Jaya Grocerの「日本のWagyu」はやっぱり和牛ではないインチキ物だった

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またKiara163のJaya Grocerに行ってきました。

注文した「豚足」を受け取るためですが、家族3人で出かけた帰りに「新しいJaya Grocerに行く」と言ったところ、私も行きたいとヨメさんが言い出して家族3人で行くことになりました。

やっぱりヨメさんって主婦なんですね、私とは見方がまるで違っていて全ての棚を端から端までしっかり見ていました。

「どう思う?」と聞いたところ、「悪くはない。良くもない。普通」という返事。「では今度からここに買いに来る?」と聞きましたら、その質問は聞こえないフリ。

さすが日本人らしいヨメさんで、私と違って悪いことを口に出すのを嫌います。(笑)

長男にどう思う?と聞いたら「日本酒の品揃えが凄いね」と。でも他の商品に関しては、彼は普段スーパーで買い物をするわけじゃないですからわけがわからない様子。

ヨメさんが時間を掛けて店中を見ている間に、私はノンハラルコーナーで注文した豚足を受け取り、また肉関係をじっくり見ることにしました。

そこでWagyuを見ていて気がついた。

「Kyushu Wagyu、Holstein Primerib」と書かれた肉がある。価格はキロ単価860リンギぐらい。

この表記がおかしなことは、このブログの読者ならすぐわかると思いますが、九州の和牛でホルスタインということはありえないんですね。和牛とは日本の国産牛の中でも4種類の

◯ 黒毛和種
◯ 褐毛和種
◯ 日本短角種
◯ 無角和種

これらの牛の間に生まれた牛だけを和牛と呼ぶ。だからホルスタインと掛けて生まれた牛は「国産牛」ではあっても「和牛」ではなくて、「交雑種」であり「F1種(ハイブリッド)」と呼ばれる。和牛はインチキがないように日本政府が公式に認定する決まり。

でもここはマレーシアで、「和牛の定義は存在しない」。だからホルスタインだろうが、水牛だろうが、あるいはブラジル産の牛を「Wagyu」と表示しても全く問題がない。これは「オーストラリア産のWagyu」も同じで、オーストラリアではオーストラリア独自の規格を作っているけれど、それは日本はもちろんマレーシアも全く関係ないからマレーシアでどんな表記をしても問題がない。

だからJaya Grocerがホルスタインとの間に生まれた「国産牛」を「Wagyu」として売っても何の問題もない。

でもねぇ、やっぱり私としてはがっかりするわけですよ。

その肉の塊をよく見ますと、日本側の送り手である「ゼンカイミート」という会社(前にも何度か紹介した)のシールが貼ってある。そこには「国産牛」と書かれている。それが和牛であればその場所に「和牛」と明記される。そしてこの牛は和牛ではないので当然A5だのなんだのというグレードも書かれていない。

おせっかいの私は、売場のスタッフが私に話しかけてきたので言ったんですよ。「これって日本ではWagyuとは呼ばない肉だって知っている?」と。彼らは「知らない。でもこれはWagyuです」という。私は「Wagyuってどういう意味か知っている?」と聞いたら「日本の牛だ」という。orz

日本で育った牛は全部和牛だと思っている日本人もいるくらいですからしょうがないですが(ドキッとした人います? 笑)、一応、彼らはプロですから知っていてほしいと思って説明しました。「日本の和牛は4種の牛の間に生まれた牛だけを呼ぶ呼称であって、この肉のようにホルスタインとの間に生まれた牛は、このシールに書いてある通り【国産牛】でしかない」と。そして「もしこれを日本で和牛として販売すると、君たちは捕まる。でもここはマレーシアだから詐欺にはあたらない」と。

ええ?っというびっくりした顔をしていましたが、続けて言いました。「この肉はWagyuではないのに、他の店で売っている本物のWagyuと同じ値段を付けている。これは問題だと思う」と。実際に日本でもマレーシアでも本物の和牛、Wagyuと交雑種のハイブリッド(和牛ではない)は価格が違うわけですから。

だからついでに「この肉を買う日本人はいないと思うよ。普通の日本人ならこれを見ればWagyuではないのはすぐにわかるし、でも価格はWagyuの価格だから。でもそういうのを知らないお金持ちの中国人やマレーシア人には売れるのかもね」と意地悪いことを付け足しておきました。

自分でもなんでこんなことを単なる売り場のスタッフにネチネチ言うのかとも思うんですが、私はこういうところで日本の牛が誤解され、そして安い肉に高い価格を着けて儲けてやろうといやらしいことを考える商売人がいることに我慢出来ないんですよ。せめてこの肉の価格がWagyuではなくて、ハイブリッドの価格が付いているならまだ良いと思いますが、WagyuではないものにWagyuという表示を付けWagyuの値段で売るのは【日本人にとっては詐欺】なわけです。

日本には和牛の規定がある。オーストラリアにはWagyuの規定がある。でも日本の国産牛であっても和牛ではない牛をWagyuと呼ぶ規定はどこにもないわけです。しかしマレーシアには何の規定もない。だから和牛でもWagyuでもない肉をWagyuと呼んでも問題がないけれど、それで良いのかって話し。

悲しくなるんですよ、こういうのを見ると。法律じゃなくて倫理の話し。せめて和牛、Wagyuじゃないのならそれなりの価格にしないと~。彼らの売り方は間違いなく「誤解を誘って安い肉を高く売る詐欺商法」なんですから。

でもま、伊勢丹がやっているLOT10の地下の「田丸屋」も全く同じことをしているんだからJayaがそうしたとしてもしょうがないんでしょう。でも日本人経営の田丸屋のそのやり方は私は日本人として絶対に許せない(彼らがそうしていた証拠写真は持っています)。伊勢丹はこのことを知っているんでしょうかね。それともマレーシアは和牛もWagyuも全くなんの決まりも規制もないのだから、Wagyuというウソの表記でもその方が売りやすい(儲かる)のなら見て見ぬふりをしましょうってことになっているのかもね。今は撤退しましたが、LOT10は日本の経産省が税金を投入(資本金の半分)して経営していた店。「日本の良さを世界に知らしめるクールジャパン」の実態がこれだったなんて信じられないですよね。

またマレーシアの人たちも「Wagyuは美味しい」なんてことを言う前に、Wagyu、和牛とはなにかぐらいのことはわかって欲しいと私は思う。(Wmartというスーパーがありますが、そこでは本物の和牛を売っていて、そこのマネージャーは和牛とは何かをちゃんと知っていて「交雑種」「ハイブリッド」は扱わない方針だとはっきり言うのには好感を持ちました)

話は飛びますが、私は日本の和牛が将来的に世界を席巻することはないと考えています。前は規制がなかったので和牛の成牛や精子が海外に出てそれがアメリカを経由してオーストラリアで広がっていますが、今は和牛、その精子を国外に出さないようにしているとのこと(つい最近、冷凍精子を密輸しようとしたグループが捕まった)。でも時はすでに遅く、和牛はアメリカ、オーストラリアに広がっていて、なんとオーストラリアのWagyuは現在では35万頭も育てられている(全体の1%)。アメリカは5万頭。そしてこのWagyuはまた海を渡り、中国、台湾でも生産が始まった。もうすでに世界の市場は和牛ではなくてWagyuの時代に入ってきて、「これが本物の和牛です。本当に美味しいです。でも値段は高いです」なんて日本の和牛が世界を相手に勝負になるとは思えず。日本和牛の競争相手は、Wagyuという名の和牛ではない牛となるんですから。和牛とは日本人の自画自賛の時代になるんじゃないですかね。また海外で和牛を育てようという日本人畜産業者もすでに出てきていて、「日本人による和牛とWagyuの戦い」も始まっているんじゃないですかね。

もしも日本の和牛とオーストラリアのWagyuが同じ規格だったら日本とオーストラリアが協力し合って世界の基準を作ることが出来るでしょうが、日本の和牛とオーストラリアのWagyuは違う。そしてマレーシアでは日本では和牛と呼ばない牛、オーストラリアのWagyuでもない肉がWagyuとして売られているというメチャ臭さ。

わけのわからない「Sushi」が世界中に広まって、現地の人はそれを「和食」だと思っているのと同じことになるんでしょう。がっかりなんてもんじゃないです。

ところで注文した豚足ですが、4個注文したのに2個しかないと。それはそれで問題ないのですが、冷凍庫から持ってきたのはこれ。

これってどこのスーパーでも売っているもので、普通はこれを半分に割って売っている。

「これじゃなくて~~~、この先っぽだけ欲しい」と言いましたところ、「はい、わかりました」と。

切ってくれたのがこれ。ちょっとスネが付きすぎていますが、これもまた良いかもしれないと思いました。

今回は2個しかないけれど、もう少し時間をくれれば4個は揃えると言っていました。一週間前に言えば全く問題がないはず。ちなみに価格ですが、2個で24リンギぐらいでした。650円ぐらい。

これをどうやっつけましょうかね。

とりあえず半分に割ってからしっかり茹でて柔らかくして、日本の焼肉屋みたいに「酢味噌」で食べてみましょうか。

あるいはヨメさんが好きな九州風(博多風)みたいに、トロントロンに茹でてからそれを強火で焼いて周りをカリカリにするか。

でもヨメさんはこの豚足を見て呆れた顔をしています。かつてゴールドコースト時代に「もしアンタが豚足を買ってきて家で茹でるなんて馬鹿なことをしたら、私は本当に家を出ていくからね」と脅かされていました。(笑)

豚足ってただ茹でるだけでも家中に恐ろしい獣臭が立ち込める。

というのがヨメさんの言い分だったのですが、私がヨメさんに隠れて豚足を買ってきて内緒で茹でてみたところそんな悪臭は全く立ちませんでした。「ほら、大丈夫じゃん、臭くないじゃん」とヨメさんに言ったら黙っていましたし、その後は私が豚足を買ってきても「このバカタレが・・」という顔をするだけで文句を言うことはなくなりました。

私としては「そんなに豚足をバカにするのなら食うな!!」と言いたいのですが、九州女のヨメさんは豚足が大好き。(笑)

これが博多名物「焼き豚足」。

 
 
 

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