仮想通貨(暗号通貨)の話題ですが、「持っておいたら儲かるのか?」とか【投機対象】としてではなくて、私としては「仮想通貨が世界経済を壊す可能性」がぼんやり見えてきて気になっています。
「世界経済を壊す」と私には見えるのですが、人によっては「世界が便利になる」と仮想通貨を推す人もいる。また仮想通貨には「国境がない」こともあって、グローバリズムや共産主義とは「親和性がある」。私はグローバリズムなんてとんでもないと昔からこのブログに書き続けてきたし、共産主義も同じく。ここは結構大事な点だと私は考えていて、「グローバリズム」そしてその考え方から出てくる発想が本当に良いことなのかどうか。
私は国境がなくなるグローバリズムではなく、国境もちゃんとあってそれぞれの国が自分たちの文化伝統も守り、しかしその違いを超えて諸民族・諸国家の協力・共存を図ろうとする思想および行動である「インターナショナリズム」があるべき姿だと思っています。これとグローバリズムは似ているようで全く違うもので、「反グローバリズム」をいうと「鎖国するのが良いというのか?」と馬鹿なことを言う人もいる。
仮想通貨の元にあるものは、私はグローバリズムだと思っているのですが「仮想通貨は便利」なのは間違いがない。でも便利ならそれで良いのか?って話なんですよ。
一番喜ぶのはアンダーグラウンドの世界で活動する人たち。マネーロンダリングが簡単にできちゃうじゃないですか。そして我々海外在住者はどうしても「為替交換」とか「送金」する事が多いけれど、これが非常に簡単になるし、安くもなる。
ってことは「中国からお金を逃したい」(ビットコインが使われていると言われる)とか、「(為替管理が厳しいのが普通の)世界中の発展途上国、後進国からお金を海外に出したい人」にも便利。「日本から裏金を海外に出したい人」にももちろん便利。
我々の正規の送金や企業間、銀行間の送金が簡単で安くなるって面だけを見ていれば良いことずくめなんだろうけれど、虎視眈々とこれの利用法を考えている人たちは半端じゃない数、存在するんじゃないですかね。
送金が簡単、確実にできれば、そしてそれの把握が難しかったら「税務」の世界もめちゃくちゃになるんじゃない?売上や仕入れ、経費の支払いも「証明できない」「トレースできない」かもしれない。
だからフェイスブックが独自の仮想通貨を発行しようとしても、当然、各国からストップが掛かるのは当たり前だと私は思う。
でも自由主義者はこの規制に反対する。
自由って限度があるわけで、お金の流通が便利になりすぎると「今までの世界経済の根底にあるものが崩れる」と私は思うわけです。
でもそれが世界の流れかもしれない。
つまり、ある国が「国の第2の【法定通貨】として暗号通貨を発行する」と言いだしたらそれを止めることはできないはず。
それが中国。そしてスエーデンもやろうとしているらしい。南米のどこかの国もそうらしいのは聞いた覚えがある。
でも彼らがやろうとしているのは「ビットコインみたいに乱高下しない仮想通貨」、つまり「ステーブルコイン」と呼ばれる「ある通貨、あるいは通貨バスケット」に連動するもの。これでこそ「現在の通貨の代わりになる」わけで、ドルや日本円とペッグされていれば、そして安全性が確保されていれば私だって使いたい。
明治天皇の玄孫である「竹田恒泰氏」が各国の通貨とペッグした仮想通貨を何種類も発行するって話は前に書きましたが、私もそれを手に入れるつもり。
仮想通貨(暗号通貨)を「投資、投機の対象として見ない」ことが大事で、本来の良さが本当に良いことなのかどうか。ここですよね、重要なのは。
でも、日本円や米ドルなどのやりとりが国境をまたいで簡単にできたり、当然、為替交換も今までとは全く違うルートを通してオンラインで簡単にできるようになったらどうなる?
私は世界は大混乱に陥ると思うわけです。
政府や財務省、国の中央銀行の力が全く及ばないってことじゃない?
ここでも「一切の規制がなされないのは良いことだ」なんていう人がいるけれど、私には「全ての法律をなくしてしまえ」と言っているのと同じに聞こえるんですよ。狂っているとしか思えない。
でもそういう時代が忍び寄ってる。
まず中国はやるんじゃないですかね。
でもフェイスブックのCEOであるマーク・ザッカーバーグは彼のリブラは「中国対策になる」と言う。
ちょっと待ってくれ。
もし中国がそれをやりだしたら、それこそ「中国そのものを叩き潰す必要がある」と世界は考えるんじゃなかろうか。そして当然、フェイスブックのリブラも同様。竹田恒泰氏の仮想通貨もそのまま放置されることはないんじゃなかろうか。
でも世界にはとんでもない数の仮想通貨が存在し、通貨とペッグされたものもある。それらの中からいくつかが台頭してきても同じことになるはずで、だったら「国が責任を持って、【国の管理化で発行する】ほうが良い」ということにもなりはしないか。
前に書いたこともあるけれど、日本でもその動きはないわけじゃないんですよね。松田学氏(元 財務官僚・元 衆議院議員)がそれを提唱している。
私としては「ブロックチェーン」は将来性もあるしあちこちの分野で使われるのは良いと思うんですが、仮想通貨(暗号通貨)に関しては「使いたいけれど、世界のためにはならない」と考えています。
でも「国の管理化にある場合はまた違うかも知れない」と思っていて、「匿名性はなくし」「税制との連動も確保し」た状態で運営されるのなら良いのかも知れない。
これからは「国対国の仮想通貨(暗号通貨)の覇権争い」の時代が来るかも知れない。
みなさん、どうお考えでしょうか
とりあえず、いろいろな考え方を聞いてみます。
まずは初歩的、基本的な話から。これは10話からなるプレイリストを埋め込んであります。そのまま放置して見れば、10話、続けてみることが出来ます。
これらとはちょっと違う視点からの考え方があってそれも面白いと思いました。
Googleが量子コンピューターの開発に成功したという話ですが、これが事実なら「現存する【暗号】は意味をなくす」ということ。つまり、仮想通貨(暗号通貨)の基礎となっている【暗号は全て破られる】ことになると。そして「量子コンピューターで作った暗号」が台頭し、それが世界を牛耳るのではないか。
「仮想通貨(暗号通貨)の将来を握るのは【量子コンピュータ】」ということになるし、誰がその量子コンピュータを持つのか。
世界はどんどん変わっていく中で自分は流されていくしか無いのだけれど、我々が「理解し」「どうあるべきかを考える」のはやっぱり大事で、それなくして「変化に対処することは出来ない」んじゃないですかね。
やべぇ・・と思ったときには遅すぎるかも?