我が家はUSドルが主体で、「マレーシアリンギットは必要な分だけ両替する」という考え方なのはいつも書いている通り。
そろそろリンギが減ってきたのでUSドルから替えないとならないのですが、さて、どのくらい替えるべきか。
「必要なだけ」って基本はあるんですが、チャートを見ると悩むわけです。
MYR/USD 日足 平均足
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直近は米ドルに対して「爆上げ」と言ってもいいくらいの上げ方。そして本来の替える場所って
◯ 下段のオシレータが低い数値の時(赤丸)
◯ オシレータが陽転する場所
という基本があるのですが、今はそのどちらでもない。
それどころか、マレーシアリンギットは「すでに上昇トレンドに入っている」わけですから、
「早め早めに替えたほうが良い」
ことになります。
「替えるなら多めに替えたほうが良い」
ということでもある。
私は「ファンダメンタルは気にしない」のが基本ですが、それは日頃のトレードの話であって、こういう長い目で見るときには当然、ファンダメンタルズを考えないとならない。
ところが~~~~
このマレーシアリンギットの上昇の理由が今の時点ではどこをどうさがしてもわからないんですよ。となるとこの上昇のは単なるテクニカル的なものかなとも思ったり。それともなかなかネットには出てこない、何か注目するべきことがマレーシアに起きたのか。
ただ、USドルと他の通貨を見てみますと、どれも上昇しているのね。ドルが下がっている。
これはアメリカの金利引下げがきっかけになっているようですが、他の通貨が米ドルに対して上がり始めた時に、マレーシアリンギットは上がっておらず、ちょっと遅れて今になってその分を上げたようにも見える。
どうしませう・・・・
最近の我が家はマレーシアでの医療費、日本へ行ったりの支出が結構あって、いつもより両替すべき金額がかなり多い。でも今後を考えると、ここで多めに両替するのが良いのかも知れない。今月中に息子はオーストラリア、ハワイ、日本と行きますし、我ら夫婦も12月に入ったら日本に行くわけで、かなりの出費増となり、マレーシアリンギットでの支払いもかなり多い。
当然、その分を両替しないとならないわけですが、マレーシアリンギットが上昇トレンドに入っているのも加味して、もっと多めのプラスアルファを両替したほうが良いのか。
マレーシアに来てから3年。今まで両替時期、金額で悩んだことは無いのですが、今回は・・・・・どうするべきかわかりません。
なんだか脳みそがウニになったようで、考えがまとまらず。
どうしたら良いんだよ~~~~。
でもま、長い目で見ると今まで「マレーシアリンギットの下落」で良い思いができたわけで、ここで焦ることもなく、「当面必要な金額だけを替える」と初志貫徹するべきか。
でも過去にはこういう動きもあったわけで・・・
な~~~んて悩みだすときりがないわけですが、「当面必要なマレーシアリンギットX1.5」ぐらいにしておきましょうかね。
ところが長男いわく「長い期間で見ると下げトレンド」だから、「両替は最小限にして、様子を見るべき」だと。つまりこれからもっと上昇するという見方はしていないってこと。でもこれはファンダメンタルズを無視した考え方なわけで、ところが「ファンダメンタルズの変化は【値動きに必ず現れる】のも真」であるから、まだ私達親子が気がついていない何か大きなニュースがあるのかも。あったのかな?
さて私と長男と見方が違うわけですが、どちらが正しいのか。
私にもわかりません。
これが投資だとしたら「わからないときには何もしない」ことになりますが、「生活資金としてのリンギットが必要」となればそうもいかない。
結局、チャート的には「この上げ波動は「トレンドが変わったように見える【初動】でしかない」ってことなのね。そしてその「初動をどう読むか」で見方が変わるということなんでしょう。ただ世界の動きに悲観的な私としては「今後マレーシアリンギットが上昇するとは思えない」というのが本音。でも「チャートの動きは【現実】を写し出す鏡」であって、誰がどんなうんちくを言おうと私はチャート上の動きを重視します。
為替の長期予想って半端じゃなく難しいわけで、そんなことが私にできるわけもなく、もし出来たらビル・ゲイツぐらいの資産もできちゃうわけだから、ここは諦めるしかないですね。
ただ、チャート上でタイミングを取るのだけはやろうと思う。
でも今回はマレーシアリンギットが足りなくなって、そのタイミングまで待てない。前の「替えるべき時」に十分な額を替えていなかったってことでもある。
これもまた突発的な支出があったにしろ「キャッシュ管理の不備」ってことでしょうね。計画性がなかったのは間違いなし。
実は私流の「マレーシアリンギットを多く持たない」のはデメリットもあるんですね。
◯ 低金利時代にやっと稼いだ利益を「マレーシアリンギットに替えて使う」わけですが、この両替のタイミングを間違えれば「マレーシアより高い利回り」で回す意味がない。
◯ マレーシアリンギットが上昇に入れば、元金も目減りするのと同じ。
これを回避するには「マレーシアリンギットで稼ぐ」のが大正解となる。多くの人がそうしているのは一理も二理もあるんですね。
きっと、「マレーシアで使う分はマレーシアリンギットで稼ぐ」のが正解中の正解ってことになるのかもね。
でも
◯ 私は発展途上国の通貨を信用していない
◯ リンギットは国の規制があって、世界で通用しない通貨である
◯ 投資対象が限られている
◯ いつマレーシアを出て他の国に行くのかわからない
これらのことがありますので、「大きな資金をリンギットで持つ」ことに不安を感じるわけです。でもそういう不安を持つべきかどうかと言うとそれはわからない。
これは単なる私のポリシーでしかなくて、そうすべき絶対的な理由はありません。
でも「お金でお金を産もう」と考える場合、マレーシアリンギットの場合は「投資対象が限られる」のは間違いがなくて、私としては世界中どこにでも簡単に動かせて、投資対象は限りなくある基軸通貨を持ちたいと考えるわけです。
とは言っても、投資のあれやこれやに手を出すわけでもなく、多くの人がそうであるように「定期預金、債券で運用する」のが基本だとした場合、マレーシアリンギットの不便さというのは関係なくなる。
そして大事なことは、いつも書いていますが、「余計なことに手を出さないのが一番賢い」ってことだと思っています。そして「どうやって稼ごうか」考えるより、「収入に合わせて生活を変える」のが一番じゃないですかね。
でもそれは先が短いジジババの話であって、若者が同じ考え方を持つのはやっぱり危険だと思う。
若者は「収入の変化に生活を合わせる」のではなくて、「世界の変化に合わせて収入を確保する方法を模索する」べきだと思っています。最悪なのは「今持っているある程度の資産をリンギットで回していれば、遠い将来も大丈夫だと思ってしまう」こと。
「マレーシアは高金利で、利息で生活している人がたくさんいます。お金持ちにはお薦めです」なんて書いているある若い女性のブログを読んで、驚いたことがあります。将来の変化もインフレのことも全く想定していないんですから。
世界を見渡しても、積極的な投資をすることなく金利だけで長年生き延びた人って私に言わせれば「皆無」と言ってもいいくらい。これが現実じゃないんですかね。
「最終的には元金も使ってゼロになってもOK」と考えているなら話は別。でも自分の命が尽きる前にお金が尽きるなんてことはごくごく当たり前のように起きているんじゃないですかね。