前に書いた「世界は大きく変貌する。それにどう対処するべきか。」という日記には、少数ですが「考えるきっかけになった」という反応があり嬉しく思っています。
でも「枠が大きすぎる」のは間違いないわけで、我々が毎日生きていく中でどういう繋がりがあるのか、どうあるべきかってのがピンと来ないのは誰しも同じじゃないですかね。
そこで実際に、具体的にどういうふうに世界は進んでいて、日本にどういう問題があるのかの深堀りをしていこうと思います。
まず私としては「リアリストであるべき」だと思っていて、「夢を見るような理想論」「幼稚園的な仲良し感覚」を排除して、そういう穏やかな日本人的発想が世界とずれているのをまず理解するのが基本。
私達が育つ過程で「毎日が楽しかった幼い頃」から「競争にさらされる中学高校時代」「より専門的に学ぶ大学時代」と変化し、そして社会に出て不条理さ、本物の厳しさを間近に見、その中で生きていくしかないことを否応なしに受け入れないとならないわけですが、国とて同じで、環境に合わせて変化しないとならない。ところがその変化には「国民の合意が必要」であって、政治家が勝手に日本を操縦することは不可能。
つまり、政治家がちゃんと働かないことに文句を言うのは筋違いで、「政治家は国民の鏡」じゃないんですかね。これは「官僚とて同じ」であって、我々国民がしっかりしないから彼らも同様になっているだけで、政治家、官僚に変化を望むのであれば、それは我々国民がまず変化しないとならないってことじゃないかと思っています。「政治家のレベルは国民のレベルを超えることはない」ってのが真実じゃなかろうか。
国民が夢みたいなことを望んでいたり、自立することを望まない子供のような考え方を持っていれば、政治家も官僚もそれと全く同じになるんでしょう。
そういう意味で、世界が、日本が今どうなっているのかを冷静に見ることが重要で、そのへんを自分でもしっかりやっていこうと思っています。世界を、日本を見ずして、自分の理想成就を夢見てもそれは夢で終わるのは間違いがないのだから。
ということで、日本が今どういう危険にさらされているのかを具体的に見ていこうと思います。
いつもの「桜チャンネル」の討論会です。
◆米中対決とグローバル化した世界
パネリスト:
古森義久(産経新聞ワシントン駐在客員特派員・麗澤大学特別教授)
石平(評論家)
福島香織(ジャーナリスト)
矢板明夫(産経新聞外信部次長)
矢野一樹(元海上自衛隊潜水艦隊司令官 海将)
矢野義昭(元陸上自衛隊小平学校副校長 ・陸将補)
渡邉哲也(経済評論家)
司会:水島総
日本が世界を引っ張っていける様になってほしいと思うのですが、どうも私にしてみると「日本全体が居眠りをしている様」に思えるのです。そして全く現実的ではない夢を見続けているような。
これはこれで「春眠暁を覚えず」みたいなもんで、非常に気持ちがよく、その状態をずーっと続けていたいのは私も同じ。
経済も全く同じで、日本だけが居眠りしていた状態。名目GDPの比較ですが、私は「経済成長がある社会」だから夢があると思うわけで、今のように「成長を前提としない考え方」をいうリベラルがいるのは驚きです。でも現実はこれですから、これに合わせた生き方を多くの国民がもうすでにしている。だから益々、成長しないという悪循環。
でもそれじゃ益々世界、現実と乖離するばかりで、「いつか叩き起こされて現実を見るときが来る」はず。
でもねぇ、私は「日本は現実を見せられても起きない」と思っているんですよ。それは多分、前の大戦後のマッカーサーによる「ウォーギルトインフォメーションプログラム」が彼らが狙った以上に大成功し、それをそのまま日本が引きずっているのも大きな要因だと思っています。「戦後」という言葉は最近は聞かなくなりましたが、私は「日本は戦後のまま止まっている」と思っています。
「官僚が日本を動かす」という日本の習慣も変わらず、官僚の世界は大きくなり力をつけ、特に財務省の方針には「誰も逆らえない状態」になってしまった。そもそもバブル崩壊後のこのザマはまさに財務省の方針に従っていたからじゃないですかね。そしてそれは「今も変わってない」ところが問題中の問題。一強と言われる安倍さんでさえ、財務省の言うことに従わざるを得ない。
内外に問題を抱えたままのこういう日本には変わってもらいたいのだけれど、現状を見るとそれは不可能にも思えてきて、日本人でありながら「このまま日本と将来をともにするわけにはいかない」と思っています。
だから「海外に出ることを選択肢に入れるべきだと思う」わけで、これは学者、技術者、アーティストなどが世界に出ていくのも同じ理由だと思うし、若者があてもないのに海外に出ていく動きが出てきているのも同じでしょう。
でも私の場合、それは日本を捨てるという意味ではなくて、「日本を残すために海外に出る」というちょっと理解し難いかもしれないけれど、そういう感覚を持っています。これって例が悪いと思いますが、戦時中の日本軍の「万歳突撃」や「特攻」「玉砕」するのではなくて、「手を挙げ降伏し、日本の将来の為に生き残る」みたいな感覚。
ユダヤ人ですが、国を失った彼らは、「国と共に滅びることを選ばなかった」わけで、世界に散らばり、そしてとんでもない力をつけた。アメリカという世界一の大国を意のままに動かすと言ってもいいくらいの力を持っている。またアイルランドは半端じゃない数の海外移民を生み出しましたが、アイルランドの復興に彼ら、外に出た移民が一翼を担ったのも特筆すべき点じゃないですかね。
私はそんなことをイメージしていて、外から日本を見つめていたいと思っています。日本と共に凋落するのは日本のためにならないと。
これって災害や戦争、あるいは大きな政治的、経済的な変化が起きて日本には住めない、住みたくなくなったときのことだけではなくて、今現在でも「日本よりマレーシアのほうが老後の生活は楽で充実している」という海外ロングステイの方々も多いわけで、考え方の根本は同じじゃないでしょうか。
こういう考え方は非国民だなんて思われることもあるわけですが、自分の愛する身近な人達を守ることが第一優先のちっぽけな存在である自分としてはそれが最良だと思っています。でも決して日本を捨てたり見切ることはしない。したくない。
ネットの中を見ていますと、熱い志を持った愛国者が段々と増えて活動しているのが見える。彼らは決して右翼、国粋主義者というイメージではなくて、日本国民として、あるいは人として当たり前のことをしているだけかもしれない。でも日本の常識や強大な勢力を持っている組織とはぶつかるわけで、決してメジャーにはならないけれど行動を起こしそれがジワジワと広まっているのを感じます。
日本人も捨てたもんじゃないなぁと思うことも増えてきた。
そんな彼らに私が感銘を受けることも少なくないわけで、そんなのもブログで紹介していきたいと思っています。
今、私が注目しているのはジャーナリストの「元共産党員の篠原常一郎氏」。若き熱き時代に共産党に入り政界にも関与していた人だけれど、今では反共産主義の旗印みたいな人。こういうバリバリの左翼から転向した人として、元筆坂秀世参議院議員がいますが(篠原氏が秘書をしていた時代もある)、共産党の中の重鎮であった、あるいは積極的に組織の中で働いていた人たちだからこそ、「左翼の問題点」がよくわかるんじゃないですかね。
この二人の話は非常に面白いし、特に篠原常一郎氏の言動に興味があります。人権と自由を何よりも大事にし、そして日本を愛する「国士」だと感じます。
「元共産党員の篠原常一郎氏」をご存知ですか?
つい最近、「韓国の文大統領は朝鮮労働党秘密党員である」という疑惑を世に出し、韓国でも注目されている人。北朝鮮の「チュチェ思想」が韓国はもとより、日本でも広がっていて、それがアイヌ、辺野古問題にも関わっている、日本の左翼との関係も暴露している。
篠原常一郎氏の「熱さ」がわかる動画を紹介します。
つい最近、彼は「若い脱北者(韓国在住)」を沖縄に連れて行って、その青年の経験、考え方を多くの人たちに紹介しましたが、そのへんの話がわからないとこの動画がピンと来ないと思いますが、興味がある方はこの動画は彼のチャンネルの動画ですので、他の動画も是非見てみてください。地上波のテレビや新聞には絶対に出てこない人、そして話。この人は左派が力を持っているマスコミとしては抹殺したい筆頭かもしれませんね。
那覇市市議会議員【大山たかお氏】と講演が終わったあとのいっぱい飲みながらの雑談。
彼がこの動画の中で言った「義憤」という言葉。いい言葉だと思います。