビットコインの動きは要注意で、ここからの動きでビットコインの実力が見えてくるはず。
ネットを見ていて変化が起きたようだと思ったことがあります。もともとビットコインは現物しかなくて買うことは出来ても「空売り」は出来ませんでした。でもアメリカの証券取引所に先物が上場され、FXもありますので、「空売り」が可能になったんですね。つまり買いから、売りから、どちらからでも参戦できるということ。これを多くのトレーダーは見逃さないだろうと前に書いたことがありますが、やっぱりそれの動きがビットコインの値動きに影響を与えているという論評もありました。
つまり、以前のような一方通行の動きは起こりづらいことになる。
でも私はこれは良い傾向だと思っていて、そもそもですね「ガチホ」で儲けようなんて夢みたいなことを言う人はギャンブラーでしかなくて、ちゃんと値動きを見ながらビットコインをトレードするような方向へ変わっていくのは良いことだと思うんです。
ガチホって言葉は私は近年知った言葉ですが「がっちり抱えて保有する(ガチにホールド)」という意味だそうです。
面白いことに巷ではビットコインでこのガチホを勧める人が多いのね。「ガチホは絶対安定だ」「必ず上がるから持ち続けろ」「初心者はガチホ」だとか。
これって「上がって欲しい人達の叫び」だとしか私には思えなくて、笑っちゃうわけです。だって何十年も前に株式投資の世界でも全く同じことが言われていましたから。昔はデイトレなんて言葉もありませんでしたが「短期売買を馬鹿にする風潮」がありました。「惚れた銘柄を売った買ったするな」とか「株主としての自覚を持て」とか。とにかく「買ったら売るな」「長期投資をしろ」ということ。
未だに株式投資とはそういうものだと信じている歳よりも多いハズですよね。で、それで多くの人は長い長いバブル後の不景気で大事な時間を無駄にした。その点、若い人たちはFXから入ったという人が多く、買いも売りも同じように出来るんですね。これってすごい進歩だと思います。でもそれさえも知らない、わからないトレード超初心者が「仮想通貨はボロ儲け出来る」と入ってきた。そして「ガチホで頑張れ」と言われてその気になってる。
大体、当時に長期投資をしろという人でも「いつまでも持ち続けろ」という意味ではなかったはずで、機関投資家、プロだって「持ったまま」なんてことはありえないじゃないですか。でも素人衆は持ち続ける。そして「いつか上がったら売ろう」と漠然と考えているだけ。
それと同じことがビットコインでも起きていて、ビットコインで初めて投資に目覚めた若者たちに「売らずに持ち続けろ」と発信している。時代って繰り返されるんですね。
これに賛同する人は「上がって欲しい人」と言って間違いがなくて、そんな話を真に受けるべきじゃないと思います。だってその人だって「いつか売らないと利益にならないし、いつか必ず売るつもり」なんですから。これはビットコインに限らず、他の暗号通貨も同じ。あのカリスマであるガクトは超強気だけれど下がり続けているガクトコイン(スピンドル)も同じ。(笑)
投資でもトレードでも「難しいのは売り時」という意識を持つのは大事だと思います。
当然、買い時も難しいわけですが、「買い時まで待て」というのって出来ないでしょ?
投資をしようと思う人って「思い立ったらすぐ行動に移すのが普通」で、例えば500万でも1千万でも「株式投資をしよう」と思うと「一週間以内に買っちゃう人がほとんど」じゃないんですかね。あるいは不動産投資も同じで、思い立つと買っちゃう。でしょ?
買い時が来るまで資金を動かせる状態で待つことが出来る人ってほとんどいない。
株式投資を始めようと思って、そのまま3ヶ月も半年もチャンスを待つ人って聞いたことがあります?あるいは不動産投資をしようと思った人がチャンスが来るまで3年待った。5年待ったなんて話は?
でもきっとこういうのでしょう。「今が買うタイミングだと思うから、始めようと思った」って。でも、素人が思う買うタイミングってなんなのか。そしてそれを頑なに信じて初めて投資して利益が出るほど世の中簡単に出来ているのか?
面白いもんで、例えば「今はラーメン屋が大繁盛。これからも有望」だとしても、「よし、明日からラーメン屋をやろう」と思う人っていないでしょ。でも「投資なら自分にも出来る」って思う。どうして?ここの答えをはっきり自覚しないと駄目じゃないんですかね。
こういうタイミングを待てない人って「売るタイミングも考えていない」のが普通。「儲かったら売ろう」と漠然と考えているだけで、もし含み損が出たら「ま、待ってればどうにかなるだろう」とか「ちょっと持っているのは忘れよう」なんて思うんじゃないですかね。
こんなの投資でもトレードでもなんでもない、ただのギャンブル。いや、ギャンブル以下じゃないですか。始めも終わりも何もわかってないで資金をつぎ込むなんて、「飛んで火に入る夏の虫」「ネギを背負ったカモ」じゃないですか?
だからせめて「買うのは待てなかった」にしても「売り時はどんな時」というのは明確に自分の中にルールを持っていないと駄目なんですね。ルールがないから下がってくればナンピン買いで買い増したり、もっと下がれば泣く泣く放り投げたり、あるいは「ガチホ(塩漬け)」と決めてしまう。売らない限り「含み損は実損にならない」わけで、それで自分を慰めよう、言い訳を考えようとするんですね。こういう心理は誰にでも湧くから怖い。
上がったら上がったで、「もっと上がるんじゃないか」って思うのが人間の心理でなかなか売れない。な~~んてことをしている内に元の木阿弥になったり。こういう心の動きってすべての人にあると言って良いと思うんです。私も全く同じ。だからこそ「決めごとを作る」ようにしないと駄目なのね。その時、その時、自分の都合の良いように(自分の【心が安心するように】)考え方がどんどん変わってくるのが普通。
不動産だろうが株式だろうが、あるいは外貨預金だろうが、「自分はどうなったら売るつもりか」というのを自問自答してみるのは大切だと思います。
また友人知人と投資やトレードの話をする時に「売り時は?」と聞いてみてください。ここで明確な答えを持たないような人と話をしても全く何の役にも立たないということははっきり覚えていたほうが良いと思います。計画性ゼロと同じなんですから。
もし「ケースバイケース」だと言うのなら、「どういうケースの時にどうするのか」聞いてみてください。
世の中には「投資」と「夢を買う」のとはっきりした境がない人が多いですから要注意。
投資やトレードに興味がある人、すでにやっている人は是非とも基本的なチャートの読み方ぐらいは覚えておいたほうが良いと思います。でもそれでどうにかなるほど簡単ではありませんが、「料理をするのに包丁も持っていない」んじゃうまくないのと同じだと思います。
それと忘れてはならないのは、我々海外在住者は「投資やトレードをしている自覚はない」にしても、為替が大きく影響する生活をしているんですね。外貨投資をしているのと同じ。そしてその額も半端じゃないんじゃないですか?「自分は為替のことはわからない」と思う人は多いけれど「金利が高い通貨は良い」とは考える。ここに大きな大きな、非常に大事な「矛盾」があることに気がつくことも重要じゃないんですかね。
見て見ぬふりをしても不安が解消されることもないし、危険から逃れられるわけでもない。
でも為替に関してはいつも書いている通り、「為替の動きに合わせて生活内容(お金の使い方)を変える」のが退職者の海外ロングステイでの基本だと思っています。そしてもう駄目だと思ったら諦めて帰る覚悟さえあれば良いんじゃないですかね。当然、帰る場所の確保も大事でしょうし、何事もなく逃げ切れるかもしれませんんし。(笑)
しかしもし私みたいに帰る場所もない場合はそれなりのことを考えないと流されっぱなしの人生になりますから、知るべきことは知る、やるべきことはやるようにしないとならないと思っています。
--------- おまけ -----------
マレーシアリンギットですが、対円でまた微妙な場所に来ました。下値の支えは強いように見えますが、岩盤が割れたらどんな動きになるのか。
ここで反発して上がってくるのか、下げが加速するのか、見どころ。
前にマレーシアリンギットのことを書いた時に「ここは反発して上がるか、下に抜けるかの大事なところ」と書きました。その後、反発しましたが、ほんのちょっとだけ上がってまた下落。あの時と同じ場所に来てしまいました。
では値が上がったらどうするのか、下がったらどうするのか?
どうしたら良いと思います?
ちなみに対米ドルでは下がりっぱなし。こういうのも珍しいですね。
私は前にも書いたように、日本円の資産も収入もまったくなく、資産の殆どは米ドルですのでこのまま様子見。
トレンドが上昇に転じたとしても、いつも書いている通りリンギットを多く持つ気はありません。でも生活費はリンギットで必要なのでタイミングを見ながらちょっと多めに替えようとは思っています。でもそれは上昇トレンドに転じたらの話し。今の時点ではリンギットに替えないほうがよいわけですから、替えないとならない金額もあるんですが、できるだけ先送りにしようと思っています。