現代の中国語の多くは「日本語」だって知ってた?

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私達日本人が使っている漢字は中国から伝わったもの。これは間違い無い。

でも日本人が作った漢字があるんですね。それを「国字」と呼ぶ。

例えば「〆」「峠」「辻」「笹」「榊」「腺」「栃」「畑」「畠」「匂」「凪」「凧」「枠」「込」「躾」「働」「搾」「萩」など、それはそれは多くの日本製漢字がある。

でも驚きなのはそれではなくて、日本が作った「熟語」がたくさんあるんですね。それはもともと中国にはなかった言葉。

それらが中国に逆輸入されて、今では一般的に使われている。

なんと、中華人民共和国という漢字の「人民」「共和国」は日本が作った熟語。もともと中国にはなかった熟語が今では中国で普通に使われているということ。

なんでそんなことが起きたのかと言うと、日本が幕末から明治に掛けて、欧米の文化に接し、それを日本に持ち込もうとした時に欧米の概念を「漢字」を当てはめたんですね。音をそのまま漢字にした「背広」とか「煙草」ではなくて、もともとの漢字からその概念に結びつくような熟語を作った。それで日本人は外国の文化、概念を日本に持ち込み広めたわけですが、日本に遅れて近代化に目覚めた中国や韓国は、「日本が作ったものをそのまま使う」方が楽だったんですね。だから多くの中国人、韓国人が日本に学びに来た。そしてそれぞれ持ち帰ってそれぞれの国で定着した。

中国が大好きな「革命」という熟語も日本製。「国家」「開放」「理想」「闘争」「警察」も。これらは中国から見たら「外来語」なわけで、読み方が彼らの発音になっているだけ。

これらの数は半端じゃない。

歴史・民族・国家・宗教・信用・自然・目的・宗旨・代表・代価・国際・排外・基準・場合・伝統・継承・基地・元素・要素・学校・学生・警察・写真・法人・保険・常識・強制・経済・同化・出版・支配・公敵・哲学・理想・作用・新聞・図書館・記者・社会・主義・野蛮・発起・革命・思想・運動・計画・金融・交通・現実・会話・反対・原則・人道・演説・文明・広場・人民・意識・工業・論文・進歩・義務、国家、思想、国際、学校、学生、伝統、侵略、意識、現実、進化、理想、常識、改革、解放、闘争、運動、進歩、民主、同志、理学、物質、元素、分子、引力、電気、主観、客観、定義、命題、前提、演繹、帰納、郵便、銀行、概念、階級、社会科学、支配、批評、観念、唯物論、唯心論、印象、文明、交通、鉛筆、演説、会話、計画、原則、危機、情報、環境、化学、信用、王道、道場など。

こんなのは多くの中の一部でしか無い。

中国人も若い人たちはそのことを知らない人が多く、この事実を知ると愕然とするらしいです。(笑)

中国人でも「現代中国語の半分は日本製かもしれない」と言う人がいるらしい。(800語程度は確認が取れているとのこと)

日本人はどこかの国の人たちと違って「XXの発祥は我が国だ!!!」なんて言わないし、そういうのを気にもしませんが、こういう事実を知っておくのも良いんじゃないですかね。

って私もこれを知ったのはこの数年ですが、ウソだろ?って思いましたよ。上記の熟語も当然、中国語で、それらをそのまま日本で使っているだけだろうと思っていました。

しかしなんでお隣の国は漢字を捨てたんですかね(1948年)。改めて上の熟語を見るとパッと見ただけで読まずとも意味がわかるし、概念がすぐ頭の中に広がりますよね。もしこれがハングルみたいに表音文字の平仮名やカタカナだったら、え?え?何?なんてなりそう。あちらでは近年では学生はもちろん、教授クラスでも漢字を読めない人が出てきているらしく、それって自分の国の歴史書も原文で読めないってことですよね。自分の祖先が書いたものも読めない。それって不幸だと思うなぁ。でも逆に、古い歴史書なんて読めないほうが「作った歴史」を教えるには好都合なのかもしれませんね。

そういえば、ベトナムも漢字を使っていたんですってね。知らなかった~。

漢字って絵みたいな記号みたいな部分があって、たった一文字で概念を表し伝えることが出来る。素晴らしいですよね。

う~~む、このブログが全部平仮名、カタカナだったらどうだろうか・・。恐ろしいなんてもんじゃないですね。いつかそんな日記も、それも長文のやつを書いてみましょうか。(笑)

 
 
 

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