しかしまぁ、レーダー照射問題でもまた韓国は墓穴を掘りましたね。
シンガポールで日韓実務者による協議が行われていたけれど、それは「非公開」の約束だったのに韓国側は速攻で内容を公開。
それも中身が随分違うとのこと。
防衛省の担当者は自民党会合で、シンガポールでの実務者協議の内容は公にしないことで合意していたと説明。また、海自機の飛行をめぐり、韓国国防省の報道官が「艦艇の乗組員が危険を感じるほどの雰囲気だったという点について(日本側が)うなずく部分もあった」と話した点などに関し、「事実ではない」と述べた。
また
韓国・国防省は、改めて日本の自衛隊哨戒機の飛行について、「日本が今後も低空飛行をすれば 座視しない。我々も低空威嚇飛行ができる」と述べ、対抗措置を辞さない強硬姿勢を示した。
事の発端は「レーダー照射」で、韓国側は「天候も悪く、遭難した北朝鮮の船舶を捜索するために【全てのレーダーを使った】」と最初は「火器管制レーダーの使用を認めていた」。ところが当日は天候もよく、北朝鮮の船はすでに捜索済みだったのが防衛省の動画でバレて、「火器管制レーダーは使っていない」と変更。
そして「カミカゼという言葉を使い、自衛隊機が威嚇飛行をしたと抗議、謝罪しろ」と強気に出てきた。
これって論点のすり替えで、嘘つきの子供がよく使う手じゃないですか。
また韓国国防省が「反論動画」を出したけれど、自前の動画は極端に短い動画で、あとは「防衛省のビデオを勝手に編集」して作った動画。防衛省の動画に著作権ってないんですかね。ま、それは横に置いとても、「低空飛行をして威嚇した」と言いたいのであろう韓国の動画に映っている自衛隊機は米粒みたいな大きさ。
海上自衛隊のP1哨戒機は全長38メートルで、この動画からも海上250メートルの高度は維持しているのがわかるそうで、低空飛行とは全く言えない高度。ましてや場所は日本のEEZ内だから、一体、「未知の国の艦船が何をしているのか日本としては調べる必要がある」わけで、無線連絡さえしてこないのだから「視認」するのは当たり前で遠くの方から見ているだけってことはあり得ない。韓国は「人道的な救助作業をしていた」というけれど、それさえ日本側は知らないんですから。
でも韓国は一切、非を認めないどころか、「日本は無礼で非紳士的」とまで言う。自分の旗色が悪いときには、相手を攻撃するという、これまた子供丸出しのやりかた。
ところが、元防衛大臣の小野寺氏がとうとう切れたみたいですね。
「国連の安保理にこの問題を提出するべきだ」と言い出した。
つまり、このレーダー照射にはおかしなことが基本にあるんですね。そもそも「遭難船の救助」というけれど、場所は日本の国土に近いEEZ内。もし北朝鮮の船が「遭難信号」をだしたとすれば、いの一番にそれに気が付いて救援に向かうのが日本の海上保安庁であり、自衛隊。ところがその遭難信号は出ていないのに、日本に近い日本のEEZ内に、「北朝鮮の船、韓国海軍の船、韓国の海保に相当する船」がいたわけだから、裏になにかあると勘ぐるのは当たり前。韓国側の言い分をそのまま信じるほうが、頭のネジが外れていると言えるはず。
これって「韓国と北朝鮮と密な関係、連絡網がある」としか言いようがないわけで、小野寺氏は暗に「ここが問題」と言っているのでしょう。
つまり、韓国は「瀬取り」に協力をしていたのではないかという点。ただし、物資や金品をやりとりする「密貿易」を日本のEEZ内でやるとは思えず、しかし「燃料切れの北朝鮮の船に燃料を渡す」、あるいは「北朝鮮の船舶の安全を韓国が注視していた」ことが日常的に行われていた可能性を示唆しているんですね。当然、北朝鮮との話し合いは出来ているから日本のEEZ内で、日本の自衛隊や海保より早く集結できる。
燃料を北朝鮮の船に渡すだけでも「国連の決議違反」になるんですね。また、違法操業を援助していたことにもなる。だから韓国軍艦は「ヤバイ」と思って自衛隊機を追い払おうとしたんでしょう。それには「火器管制レーダー照射」が一番効く。
でも本当に救助をしていたのなら、「救助中」とか偵察、警戒中の自衛隊機に連絡があってしかるべきだし、「救助に協力して欲しい」という要請があったっておかしくないでしょう。でも自ら連絡をすることなく、自衛隊機の呼びかけにも答えていない。日本側が知らない「北朝鮮の船が遭難した」ことはわかるのに、自衛隊機の「緊急用無線」が聞こえないってどういう軍隊なんだ?
この横暴でおかしな韓国の言動って、ついこの前もあったんですね。日本の漁船が日本のEEZで操業中に、韓国の海洋警備艦が「操業を停止してこの海域を離れろ」と無線連絡をしてきた。これに気がついた日本の海上保安庁は「日本のEEZ内でそれは受け入れられない」と返答。その後、韓国の警備艦が日本の漁船に近づいてきたので、海上保安庁が間に入って日本の漁船を保護したと。拿捕される危険もあったんでしょう。
これって大問題どころじゃないんじゃないですかね。でも日本のメディアはちょっと報道してその後はスルー。
今回のレーダー照射事件ですが、韓国は「人道的な行動」をしていたと、人道的であるところを強調するのも私はおかしいと思うわけで、「燃料の供給」も「人道的である」という言い訳を最初からしているように聞こえます。でもそれは人道的であるのには間違いがなく、無謀な北朝鮮の船を見殺しには出来ないという理屈はよくわかる。でも燃料供給をすれば安保理での決議違反となる。
日本はそもそも「火器管制レーダーの照射は非常に危険なことだから、照射理由と、そして再発防止」に重点が置かれていて「謝罪しろ」とは言っていない。でも謝罪しろと言い出したのは韓国。笑い話じゃないですか、これ。
そして大きくは報道されていないけれど、「火器管制レーダー照射は非常に危険である」ということから、多くの国が集まって「運用方法の基準」を決めているんですね。CUESと呼ばれていますが、当然、韓国もこれに参加している。そしてその取り決めに韓国は違反しているのは間違いがない。「威嚇」があったとしても、そのときには相手方に無線連絡をするという決めごともあるらしい。ただし、この取り決めに反しても「法的拘束力」がない。
どう考えても、また韓国側の言い分をどう聞いても、韓国に分があるとは思えず、一体何でこんなことまでする韓国になってしまったのか。ここが問題ですね。
日本にしてみると韓国は同盟国ではないものの、日米間の三角同盟の一角で、「日本の友好国」と誰しも考えている。
でもこれこそが日本が持っている錯覚のような気がしてくるわけです。
ムンジェイン大統領は左派で北朝鮮寄りなのは間違いがないものの、まさか日本に敵対するとは思えない。ここが「日本の錯覚」だと思うんですよ。
彼は、「日本との歴史を精算したい」と考えているのも間違いがなくて、でも日韓では「日韓基本条約がある」じゃないかと思うけれど、これを締結したのはクネさんのお父さんであり、かつては日本の軍人だった「朴 正煕」。そして彼は決して「人民の代表」ではなくて「軍事クーデーター」で政権をとった人。これじゃぁ、左派としては朴 正煕大統領も認めたくないし、ましてや彼が締結した日韓基本条約も受け入れたくないという本音があるんでしょう。なおかつムンジェイン大統領は朴 正煕政権時に投獄されたし恨み骨髄の左翼運動家。朴 正煕の娘であるクネさんを徹底的に糾弾して大統領になったのも当たり前でしょう。朴一族は天敵。
この辺を理解するだけで、ムン・ジェイン氏の腹の中が読めてくると思うわけです。彼が考える日韓関係って我々が想像するものとは大きく違うはず。だからこそ、北朝鮮にもああやって親しく付き合える。
彼はもともとは左翼運動家で、軍事クーデーターで大統領になった右派の朴 正煕を絶対に認めない。そしてその流れを引く右派は全て敵なわけです。クネ前大統領も同じで、彼女の政権時に日本と結んだ「最終的、かつ不可逆的な・・・」なんて慰安婦合意は全く眼中にないんでしょう。そして朴 正煕が結んだ、日韓基本条約も含めて、「右派が行ったことは全て間違いである。正さなければならない」と考えているはず。
クネさんて「告げ口外交ばかりで、日本に敵対していたとしか思えない」という論評が多くありましたが、これは韓国の歴史を考えれば全く違うのがわかるんですね。彼女は軍事クーデータで政権をとった朴 正煕の娘。朴 正煕とはかつて日本人で日本の軍人。目先の金が欲しくて日本といい加減な条約(日韓基本条約)を結んだ売国奴。これだけでもクネさんへの左派の反発、不信感は半端じゃないわけで、彼女は「反日」を明確にしないとあの職は務まらなかったんでしょう。
そして私達が理解しないとならないのは、そもそも韓国の正式な歴史は我々が知っているものとは大きく違うってこと。
つまり、我々が考える韓国とは
朝鮮(清の属国)
↓
大韓帝国 (ダボ注:日本が日清戦争で中国に勝ち、下関条約を締結した。この条約により日本は清国に朝鮮が自主独立国であることを認めさせ、冊封体制から脱っし独立することが出来た)
↓
大日本帝国
↓
アメリカ軍政
↓
大韓民国
ですよね。ところが彼らが考える彼らの歴史は
朝鮮
↓
大韓帝国
↓
日本植民地
↓
臨時政府
↓
大韓民国
これはそう思う韓国人もいるってことじゃなくて、韓国の憲法を見てもそれがわかるんです。
大韓民国は戦後、アメリカの軍政を経て、1948年8月15日に初代大統領の李承晩によって独立の宣言がなされた。あの日本に力がない隙間を狙って「李承晩ラインを勝手に引いて竹島を強奪した」あの李承晩です。
ところが韓国の憲法には違うことが書いてある。それも前文ですから、韓国の国の成り立ちが書いてあるということ。
それによると、「悠久の歴史と伝統に輝く私たち大韓国民は己未三一運動で大韓民国を建立し(中略)檀紀4281年7月12日に憲法を制定する」と。つまり大韓民国という国は「己未三一運動」で出来たと。では己未三一運動って何かと言うと、日韓併合時代の1919年3月1日に少数(33人程度)の宗教家があつまり「独立宣言書」を作成し、それに共鳴した民衆がデモを起こした。つまり反日暴動なんですね。
これを韓国人は「大韓民国を日本人から取り戻した日」としているわけです。この暴動はまさに暴動程度のもので規模は小さく、革命とは程遠い。その後、大韓民国【臨時】政府が出来て、上海、重慶と場所を移しつつ、「光復軍」を作り、これが(アメリカなどの)「連合軍と一緒に戦い、日本に勝って独立を勝ち取った」ことになっている。でも光復軍が日本軍と戦ったという事実は無いに等しい。つまり、韓国は「世界史を自分の都合で書き換えている」ということ。でも韓国人はここを「心の拠り所」としているわけです。その気持はよくわかりますが、それで世界の歴史は残念ながら変わっていない。
この光復軍そのものが、そもそも「日本と戦う連合国の一員となる」という目的があって構成された軍隊。ところが彼らは蒋介石の国民軍の下に組み込まれ、構成員も国家主義者と共産主義者が混在し不和が目立ち、実戦にもほとんど参加することなく終わった。軍隊を名乗りながらも、臨時政府そのものが国家として認められておらず、「国軍ではない」。連合国は解体を命じたぐらい。記録では9名をインドに派遣した程度で、「臨時政府の国軍として日本と戦った」という韓国の言う史実は存在しない。
また最大の支援者だったら蒋介石が率いる中国国民党も、毛沢東の中国共産党に敗北し、台湾へ逃げた。そして中国共産党の中華人民共和国が成立。その後、臨時政府の中では李承晩が地盤を固め、大韓民国の初代大統領になり、光復軍を立ち上げ育てた「金丸」は李承晩との政争に破れた。
この史実から見ると、一体光復軍ってなんだったの?ってなるわけですが、「日本と戦って独立を勝ち取った」という歴史を作るためには、臨時政府と光復軍の存在が何よりも重要なんですね。
この歴史観があるから、韓国は「俺たちは戦勝国」だと信じているわけです。だから戦後、連合国側に入れてくれと申し出た。でもそれは却下された。当たり前だと思います。でも彼らにしてみると、「日本も世界もわかっていない。正さねばならない」と信じている。
でも不思議なのは韓国の若い人たちがこういう史実を知っているのかどうか。知っていても「偉大なる朝鮮民族」という思いが勝つのか。それとも過去の史実は「殆どが漢字で書かれているから読めない」のか。私としては「新しい歴史を作るためには【漢字は無いほうが都合が良い】と考えてハングルのみにした」ような気さえしてきます。
どちらにしても韓国はそもそもそういう考え方が基本にあって、なおかつ今のムンジェイン大統領は左派で「日本と共に歩いて韓国を発展させてきた右派とは全く違う」わけです。
この辺は、日本共産党は基本的には「天皇制を認めない」「自衛隊も認めない」「日米安保条約も認めない」(この辺は近年隠している)わけですが、その日本共産党が政権をとったら日本が世界に対してどう動くかを想像すれば、今の韓国が見えてくるかもしれない。
ここを理解しないと「ムン・ジェイン大統領っておかしいんじゃね?」となってしまう。
日本人は長らく韓国を「友好国と考えていた」ことそのものが間違いであるってことじゃないでしょうか。
韓国も日本と歴史に関してはずーっと白黒を着けたいと思っていたけれど、日本も韓国も親分は同じアメリカで、アメリカの方を向けば日本とおおっぴらに喧嘩はできない。
それは今も同じですが、それをどうにかしようということで出てきたのが今のムン・ジェイン大統領。北朝鮮との統一は悲願で、それによって「本来の朝鮮民族の国家に戻る」と考え、今までの他国による過ちは全て正し、十分な補償を得なければならないと。だから将来的な「アメリカの属国状態からの離脱」も視野に入っているはずだと私は考えています。当然、米韓同盟も不要で、その代り、北朝鮮が持っている核は朝鮮民族の安全の要になるもので、それを手放したくはないという点で北朝鮮とは思いは同じでしょう。
韓国が自力で「ミサイル搭載型の潜水艦を開発する」ってところもなんで?と思うけれど、将来、これに核を搭載できれば、世界の列強の仲間入りとなって、日本なんか目じゃなくなる。そして核ミサイル搭載の潜水艦が出来たとして、それが隠れることが出来る海域って「日本海しかない」んだそうです。だから日本海を「東海」と呼ぶところから初めて、日本のEEZ内なのに「日本の漁船に操業停止要求を出す」こともするんでしょう。もちろん、戦略的に竹島は絶対に手放せない。
私達は韓国をバカにしすぎている傾向があるんじゃないですかね。でも彼らは中国が南シナ海を手中に収めようとしているのと同じように、日本海進出を虎視眈々と狙っている可能性は高い。彼らはきっと平和ボケしている日本人にはわからない長期戦略を練っている可能性がある。
だからムン・ジェイン大統領は反日か?なんて議論は笑止千万なんですね。彼は世界史を認めていないし、「日本こそが歴史的な朝鮮民族の敵」と考えているはずです。そして「日本は韓国にやってきたことを精算するべきだ」と考えているし、その精算方法は「韓国の正史に則ったものでなくてはならず」、日本べったりだった過去の韓国政権が決めたことは無効だということなんでしょう。韓国が日本に「歴史を正視しろ」というのはその歴史のことで、我々が考える世界が認めた朝鮮半島の歴史とは違うんですね。
そして日本には韓国の肩を持つ評論家やメディアが多いですが、彼らは韓国の肩を持っているのではなくて、韓国が言う正史が本当の世界の歴史だと信じているってことなんでしょう。だから日韓合意にしても「国と国の条約」だからそれの効力は絶大なのはわかっていても、「あの時の状況を考えれば、今の韓国が言うことも一理ある」となってしまう。つまり、今の我々が持っている歴史観というのは、「そもそも間違いの上に立脚している」ということ。
でもこの韓国が歴史に拘るのは、「韓国は【自力で独立したことがない】」というのも大いに関係しているように私は感じます。かつては清国の属国だったのが日本の日清戦争により中国に独立国なのを認めてもらい、太平洋戦争後は、アメリカの統治下から横滑りで独立したわけで、「勝ち取った独立」ではない。この外国に翻弄され続ける母国の歴史の無念さって2000年以上も独立国として歴史が続いた日本人には理解できない悔しさがあるんじゃなかろうか。日本とて、「元寇の役」で元に侵略されていたら全く違う歴史を歩んだろうし、国が自らの力で独立を保てない、国そのものが消滅する悔しさもわかるんじゃなかろうか。
そういう歴史を持つ韓国が、北朝鮮と統一し、核ミサイル搭載型の潜水艦を持つことが出来たらどうなるのか。この将来の絵図をムンジェイン大統領だけではなくて韓国の左派は毎晩、夢見ているはずで、その大業を成し遂げるためには「多少の摩擦はしょうがない」と考えるだろうし、今の日本みたいに「このままだと韓国の経済にも打撃があるんじゃない?考え直せば?」なんてのは、民族としてのプライドも無ければ、人間として大志も抱いたことがない大馬鹿者に見えるんじゃなかろうか。
きっと彼は韓国の経済がどん底に落ちたとしても、北朝鮮との統一を優先させ、核を持った朝鮮民族の国を作ることを考えているはずだと私は読んでいます。北朝鮮に心を寄せている人たちから見れば、北朝鮮のあの貧困の中でも民族のプライドを捨てていない勇者に見えるんじゃないだろうか。だから統一なんかしたら経済がめちゃくちゃになるなんていうのは、近視眼的な見方でしかなく、50年、100年先の「祖国の繁栄」を考えれば、目先の韓国経済の落ち込みなんて屁でもないかもしれない。
でもそれを韓国の国民が許すのかどうか。国民には「大志」「大義」よりも「日々の生活が大事」なのは世界共通で、結局は、「日韓併合を受け入れざるを得なかった当時の朝鮮」と同じことが起きる可能性の方が、「核搭載潜水艦を持った偉大なる朝鮮民族の国家」が出来るより、やっぱり時代の流れに流される結果になると私は想像しています。ムンジェイン大統領の親分であった「盧武鉉大統領」がなぜ自殺したのか私にはわからないけれど、私はムンジェイン大統領の「失意の中で辞任」する可能性は高いと思う。
日本は朝鮮民族の統一はリスクとして捉えるしか無いし、これはアメリカも同じなはず。中国も「言うことを聞かない朝鮮民族の核保有国」なんて認めないはず。可愛そうだとは思うけれど、地政学的に言うと「南北が分断された今の状態」が東アジアの安定のもとになっているのは私は事実だと思う。
どちらにしても我々にすれば、大統領がクーデーターでなろうと、右派だろうが左派だろうが、大統領は「国の代表」であることは間違いがなく、「国家間で結んだ条約を大事にする」のは当たり前だと私は思う。
とは言いつつ、日本もアメリカのペリーが日本に来て、「不平等条約」を結びましたよね。でもそれが不平等だとしてもそれを守りつつ、長い年月を掛けて、そこから脱出した。
ある意味、韓国もその時の日本と同じことを考えているってことじゃないですかね。だから我々から見ると「終わったことをいつまでもグズグズ言う」ようにしか見えない。
でも彼らの憲法にもあるように、日本に対する考え方は彼らの基本に「日本こそが朝鮮半島を苦しめた元凶」というのがありますから、「彼らは何でも自分に都合の良いことを言う」どころじゃなくて、「今まで決めたことを覆しても、あるべき姿に戻す」のは彼らの絶対やらざるを得ない使命だということを忘れちゃ駄目だと思うんですよ。
彼らの言い分を認めろというんじゃないんです。でも彼ら朝鮮民族としての根本に「日本が悪い。十分な謝罪も補償も受けていない」と信じていることを忘れるべきじゃないってこと。
さて日本はどうするべきなんでしょうか。
条約は条約だと突っぱねているのが今の日本政府ですが、「条約とはそういうものであると教えてやれ」という上から目線で解決するんでしょうか。ではどこかで妥協すべきなのか。
私としては今起きている、慰安婦問題の再発、俗にいう徴用工の補償問題、そして今回のレーダー照射に関しては、「日本の主張が正しい」と私は考えていて、彼らの歴史、日本への恨みつらみはわかるものの、妥協すべき事案とは思えません。
「大人の対応を」をいう左派、メディアは多いけれど、今まで大人の対応をしようと物事を荒げることなく、彼らの主張を飲んできたからこそ今、こんなになっているんじゃないですかね。
彼らの憲法にまで書かれている「日本との関係」を考え直せっていうのは無理にしろ、「日本には日本の考え方、やり方がある」というのは示すべきだと思います。そしてこれはどちらが正しいのかと白黒つけるというより、アメリカでもヨーロッパでもどこでも世界中で起きている「どちらが正しいのか」ではなくて「どちらの言い分が通るのか」というところに私は拘るべきだと思っています。たとえそれが、もしかしたら日本に都合が良いだけの解釈だとしてもです。
ここが私の考える日本人の弱さで、「都合が悪くても押し通す強さ」って日本人にはないのね。これは日本人の持つ特性であり、文化伝統だとも私は思うのだけれど、「強者は常に勝つ」とか「独裁的な決定」を日本人は嫌う傾向があってそれが起こることは非常に少ない(最近はそうでもないと思うけれど)。これを聞いたら左派、リベラル、人道主義者は「バカ言うな」と思うかもしれないけれど、「自分の考える理想と比べるのではなくて、世界と比べてみる」と、私は日本って「弱気な国、弱気な政府」だといつも感じています。私達日本人には、あの北朝鮮や韓国(アメリカや中国・ロシアも含む)みたいにズーズーしく世の中を生き抜くという強さがない。というか、それを強さとは思わない。それどころか軽蔑の対象にさえなると考えるのが日本的発想でしょう。「自国の利益を優先する=卑怯」と考えてしまう。
だからスパイ防止法も作らないし、「なんでも正直」が素晴らしいと称賛される。私はこの日本人が拘る「潔癖さ」が日本をいつか滅ぼすだろうと思っています。でも面白いもんで、自分の中でも「汚いことをして生き抜く」よりか、「もはやこれまで」と思ったときには潔く消えていくことを選ぶのが日本人だ、みたいな考えも持っています。
でも世界を相手に日本が生き、何が何でも生き残るためには、私としては嘘八百を並べたとしても生き抜くのが「国を守るリーダーの役目」だと考えています。海外を見ているとそう思う。(笑)
話は変わりますが、日本人って、日本の政府もいつもにこにこして、イエス、イエスとなんでも受け入れちゃう傾向があると思うのですが、外国もそれをちゃんと知っていて利用するのね。
ところがあまりにも調子乗って日本人を利用ばかりしていると、ある日ある時、日本人は切れる。
これって私達日本人の生活でもよくあることで、「もう我慢できない」とか「堪忍袋の尾が切れた」「仏の顔も三度まで」という事が起きる。どうもこれが外国人には良く理解できないようで、「なぜ我慢していたの?」となるんですね。昔、(冬ソナの)ヨン様が日本に来て話していたことを思い出すんですが、彼はこういった。「日本人には裏と表がある。それは決して悪いことではなく相手に対する思いやりなんだと思う。でも韓国人にはそういう考え方はなく、思ったことを口や態度に出すことが良いことなんです」ですとさ。
この傾向は中国人もアメリカ人にも私は感じます。言いたいことをズバズバ言う。でも世界はそれが全てかと言うとそうじゃないのね。オーストラリア人もアメリカ人に比べると自己主張は強くなくて、それはイギリスの流れだと思うのだけれど、あまり「オレがオレが」と言ったり、「金で解決しよう」と(アメリカ人みたいに)すると、逆効果だったり。インド人も日本人に似ていると思うことは多くあったし、意外だったのはポーランド人。日本人にそっくりだと思った。
ま、どちらにしても日本人は「本音を隠す」のが普通の民族で、その本音を隠していることを見抜けない外国人はある日ある時びっくりするんですね。
イギリスのチャーチルがこんな回想録を残しているらしい。
日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。
(中略)
もう一度無理難題を要求すると、これも呑んでくれる。
(中略)
さらに無理を承知で要求してみると、今度は全くの別人の顔になって、「こんなに譲歩しているのに、ここにいたっては、刺し違えるしかない」という。
戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈され、シンガポールを失った。日本にこれほどの力があったのなら、もっと早く発言して欲しかった。
日本人は外交を知らない。
またかつて韓国にはこういう言い伝えがあったそうです。元自衛官が、昔韓国に行った時に老婆に聞いた話としてある討論会の席で喋っていました。
昔、韓国では日本人を「八幡(パハン)」「海乱鬼(カイラギ)」と呼んでいたそうです。そして「日本人を騙さないほうが良い」と。その理由ですが、昔、日本人は手漕ぎ船で半島に商売をしに来ていた。そして日本人はお人好しなので騙すのは簡単で、良く騙したそうです。それが何度か続くうちに、ある日ある時、その日本人は裸になり、服と自分が乗ってきた船を焼き払い、ふんどし一丁で日本刀を振り回してそこらにいる人を全て斬り殺したとのこと。そして最後は切腹する。だから「日本人を騙せると思っても調子に乗るな」という教えがある。
日本人が「これが礼儀だ」と思う行動って、外国人はそう思わないし、日本人の「真意は?」なんて考えるのは我々日本人同士では常識なことでも彼らはそれをしない。ま、当たり前といえば当たり前で、知らない民族同士が常に交わる諸外国では「通じる言語を使って思いを伝える」のが基本中の基本で、「真意は言わない」なんてことをやったらわけがわからない。そういうことは無いとは言わないけれど、日本みたいに「真意を言わないのが当たり前」なんてことはあり得ない。
これは島国日本だけの常識であるのは、最近の日本人はわかってきているものの、では実行に移せるかと言うと、「何でもはっきり言う」のが好きな私でもなかなかできない。(笑)
ましてや「はっきり言わない」のが美徳だと思っている日本人は、外国人との意思疎通は不可能と言っても良いはずだし、その日本人の特性は「日本政府の外交にも出ている」と私は感じます。
東京オリンピックの標語が「おもてなし」だってのも、それは日本の良い面でもあるものの、実は日本の欠点でもあると私は思うわけです。
さて、今の韓国に対して日本はどう付き合うべきか。
相手が言いたいことを言うのだから、いや、言いたいことを言わなくても「日本は日本の考え方を言うべき」であると思うし、どちらも譲らないでそれぞれが「正義はこちらにある」と信じるなら、それを通しても良いと思うんですよ。
今回も日本が中途半端なところで折れると、「いつもの、今まで通りの日本だったね」ということになってしまう。
そして韓国は、「日本人が信じている世界史を、彼ら流に変えようと日本にも迫ってくる」のは間違いがないのですから(教科書問題も同じ)、下手な妥協は子々孫々まで悪い影響を与えると思います。今でさえ韓国の言動はおかしく感じますが、私はこれからもっとそれが大きなうねりのようにあれもこれも変更しろと日本に襲いかかってくると思っています。
日本には日本が信じている歴史、世界観があるわけで、それを通すことに遠慮は無用じゃないでしょうか。もちろん「話し合い」とか「照合」は最初にやるべきだけれど、「根拠のない感情が発する考え方」をいつまでもダラダラ聞いていてもラチがあかない。
平成の世も今年で終わりますが、これからは「ジャパンファースト」で日本も世界の荒波の中で頑張って欲しいと私は思う。
しかし、私は「韓国に哀れさを感じるばかり」というのが本音です。嘘を付き始めると止まらない。嘘に嘘を重ねることになる。ましてや韓国は「歴史さえも変えようとしている」のですから。
歴史なんてのは「強者が書き換えるもの」であって、真実は別のところにあると思うのですが、それを認めない「強者ではない」韓国ってある意味、日本が学ぶべきところでもあると思ったり。日本人は「東京裁判」の内容をそのまま受け入れちゃうし、進駐軍が作った憲法も後生大事に守ろうとするし、歴史上最悪の、そして最大の虐殺である原爆投下にも一切文句も言わないし、「自分よりも他人を大事にする変な民族」だと思いますわ。
でも世界がそうなったら、良い世界になるんだろうとは思う。他国に対してズケズケと言いたいことをいう日本になったら・・・・。でも相手を見て行動を決めるべきで、「良い人でありたい」という願望は裸の王様でいたいというのと同じ発想かもね。
やっぱり韓国や中国、アメリカみたいなズーズーしさと、北朝鮮みたいなしたたかさがある日本って見てみたい気もする。
日産の元会長のゴーン氏ですが、彼と元東京都知事の舛添さんと似たようなものを感じます。貪欲の極致でしょう。あれって犯罪じゃないとしても日本人には受け入れられない。
でも日本が世界で相手にしないとならないのは、そういう相手ばかりだと思ったほうが良いんじゃないですかね。それぞれが皆「自分ファースト」であって、「この人は良い人だ。この国は信用できる」なんてのも「そういう状況があるから」でしかなくて、状況が変わればそんなのも豹変するのが当たり前じゃないかと。
そもそも「信用」という概念を日本人は使いすぎると私は思うんですよ。
「信用という文字は私の辞書にはない」という前提で付き合うのが外交じゃないんですかね。安倍首相とトランプ氏は仲が良いとか、友情で結ばれていてどうたらこうたら言う人は多いのが「日本人の特色」だと感じます。彼らは本当に友情で国同士が良い状態で付き合えると思っているんだろうか。「アメリカ・ファースト」ってどういう意味だと思っているんだろうか。日本には「ジャパンファースト」の概念がないからわからないのかな?
こんな政治家や評論家、メディアがいる日本って本当に将来はないとしか言いようがないと思う。幼稚園時代は「良い子」で通っていたのかもしれないけれどさ~~。