最近、ちょっと写真のことを書きましたら、やっぱりこのブログの読者の中にも好きな人がいるんですね~~。反応がありました。嬉しくなってしまう。
また面白いなぁと思ったのが、最近はブログはブログ、インスタグラムはインスタグラム、そしてフェイスブックじゃなんじゃといろいろやっている方も多いのね。結構大変だろうなぁと思うんですが、ちょっと見てみたところ、なんとブログではなんて事のない画像を張り付けてあるのに、インスタグラムに出している画像はかなり良くて、「同じ人?」なんて思うこともありました。
私が凄いと思うのはインスタグラムが盛況で、自撮りはもちろん、旅行でもレストランやカフェにしても「インスタ映えするかしないか」ってのが選ぶ尺度にもなっているらしいということ。
まぁわからなくはないですよね。「絶景」に惹かれる人は昔から多いし、食べ物でも「美味しそう~~」とか、お店も「可愛い~~~」とか、それを写真に撮ってインスタに乗せて評判が良いとまた読者(フォロワー)が増えて、そして良いコメントが付くようになればもっと頑張ろうと思いますもんね。お店もそれを意識して店づくりをするとか、「絵になるスポット」を作るとかいろいろ考えている様子。
そうやってどこでどんな写真や映像を撮るのかが大事なのはわかるけれど、それと同じように画像や映像をいろいろいじって個性的なものにするのも流行っているんですね。
こんな写真が・・。
色も変え、邪魔なものは消すなんて何でも出来ちゃう時代になった。(こういう写真が良いという意味ではない)
これって「時代が変わった・・・」なんて私みたいなジジーは思うんですが、デジタルになってからも「編集・加工はしてはいけない」みたいな暗黙の了解、プレッシャーが随分あったように感じます(特にあるべき論が好きな日本はうるさかった)。でもそれが最近は完全に崩れて、皆さん、やりたい放題。技術的にもかなり高度なことがスマホでもできるようになってきたのもあるんでしょうが、写真を撮ってそのままをブログに張り付けたりなんてのは進化を知らない年寄りだけかもしれない。 (笑)
ま、編集や加工は私は良いと思うんですが、ちょっとやりすぎじゃないかな、みたいな感じを受けないでもありません。でもインスタグラムはパッと見が大事でインパクトがないと見てくれない傾向が強いらしい。
また映像も同じで、最近のユーチューバーを見ているとみなさんの凝り方が半端じゃないのね。ま、考えられないような大金を稼いでいる人が多いせいもあると思うのですが、よりよい画質を得ようと競争にもなっている。アメリカのトップクラスのユーチューバーはプロ仕様の機材を使い(総額800万円ぐらい)、「新型アイフォンのレビュー」とかやっているから面白い。そして画質だけじゃなくて編集にも凝っているのね。多くのユーチューバーは素人の域を脱していると思うくらい。というか、稼ぐようになると編集者を雇うみたいね。
凄い世界になったもんだ。
世の中がそんなふうに変わってくると、ましてや写真好きの私としてはやっぱり遅れちゃならない、みたいな気がしてくるんですよ。自分は自分なのは間違いがなくて、好きなようにやれば良いのですが、「周りの、あるいは世間のレベルが上がってくる」ってことは「自分のは相対的にレベルが下る」ことを意味するんですよね。やっぱりこれってうまくないなぁ、なんてことも思う。
ま、そんなやり取りをメールで読者とやっていたのですが、話題としては「一体どんなソフトを使えば良いのか?」というところに行き着きました。
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一般的な趣味で写真・映像を撮る場合、どういうソフトが良いのか、それに関する私の考えをこれから書きます。
昔から画像や映像の編集・加工はAdobeという会社がトップを走っていて、世界中にとんでもない数のユーザーがいる。当然、プロレベルでも使えるようなソフトが充実している。
だからAdobeの製品、画像だとすればPhotoShop、映像ならPremire ProとかAfter Effectとか超有名なソフトがあって、それを使うプロアマはごっそりいますし、それを使えばまぁなんでもできちゃうんですが、困ったことが起きたんですよ。
普通、ソフトって例えば2万円なら2万円で買って、時々無料アップデートがあって、そして2,3年に一度大幅アップデートがあってバージョンが変わり、それにアップデートするにはまたアップデート料金が掛かって・・・みたいな感じじゃないですか。それってどんなソフトでも同じ。
ところがですね、その画像や映像関連ソフトでトップを走っているAdobeが数年前から「課金方法」を変えたんですね。
製品を売るのではなくて「使用料を毎年課金する」方向へ変わった。
この業界は競争も激しくて、新機能もどんどん着けないとならないし、技術の発展も凄いんですね。その開発費も半端じゃないんでしょう。だから「売り切り」はやめて「使用料」を取ることになった。
売り切りじゃないんだから安ければ良いのに、これがまた結構良い値段するんですよ。
画像ソフトでは私は昔からAdobeのLightroomというのを使っていると何度か書いていますが、これも「使用料」を取るようになった。月々、日本円で980円なんですよ。これって決して安くなくて、このソフトを使い続ける限り、一生それを払い続けなければならない。このLightroomはかつては単体で売られていて、1万円ちょっとだったはず。それでそのままアップグレードせずに満足していれば一生使えたんですね。
ところが今は、どんどん新機能も付いて良くなるのだけれど、毎月980円。それを払い続けることになる。
ただし、その料金にはあの超有名なPhotoShop(プロが使うような高性能、高機能ソフト)の使用も含まれているんですわ。抱き合わせなのね。
だから安いと言えば安いのかもしれないけれど、PhotoShopを使うつもりがない私には納得がいかないわけです。
じゃ、私はどうしているかというと、2年前の製品をそのまま今でも使っている(笑)。これはこのまま一生使えます。でももうアップデートも新機能もないのね。
そういう使い方をしたいユーザーもたくさんいるはずなんですが、Adobeはもう単体の売り切りはやっていないので、新規に単体を買うことは不可能。
また映像をやる人、あるいはクリエイターだと、その他のAdobeの製品も必要なんですね。IllustratorとかAfterEffectとか、それぞれ専門分野のソフトがあってどれか一つあればそれでOKってわけじゃない。じゃ、そういう人たちはどうなるのかというと、なんと「全てのAdobe製品を使える」というコースもあるのね。これが月々3980円。高いって思いますが、Adobeの20種類ぐらいある高性能ソフトを全て使える。
ハイアマとかプロなら良いと思うんですよ。でも私みたいにたまにチョロチョロっとある機能だけを使う場合にはそんなお金を払い続けるなんてことは出来ません。全くいじらない月だってあるのに使用料を払い続けるなんて絶対に無理。
でもねぇ、Lightroomはもう手放せません。これって「写真加工ソフト」の一面もありますが、「写真の保存」にも非常に便利なんですよ。かなり優秀なデータベース管理が出来ますから、それこそ過去20年間の何万枚もの写真をこれで一括管理出来るのね。もしこれがなかったら、どの写真がどこに入っているのかもわからない。写真はフォルダーで分けるしか無いし、そのフォルダーの数も恐ろしい数になりますし、いろいろな検索方法で特定の画像を取り出すこともそれじゃ出来ないんですね。
私がLightroomを手放せないのはそれが理由でしかないのですが、たまたま昔から使っていて「売り切りの製品版」を持っているから良いにしても、これからの人はどうするべきか。
私はかなり昔は自分でデータベースを作って写真を管理していたこともあったんですが、そんな面倒なことは誰もしたくありませんよねぇ。でもそういう統合ソフトで使えるものはどうも見当たらないので、月々980円は必要経費と見る必要があるのかもしれません。ま、写真の加工・編集機能も半端じゃないですからLightroomを選択するのも良いのかもしれません。でも何でも出来るかと言うとそんなことは無いわけで、PhotoShopみたいな細かいことは出来ないし、最近、流行りの「画像の中の不要な物を消し去る」みたいな手品みたいなこともLightroomではできない。また単純な、「顔をボカしてわからないようにする」ことも出来ないのね。
この辺はやっぱりPhotoShopはプロ御用達だから、LightroomとPhotoShopを両方使って、月々980円ってのは良いのかもしれない。
でもねぇ、写真を毎日撮るわけでもない、加工もたまーにやる程度の人はそんな無駄なお金をかけられないですよね。
他に何かないのかよ~~、という話になるわけですが、良いソフトが出ています。Lightroomより加工・編集機能は上で、マスク機能、レイヤーもあってPhotoShopに近いことが出来る。
Luminarという製品(ここをクリック)。これは売り切り商品でUS$59ですから、かなりお買い得。とんでもない機能が満載で、私も最近は加工ならこちらを使うほうが増えているくらい。Lightroomとの連携も出来て、画像管理はLightroomでして加工はその画像をLuminarに送って加工が済んだらその状態でまたLightroomに返してくる、みたいな使い方ができます。
これがどんなソフトなのかよくわかるユーチューブ動画を出します。英語ですが見ていればわかるはず。(どうして日本語ではこういうのがないんですかね~)
わかりやすいように「かなり派手な加工」をしているのでどういう機能があるのかすぐわかって良いと思います。(画像の加工に興味がある人はこの【Serge Ramelli】というフランス人に注目するのは良いと思います。とんでもない数の動画を出していますし、勉強するための素材も有料・無料で配布している)
フィルターやプリセットがかなり豊富で、かなり派手な画作りも出来て今の時流に乗っている感じがします。もちろん細かい調整も可能で、ホワイトバランスだけちょっといじるとか、暗部をちょっと持ち上げるだけとかそういう使い方もできる。でもフィルターやプリセットが豊富ってことは「自分がイメージしたことさえない画像」を作れるんですね。それが派手すぎたら「効き具合」を少なくすれば「一切、加工していないような自然な良い写真」も作れるということ。
映像の世界ですが、これは簡単には行かないんですね。映像ってのは「写真の連続」ですから、どうしたって「写真の加工・編集」はついて回る。だから映像関係のソフトだけじゃなくてやっぱりPhotoShopとかIllustratorが必要になってくるんですね。とりあえず、映像の加工・編集ソフトとしてはPremier Proというソフトがあればかなりできる。でも細かい加工をするにはAfterEffectという別のソフトも必要で・・・。
でもま、映像の切り貼り、音楽をつけたり、色を揃えたり、そういう単純な加工だけなら「無料ソフト」もあるわけですが、一つお薦めの「映像の加工・編集ソフト」があります。これも無料なんですが、内容は「プロ仕様」と言っても良いくらいで、そこらの無料ソフトとは大違い。
これを提供している会社は映像機器を製造販売する会社なのですが、自社製品をより良く使ってもらうためにソフトも開発したのですが、それに機能がどんどん付いて凄いソフトになったんですよ。でもその会社はそれを無料で配布しているという太っ腹。ただ有料版もあるのですが、無料版でも十分すぎるくらいです。
Davinchi Desolveというソフト。会社は映像機器では有名なBlack Magicという会社。(ここをクリック)
無料でも半端じゃない多機能、高機能ですが何が出来るのかの説明は日本語のがありました。(ここをクリック)
ただし、普通に映像を切り貼りしたり、タイトルを入れる程度でしたらどこにでもある無料ソフトでも出来るわけで、これを使う一番のメリットは「色調整」かもしれないと思っています。「ノイズ除去」もそこそこですが、いわゆる映像の世界で言われる「カラーグレーディング」が簡単にできる。まさに写真と同じで、暗部を持ち上げたり特定の色を強調したりできますが、写真は一枚きり、映像はカットがいくつも繋がりますが、それらをまとめてどう調整するかとか、そういうところに興味がなければ無用の長物かもしれません。操作を覚えるだけでも気が遠くなるほどの高機能ですし。
とにかく、画像でも映像でもちょっといじってみるのは良いと思います。
自分が見た時の「記憶」と同じものがカメラから出てくれば良いですが、まるで違うことが多いじゃないですか。でもそれを「記憶に近づけてくれる」のがこういう加工ソフトだと思うんです。また顔のシミやシワを消したり、デブを痩せさせたり、画像、映像を重ねたり、最近のソフトは「考えられることは何でも出来る」みたいな気さえしてきます。
私は今、映像に凝ってみようと思っているんですが・・・。眼の前には頂上が見えない山がそびえているような感じです。でも未知の世界に入っていくのってジジーになっても楽しい~~~。ボケ防止にも良いんじゃないかと。(笑)